土壁  その後 

事務所の壁の一部は竹小舞下地の土壁になっています。
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来ていただきた方に土壁の感じを見て頂くために、この部分だけ土壁を塗ってあります。白い部分は漆喰塗です。

土壁の下地はこのような感じになっています。
これは漆喰仕上げの塗り重ねサンプルです。(お友達に貰いました。ありがとうございます。)
事務所の壁は中塗り仕上げなので、下地から2番目のなし目のところで仕上げてあります。
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事務所の土壁づくりを振り返ってみます。
間渡し竹が入ったところ。
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材料です。組み上がった竹を縄で編みます。(私も編ませてもらいました。)
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土は、解体の時に出た土壁の土に新しい土を混ぜ、よく練って使います。スサを入れて充分腐らせると、発酵してヘドロのような匂いになりますが、壁に塗って乾くと無臭になります。
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下塗りをして、そのあとしっかり乾燥させるために期間を置きます。
ここは裏返し塗りなしですが、両面塗りの場合は表を塗ったあとにしばらく期間をおいてから裏面を塗ります。

この写真は中塗り仕上げの時の様子。
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塗りたての壁です。真っ直ぐ。
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そして半年後。(現在)
すっかり乾き、明るい土色になりました。
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触るとひんやりします。
少し手のひらで擦ってみましたが、しっかり固まっていてぽろぽろと土が落ちる事は有りませんでした。
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土壁は表面が均一でなく、光が当たるとなんともやわらかい表情になります。

土壁は断熱効果は低いのですが、蓄熱の効果には優れています。調湿効果も抜群。
壁としての強さは小舞下地だけの時は壁倍率0.5倍ですが、土を塗ると実質2倍ぐらいになるようで片筋違い並みの強さになります。
耐力としての粘りがあり、破断と共に一気に耐力が落ちる事はありません。

素材として考えると、その辺の竹と縄と土と藁スサでつくることが出来る、本当に自然の材料の壁です。

古い壁の土や、屋根に乗っている土がいい土で、再生できるのも土壁の良いところです。



 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
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by frontdesign | 2015-05-23 19:15 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki