国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

荏油 と 神人

大山崎には中世より油座があり、大山崎の神人(じにん)が油の生産から商いまで独占的に仕切っていたそうです。
荏油は社寺の灯明に使われていたので、大消費地京都近くに位置するのも繁栄の理由だったようです。

神人は、異形(いぎょう)の民。
芸能に関わる人もそうですが、異形の人々の境界のない自由で超自然を中心とする感性について

「デザインやものづくりの仕事をする人は、異形の人々の感性を自分の中で覚醒させよ」

と、どこかで読んでから そのようなことが気になっています。


文明や科学技術が発展した世の中で、人工物に囲まれて暮らしていると
その辺の感性は自然に衰えてしまうでしょうね。


上田篤さんの「呪術のつくった国 日本」でも
日本の暮らしや建築と、呪術や超自然の関係について同じようなことを語られているように思います。
呪術ですよ、呪術。

デザインはその国の文化の上になりたっていると、内田繁さんもおっしゃっています。
新しいものを作るときでも、文化の礎にある感性を意識しなければならないのでしょうね。
Commented by タケ at 2009-10-15 10:51 x
考えさせられました。
今の日本は「文化」より
流行としてのサブカルチャーや文明に寄りすぎているような気がします
Commented by frontdesign at 2009-10-15 23:46
タケさん コメントありがとうゴザイマス。
流行に弱いのも日本人の特徴ですよね。(笑)
by frontdesign | 2009-10-15 09:49 | 設計について考える | Trackback | Comments(2)

by yuriko iwaki