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国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

”吉野の森満腹ツアー”130年生吉野杉の伐採シーン!@川上村

この連休は”吉野の森満腹ツアー”(吉野ヤマオモイ実行委員会主催)に参加しました。
吉野杉の伐採見学、日本最古の人工林(390年生杉)、高原地区の集落散策、製材所見学
江戸時代に栄えた吉野の樽丸製材の見学、酒蔵見学と、盛りだくさんのツアーで
充実した二日間を過ごさせていただきました。

中でも、130年生(130年前に植林された)の杉の木の伐採見学は感動しました。(川上村)
高さ40M近い杉の木を周りの木に傷をつけないように方向を決めて伐採されます。
伐採は高度な技術と危険を伴う作業です。しかも吉野の植林地は日本で一番急峻な斜面地。
許可を頂き、動画をyoutubeでアップしました。1分程度の動画なので是非ご覧になって下さい。(出来れば伐採の音も聞いてください。)



伐採後はしばらくこのまま放置され、葉枯らしをされます。
ある程度この場で乾燥すると重さが軽くなるので搬出が楽になりますが、この葉枯らしは色艶が良い材を作るための吉野林業の特徴でもあります。

迫力も凄かったのですが、長い吉野林業の歴史の中で培われてきた施業・伐採の技術の継承、130年この地で育った杉の木をいまこの瞬間伐採する事についても感慨深く思いました。




今回、川上村の集落・高原地区の見学をさせていただけたのも大変有意義でした。
山の中腹に位置する高原(たかはら)地区。
”吉野の森満腹ツアー”130年生吉野杉の伐採シーン!@川上村_a0116442_1758266.jpg

古い石の階段。
”吉野の森満腹ツアー”130年生吉野杉の伐採シーン!@川上村_a0116442_167124.jpg

奈良の有史以来とても歴史のある吉野の川上というところが、どのようなところなのかがよくわかり
材木の質の良さと合わせて、吉野の長い歴史や誇り、集落の暮らしや神事を
すんなりと理解することが出来ました。
500年前、1000年前の話も、そう遠い昔の話ではないような感覚を覚えました。
集落の案内と歴史の説明は地区の男性の方2名がして下さり、
お昼は地区の女性たちが作って下さった手料理を公民館でご馳走になりました。
大所帯の見学者にもかかわらず、とても丁寧なおもてなしをいただき感動しました。お料理も本当に美味しかった。

集落の方々と触れ合えたことは大変有意義で、これもスタッフの皆様が川上に居を構え、地域の方とコミュニケーションをはかられてこられた成果のたまものだと思います。
このようなツアーはなかなか無いだろうと思いました。
わたしにとって今回のツアーの中で、この高原地区めぐりが一番の収穫だったかもしれません。


スタッフのみなさま、本当に有難うございました。

(主催:吉野のヤマオモイ実行委員会)  川上村地域おこし協力隊のみなさまと泉谷木材商店のいずやん。






 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-07-22 15:33 | 山のこと | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki