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国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

増田一眞さんの”建築デザイナーのための構造塾”報告

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先週の土曜日は
新建奈良支部主催、増田一眞さんの講演会でした。

50名近くの参加者で会場はいっぱいになりました。







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前半は、RC造、S造いろいろな構造システムの話。
トラスシステム、ボウビームシステム、アーチシステム、シェルシステム、合成フレーム、自立系倒立、、、
建築物全体としてコアの部分の考え方などの話でした。

後半は木造の架構の話。
美しいスライドとともに、広い意味での伝統工法を使ったお話をお聞きしました。
温故知新。大工さんの技術を伴う伝統的な仕口を使い素晴らしい木構造をつくることの社会的意義が
根底にあることのお話もとても納得できました。
間伐材利用の話も。丸太を3センチ幅にスライスし、少しずつずらしてダボで栓をしてアーチ状に固定。
立て起こして大空間を支えるアーチフレームにした構造体で出来た建物の写真もスライドで拝見しました。
中でも白ばら幼稚園の静かで可憐な美しさは、衝撃的でした。

栗の木(固い)を使って耐震補強を施した幼稚園の紹介もありました。
コレはかなり画期的なことで、耐震補強のコストも低減できる上に国産木材利用の増進にも大きく関わる話です。
システムが確立され世の中にどんどん広まるといいなと思いました。


講演のあとは増田先生を囲んで懇親会。
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増田先生のファンがたくさん参加され、自己紹介と本日の感想にマイクを回すとみなさんとても熱心に語られ
一周するのにほぼ1時間。(笑)
皆さんとても真剣に伝統工法や木の事を考えていらっしゃる方ばかりで
大変刺激を受けました。

新建奈良支部の顔、西村一朗先生。 いつもの楽しい洒落も飛び出し、メモメモ・・・・。
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Commented by m.kawamoto at 2010-09-08 12:46 x
私も主催者の一人として参加させていただきましたが、内容的には岩城さんの言われるように、たいへん刺激的で感動しました。特に、構造技術者としての実験的な試みやできあがった物に対する冷静な分析評価など、「ものづくり」に対する深い愛情と謙虚な姿勢が伝わってきて、心を洗われる思いでした。
Commented by frontdesign at 2010-09-08 14:37
kawamotoさん、土日とも大変お世話になりました。
いい企画が実現したのもkawamotoさんのご尽力のお陰です。
参加者みなさまとてもお喜びだったことと思います。
本当に気持ちも新たになりましたね。素晴らしかったです。
by frontdesign | 2010-09-07 17:35 | その他 | Trackback | Comments(2)

by yuriko iwaki