瓦の地割 起りと逆し
2013年 12月 28日
今日は現場も仕事納めです。
瓦やさんと大工さんとで瓦の地割の打ち合わせがありました。
古い本瓦葺の瓦を1階の屋根で使わせていただくことになり、原寸を当たり瓦の割り付けを決めていきます。
屋根には少しの起り(むくり)をつけました。
これは、軒の先が本瓦葺きの重みで垂れるのを桁から先が自然の流れに見える為に。
それから、破風(屋根の両サイドの妻側)は逆し(さかし)と言って破風の出を下部より上部の方を多くします。
逆しがないと屋根を葺いた時に上で入り込んで見えるので、それを防ぐための工夫ですが
起りも逆しも、それが目立たない程度に自然に見えればと思います。
起りの寸法は設計時に決めましたが、逆しの寸法は今日現場を見ながら打ち合わせをして決定。
働き(平瓦を重ねるときに重なる部分を引いた寸法)についても、既存で葺かれていた時よりも重なりを多くすることにしました。
雨仕舞も断然よくなるとの事ですが、今回ケラバ側は掛け瓦を使わずに平で葺きますので
重なりが多い方が側面から見た時の瓦屋根として美しいと思っています。
日本瓦の葺き方には、雨仕舞だけでなくいかに美しく見えるかの工夫も多くあり
職人さんの話をお聞きしていると、とても興味深いです。
少し離れて見ると、瓦のなんて立派な事。とても存在感があります。
来年の葺き上がりがとても楽しみです。
住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign
瓦やさんと大工さんとで瓦の地割の打ち合わせがありました。
古い本瓦葺の瓦を1階の屋根で使わせていただくことになり、原寸を当たり瓦の割り付けを決めていきます。
屋根には少しの起り(むくり)をつけました。
これは、軒の先が本瓦葺きの重みで垂れるのを桁から先が自然の流れに見える為に。
それから、破風(屋根の両サイドの妻側)は逆し(さかし)と言って破風の出を下部より上部の方を多くします。
逆しがないと屋根を葺いた時に上で入り込んで見えるので、それを防ぐための工夫ですが
起りも逆しも、それが目立たない程度に自然に見えればと思います。
起りの寸法は設計時に決めましたが、逆しの寸法は今日現場を見ながら打ち合わせをして決定。
働き(平瓦を重ねるときに重なる部分を引いた寸法)についても、既存で葺かれていた時よりも重なりを多くすることにしました。
雨仕舞も断然よくなるとの事ですが、今回ケラバ側は掛け瓦を使わずに平で葺きますので
重なりが多い方が側面から見た時の瓦屋根として美しいと思っています。
日本瓦の葺き方には、雨仕舞だけでなくいかに美しく見えるかの工夫も多くあり
職人さんの話をお聞きしていると、とても興味深いです。
少し離れて見ると、瓦のなんて立派な事。とても存在感があります。
来年の葺き上がりがとても楽しみです。
住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign
by frontdesign
| 2013-12-28 16:52
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