国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

としくんのおうち 進捗状況11  床柱 床框


内部の工事は1階天井の板張りを施工中です。きれいな杉の赤身の板を次々と張っていただいています。
並行して和室の床の間廻りの造作が始まり、細かな納まりについて大工さんと打ち合わせをしました。

床柱は杉のちりめん天然絞りです。お施主さんと一緒に銘木屋に出向き、数ある床柱の中から選んでいただいた1本です。ちりめん天然絞りは絞り部分が細く入り込んでおり、天然絞り丸太の中では数が少ないものです。控え目で清潔感のある美しさがあり、品の良い柱です。
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仮に立てていただきました。

6畳の和室には若干太い柱ですが、立ち姿は大人しく、現場に立てていただくと場に相応しく納まりました。柱の太さのバランスに合わせて、框の成はほんの少し高めにしていただくことにしました。

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腰窓の位置が少し低めなので柱の真ん中あたりに光が当たり、畳に座る重心の低い空間としても自然に感じます。


床框は杉の磨き丸太をタイコに摺った前丸太です。
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床柱も床框も真っ直ぐに見えますが、木が生えていた時に地面に近い元は太く、上の部分の末は細くなっているので、材料の形に合わせて納めていただくことになります。また、柱と框はどちらも丸太ですので、組み合わせる部分は二つの材料の丸みに合わせて大工さんが細工をされます。
ひとつずつ形の違う木に向き合い仕事をされる姿を拝見してていると、実際に手を使って仕事をされるのが羨ましく思います

今回の和室床の間廻りは杉普請。目指すところは、材料の品位が十分に生かされた和室です。



by frontdesign | 2016-06-20 00:58 | 新築 としくんのおうち | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki