大相撲の吊屋根

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大相撲中継を観ていると、とても気になる吊り屋根。(これは今場所国技館の吊屋根のTV映像です。)
伊勢神宮を模した神明造で鰹木五本に男千木。(この写真では見えませんが千木の先端が上に尖った形で、男神の祭神を表わします。)
骨組みはアルミ合金で化粧材には欅と桧と杉が使われているようです。屋根葺き材は薄いけれど茅葺か?
場所中以外の時は、ワイヤーで上に吊り上げておくそうです。

土俵の上の方屋は、元は東屋(あずまや)形式で方形屋根だったそうですが昭和初期に神明造になったようです。
柱が無くなったのは戦後の昭和27年で、四神(朱雀、白虎、青龍、玄武)を表す色布巻かれた柱の代わりに、四隅に赤、白、青、黒(紫)の房が吊るされています。

相撲は神事でもあり、場所中の土俵は神の依り代でもあります。屋根もその象徴。

近代建築の世界では、屋根の存在感を消すことがまるで使命とでも言えるような時代が長らく続いていますが、同時に、象徴的な屋根が内包する自国の宗教性からの解放であり、また何らかの喪失でもあるかのよう。




 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
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by frontdesign | 2014-01-25 00:05 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki