古家具 帳場箪笥

生駒市のリサイクル市で帳場箪笥を手に入れました。

はじめは「かっこの良い箪笥だな」と思いましたが、鍵のかかる扉がたくさんついており、どうも普通の箪笥類では無さそうです。
どういう箪笥なのか調べてみると、商家の帳場に置かれていた帳場箪笥だと言う事が分かりました。
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面材には桧と松と杉が使われています。金具の意匠などから、明治か大正期の関西の帳場箪笥と思われます。
地域によって使われる面材や金具の意匠が違うようです。全体の意匠はどこも比較的似通っています。


下の扉の中にも鍵のついた隠し引き出しが入っています。少し痛んでいます。
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側面には持ち手がついていて、二人で下げて運ぶことが出来るようになっています。火事の時にも箪笥ごと貴重品を持ち出すことが出来たでしょう。
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銅の金具(角金物)には銅釘を、鉄の金物(持ち手)には鉄釘を、木の部分には竹釘が使われています。
このように使い分けると、金属が錆びたり木の部分が黒ずんだりすることが無いとの事。(大工さんに教えて貰いました。)

そういう目で見るとなかなか興味深い。

真鍮の引手はどのように取り付けられているのでしょう。
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裏を見るとこのようになっていました。座を貫通させた細い真鍮の留め金を二股に広げて留められています。
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銅の引手は。
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薄い鏡板は引手の形に丸く穴が開けられ(おもてからは耳の部分で見えません。)後ろは和紙が張られていました。
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この和紙はでんぷん糊で貼られている事でしょう。
でんぷん糊は水をつけると剥がれますが、乾いているとしっかり接着しています。
補修する時には水をつけて剥がしたのだと思います。

少し前の時代の技術はシンプルですがよく考えられており、学ぶところが多く参考になります。


 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
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by frontdesign | 2013-08-02 12:38 | その他 | Trackback | Comments(0)

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by yuriko iwaki