第5回吉野の森バスツアー

奈良をつなぐ家づくりの会では毎年2回、吉野の森バスツアーを開催しています。今回は第5回目。

前日はしとしと雨が降っていましたが、当日は朝から素晴らしい好天に恵まれました。桜井でバスに乗り込み、川上村の林業地へ。
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杉と桧の植林地。
私たちの会の吉野の森バスツアーは、泉谷木材商店の泉谷さんが企画と山の案内をして下さっています。泉谷さんの説明はとても分かり易く、木のこと、山のこと、林業のことがよく分かります。
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大きくて立派な木ですね。木は生きています。
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吉野は吉野林業と言う独自の施業方法が有り、他地域に比べると植林自体が密植で、時間をかけてゆっくり真っ直ぐ木を成長させるので、通直(まっすぐで、木の上と下の直径の差が少ない)で、年輪が細かいのが特徴です。年輪が細かい木は、建築用材にした時に強度が強い材になります。同じ杉材でも、産地によって強度は異なります。(吉野で年輪の細かい木を作ってきたのは、元々吉野材は樽丸用につくられていたことに起因します。)

230年生の杉の伐採後の現場と、近くの山の神様のところへ。
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林業の世界では今も山の神の信仰が続いています。川上村協力隊の早稲田さんが話をしてくれました。
自然に全てが支配され危険な作業も伴うため、無事を祈ります。自然に対して畏怖の念を持つことはとても大事な事だと思います。

ここでは、伐採の方法と吉野材の特徴でもある葉がらしの話を聞きました。


お昼は丸岡材木店で、吉野の原木椎茸と鹿肉を焼いて食べました。
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鹿肉のバーベキュー。焼いて食べるのは初めてでしたが、とても柔らかくて素晴らしく美味しかったです!
赤身でカロリーも低そう。
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食事の後は、丸岡材木店の岡本さんが製材の説明をしてくださいまいした。
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1等材(節の有る板)の、節が抜けそうなところの埋木を体験させてもらいました。
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杉の床板材。
 「いいなぁ。」「いいでしょう。」「温かいなぁ。」「綺麗な材やなぁ。」
実際に触ると木の良さがとてもよくわかります。
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桜井市内に戻り、オール吉野材で建てられた木の住まいを見学させていただきました。
山に生えている木を見て、製材所を見学してから実際の木の家を見学すると、木の事がよく分かっていただけると思います。内部の写真を撮り忘れてしまいましたが、木をふんだんに使われた大変素敵なお住まいです。
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そして最後に、菅生銘木を見学させていただきました。こちらは、いろいろな銘木がたくさんあり、設計者としては非常に楽しいところです。
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木や山のことを知ると、日本文化である木造建築が「木と言う自然物」(固くない、永遠でない、生き物である)で出来ていて、そこには脈々と続くその地の時間の長さがあり、また、自分も自然の一部であることを改めて気づきます。


今回は大変多くの方にお申し込みいただきました。
ご参加いただきましたみなさま、遠いところお越しいただき有難うございました。
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次回の吉野の森バスツアーは、来年の4月頃に開催予定です。
是非ご参加いただければと思います。





 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
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by frontdesign | 2014-12-05 16:45 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki