国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

靴を履いている空間か、履いていない空間か

靴を履いている空間か、履いていない空間か_a0116442_13205642.jpg床材は、住まいの空間の仕上げの中でもとても大事な部分。
床は直接足に触れる素材です。他にもドアノブや手摺は直接手に触れる大事な部分です。

床材もいろいろ。
大理石、タイル、じゅうたん、たたみ、木。 同じ間取りの家でも床の材質によって全く異なる空間になります。
無垢の木でも樹種でかなり表情も変わります。私は松が好きで、床には松を使います。

この写真は赤松の無垢板の節なし。 三陸産です。 (わかめじゃないですよ 笑)
こんな木目が好みですが、経年変化でだんだん色が濃くなってくると、なおよろしい。(笑)

そして、次に杉が好き。 桧よりも杉のほうがずっと好きです。
壁や天井に木を張るときは杉を使います。

床材は節があってもいいけれど、住宅の壁や天井には節の無いものを使います。
けれど、玄関や店舗など、土足の空間の壁や床は節があっても気にならないのです。



自分の選択基準が 「靴を履いている空間か、履いていない空間か」 というのが
何故なのかは自分でもわかりませんが、 その違いは大きな違いで
自分の中ではそれが比較的基本となる感覚です。

足の裏でものごとを計っているとかじゃなくて、清浄不浄の心の問題だろな。  

やっぱりわたしも日本人なんだなぁー。
by frontdesign | 2010-05-31 13:46 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki