国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

京都

昨日は建築家協会全国大会京都2009で開催された講演会に行きました。
テーマは
「京」の佇まい・・・ はんなりと   受け継がれる人と建築


基調講演は奈良屋杉本家の杉本秀太郎さん。
そのあと、杉本さん他、京都に深く関わっていらっしゃる各界のパネリストの皆様によるパネルディスカッション。


京都のこと、心に残るお話をたくさんお聞きすることができました。


京都は昔から基本的価値観が変わらない。

京都の玄関のこと。京都はカドグチから誰もが入る。勝手口がない。

「 佇まい 」は住まいの 中 での暮らし。

「 はんなり 」は、パステルカラーのような弱いイメージではなく、凛とした強いイメージ。

旅館でのもてなしの話。

京都の建具のバリエーション。
細部のデザインは職人に任せたほうが綺麗なものができることもある。
職人の美意識の高さ。

職人の技術。手を抜かない。誤魔化さない。丹精込めるということ。
その代表的なものが、 祇園祭の 山鉾 。
100メートル先から見ても目の前で見ても同じに見える。細部まで丁寧な仕事。
品格がある。いいモノを作るという高い意識のこと。

京都の品格は、「 ものものしくない 」 ということ。相手を威圧しない。もてなしの心に通じる。
美しさ=最上のもてなし=品格 
美しいということをもっと真剣に考えよう。


などなど。

京都タワーは好きなもののひとつ。 静寂を感じます。
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by frontdesign | 2009-10-03 13:04 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki