蝙蝠と翁

改修計画の図面を描くときは現場で撮った写真が頼りになるので、たくさん写真を撮ります。図面を描きながら写真を見ていると、手が止まってしまいます。
計画中の民家の外壁隅の漆喰塗りに蝙蝠文様が入っています。蝙蝠は縁起物の吉祥文様です。
屋根は鳥衾が際立っており、遠くから見ても格好の良いものです。鬼瓦は様々な意匠のものが使われており、棟の鬼瓦は七福神の大黒さまで、降(くだ)りの棟は鍾馗さんが居られます。鍾馗さんの顔もおだやかなものです。
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下屋の降り棟瓦には翁面の鬼瓦がありました。両側から垂れているのは面の紐。とても風流な意匠です。ほかにも様々な鬼瓦がのっていますが、どの鬼瓦もいかめしい鬼面ではなく穏やかな表情のものです。
そのような意匠からも、普請されたご当主と棟梁の思いが感じられます。

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今回工事で屋根も葺き替えますが、鬼瓦は状態を見てから焼き直して再び屋根に乗せる予定です。







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by frontdesign | 2016-12-03 09:25 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki