天理の家 進捗状況24
2017年 09月 30日
食堂とキッチン・パントリー部分が先行して完成し、生活空間としてお使いいただけるようになりました。
工事中の空間との境界部分は蓋をして養生していただいています。
照明がつき家具が置かれると、工事中現場であった空間が住まいらしい生きた空間になりました。
床は吉野桧の赤身、天井は吉野杉の板張りです。新しい木部は色が白っぽいので古い木部に合わせて着色をすることも検討しましたが、年月とともに自然に色が濃くなりギャップは解消されますので、この空間はそのままの仕上げとさせていただきました。
こちらはキッチン後ろのパントリーです。パントリー、キッチン食堂、洗面所は北の庭に面しており、風の通りのよい空間です。北の庭は作業の中庭でもあり、こちら側の出入り口は暮らしの中の家事動線の一部になることと思います。
写真は作業をされている現場の方ですが、食堂側から見るとキッチンの手元が見えない高さの腰壁で仕切っています。
これから主屋の東部分の内部解体工事が始まります。今まで主屋東部分をダイニングキッチンとしてお使いでしたが、解体の工程に伴い先行してお移り頂いた次第です。
落ち屋根の東部分は内部を解体して土間空間に戻し、車を北の庭まで入れるための屋根付き通路空間に改修します。通路としての利用の他、屋根のかかる半外の大空間として様々な使い道のできる空間になればと思います。
昨日は、これから取り掛かる東部分の耐震壁について、大工さんと打ち合わせをさせていただきました。石場建ての伝統工法の建物ですので、石場建てのまま限界耐力計算で構造を検討しています。外部まわりの壁は土壁、内部は荒壁パネルを使います。
完成に向けて工事が進んでいます。
”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign 岩城由里子
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
yiwaki@kcn.ne.jp
奈良県生駒市北田原町1052-2
by frontdesign
| 2017-09-30 00:56
| 民家改修 天理の家
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