国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

ピアノの置き場

住宅の計画をする時に、ピアノを置く場所は悩む場所のひとつです。

木の楽器ですので、LDKに置く場合は湯気が上がるキッチンからは離したいところ。直射日光が強く当たるような場所も避けたいです。椅子を引いて弾きますので、椅子の後ろのスペースもある程度は必要です。
部屋の形は正方形の部屋よりも長方形の部屋の方が断然音響が良く、長方形必須とも言われています。
また、落ち着いて弾くことが出来る場所がいいですね。

法華寺町の家は居間にアップライトのピアノを置かれる計画で、回り階段の下をピアノ置き場にしました。
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10畳ほどの居間食堂の空間でピアノがあまり出っ張らないようにするための工夫ですが、回り階段の下なので天井が低くなります。
ピアノを置くところの天井は他の天井より一段低くても音響的には良いらしいのですが、楽器やスピーカーは実際にその場に置いてみないとどんな音の響きになるかわかりません。

設置後にピアノを弾かれたら、今までと比べてまるで別のピアノと思えるぐらい音がまろやかになり、とても良くなったとお聞きしました。無垢の木を内装に多く使っているのも影響しているように思います。

先日お伺いした時に、お子さんがピアノを弾いて聞かせてくれました。響き良くとても熟成した音色でした。
ピアノの置き場_a0116442_22351957.jpg

お使いのピアノの音の響きが良くないとお感じの場合、置く場所や内装の仕上げを変えるだけで音が良くなることもあるかもしれませんね。

ピアノは大きな空間を占めますが、楽器のある暮らしは良いなと思います。





by frontdesign | 2015-12-04 21:44 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki