国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

〇〇らしいね

昨日から本当に寒いですね。 現場に行くと骨まで冷える感じです。
東生駒の現場は高台で見晴らしもよく、風通しもよく、夏場は涼しいだろうなぁ。
(早く外じまいが済みますように・・・。)

先日のオープンハウスのときに 知り合いから
 「コレ、岩城さんらしいね」  と言われて
人から見て 自分らしさ ってなんだろうなぁと思いながらも、そういうことは自分でも感じるという話をしていました。

自分が考えてつくったものは、後から自分で見ても良くも悪くも自分らしいと感じます。
自分の考えること以上のものは出来ません。

素材の自然力に助けられる部分はかなり大きいですがね。
考えてみると、料理を作るときに素材の持ち味を十分に生かすことが美味しさにつながるのと
よく似ているようにも思います。
やきものにおいては 「 やきものは火まかせですな 」 らしいですし
人の手に自然の力が加わるということ、人の手が自然に素直に沿うということ。

素材のよさを引き出すのも作り手の大きな仕事ですが
それ以上に、作り手自身の考えが表現されるので、
結局は自分自身の考え方、手法、何もかも丹精しないと、いいものが出来上がらない。
思いつきでは中身のないものになってしまう。
中身の有無を感じることにも、もっと敏感ににならないといけないのです。

ものの発する力は、それを表現した人の力に似ているように思います。 
らしさ が、ちまちまとしたことではなく 力があり中身のあるものになりたいんです。
複雑で華やかなものではなく、削ぎ落とされた簡素なものに潜む力を目指したいところです。


もっともっと丹精しないといけません。
そんな意味でも、今年が内なる充実の1年になるように心がけたいと思います。
by frontdesign | 2010-01-14 15:32 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki