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吉野の森見学バスツアー

奈良をつなぐ家づくりの会主催の第17回吉野の森見学バスツアーに参加しました。
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川上村の林業地を見学させて頂き、標高600m超えの高原地区から水源地の山にも登りました。

こちらは280年生の杉の林業地。間伐が繰り返され、植生が豊かな完成された森です。
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途中、植林地の一部が伐採されて森の断面が見えているところがありました。

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密植された森は樹々が光を求めて上へ上へと競い合って成長し、葉がついているのは主に幹の上の方(樹冠)だけで、幹は通直です。吉野では皆伐ではなく間伐が主な施業方法ですが、幹の足元を伐採して3、4mごとにカットして搬出され、家をつくる構造材や仕上げ材などに加工されます。
吉野は日本一急峻な斜面を持つ林業地で、歴史的な背景もあり今も主な搬出手段がヘリコプターですが、森の手入れの為にも車が山に入ることが出来るように少しずつ林道が整備されてきています。


少し前のことになりますが、3月の末に藤森隆郎氏の講演会に行きました。藤森氏は半世紀にわたり森林生態系と造林の研究に携わってこられ、生産林としても持続可能で生物多様性に満ちた美しい日本の森林の姿について”林業がつくる日本の森林-後進に伝えたいこと-”と題してご講演されました。吉野林業で脈々と続けられている間伐、国が推進している皆伐、持続可能な森をつくるためにはどうしていかなければならないか等々、疑問に感じていたことの答えをお聞きすることが出来たように思います。針葉樹のみの林業地の植生に広葉樹を混ぜることで、昆虫→鳥などの生物多様性が豊富になるというお話もとても興味深かったです。また、建築の話をお聞きしていたときに「家づくりはその人の生き方そのもの」とおっしゃられたのも大変印象に残りました。
講演会の後、近著「林業がつくる日本の森林」を読みました。ご講演内容と同じく大変勉強になりました。
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藤森氏の話をお聞きした後という事もあり、生産林である森の生物多様性(持続可能な森の姿)という考え方を意識しながら見学させて頂きました。

この界隈は降水量が多く、また霧の発生も多く、杉の林業地には適したところです。非常にたくさんの種類の苔が生息しているそうで、木の切り株の多くに苔が生えています。足元の腐葉土はふかふかです。
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”一人静”もあちこちに芽吹いていました。
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今回のツアーでは、吉野の木で作られた建物見学として、吉野川のほとりに建つAirbnb”吉野杉の家”を見学させていただきました。
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吉野杉と吉野桧が使われていて仕上げは全て無地ものです。(節がありません。)
吉野材の特徴ともいえる色艶の良さが際立っています。
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2階は宿泊室。東西に2間あります。詳しくはコチラ→ Airebnb吉野杉の家
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FIX窓の足元の木のふたを開けると通気口で、風が入りとても快適でした。
非常に狭い空間がなかなか居心地がよく、一度泊まってみたいと思いました。
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ツアーの最後は、桜井市の泉谷木材商店さんで製材のことを教えていただきました。山で大事に育てられた木が町の製材所に運ばれ、木の特徴を生かしながら丁寧に製材され、家をつくる材料になります。

ご参加いただきました皆様、有難うございました。

奈良をつなぐ家づくりの会では定期的に吉野の森見学バスツアーを開催しています。
次回は秋の予定です。奈良をつなぐ家づくりの会ホームページfacebookでお知らせさせていただいておりますので、是非ご参加ください。





by frontdesign | 2017-05-01 07:04 | Trackback | Comments(0)

新年

2017年1月5日
あけましておめでとうございます。

気持ちも新たに仕事に取り組みたいと思います。
本年も宜しくお願いいたします。
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by frontdesign | 2017-01-06 01:18 | Trackback | Comments(0)

吉野の山守さんとつながる家

今日はお施主さんと現場打ち合わせをしました。
工事が始まると、定期的に現場で打ち合わせをさせて頂き、進捗状況のご確認と検討事項について打ち合わせをします。
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1階も断熱材が入りました。ちょうどお昼前でしたが、下屋付きの外縁からもたっぷり陽が入っていました。太陽の恵みが嬉しい季節です。
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外部はけんじめが張り終わり2重目の防水フェルトが張り始められています。
玄関ポーチは自転車5台を停める事が出来るように広く取ってあります。

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今日は外壁掻き落としの色と外部木部塗装色を、外でサンプルを見ながら決めました。良いお天気で日の当たり方も確認できてよかったです。


打ち合わせの中で、木の使い方、木の価格、山の維持と木の家づくりのつながり方についてもたくさん話をお聞きすることができました。お施主さんは山側の方ですので、実際に家づくりをする中でいただけるご意見は今後の仕事の上でも大変参考になります。

今までに設計をご依頼いただいたお施主さんには、それまでにどちらかで木の住まいのモデルハウスなどを見られてから来られる方も多く、木の家づくりをされている多くの方に支えられていることを実感し大変有難く思っております。私の方で設計をさせていただいた住まいに来られた方が「木の家はいいな」と思ってくださり、どこかで木の家を建ててくだされば幸いです。

設計そのものがどこまで材料とつながっているかというと、あまり直接的には関係しないと思われることも多いと思いますが、実際に木の家の仕事をしていると材料選びがとても大事なことであると感じます。

家づくりの材料である木のルーツを知っていただくことも、より家づくりを楽しんでいただけることのように思います。
奈良をつなぐ家づくりの会でも1年に2回吉野の森見学バスツアーを開催しておりますが、いつでもお問い合わせください。


















by frontdesign | 2016-12-11 22:51 | Trackback | Comments(0)

四角いキッチン

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二年前にリノベーションをさせて頂いた、生駒のマンションにお伺いました。
このリノベーションでは、ご家族で調理をする為の使い易いキッチンとして、四角いキッチンを設計させて頂きました
もともと和室だった場所を広めのキッチンにして、窓から外の緑が見える気持ちの良いキッチンになりました。

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四角いキッチンは、テーブルを囲むように調理作業が出来ます。
学校にあった家庭科室の流し台や、理科実験室の作業台も四角いステンレスの台でしたね。

このキッチンは、天板が大きすぎても小さ過ぎても使い難くなるので、寸法はシビアに検討しました。

二年ほどこのキッチンをお使いになられ、使いごこちについてお聞かせ頂きました。大変使い易いキッチンなので、是非今後も設計に取り入れられると良いですよと仰って頂けました。

調理台は一段下げて、水を流すことができるようにしています。水が手前に垂れることがなくて良いとのことでした。シンクに向けて少しテーパーをつけていますが、もう少しテーパーをつけた方が水はけは良さそうです。
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コンロは四つ口コンロで、操作ツマミが上面にあるタイプです。
右の通路側に油ハネが飛ばないように、ガラスのつい立てをつけました。
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このようなキッチンの設計は始めてでしたので、実際に置いてみた時に大きさによる圧迫感を感じないかどうか気になりましたが、意外と小ぶりに感じ、違和感なく納まりました。

台の下は収納スペースをたっぷり作っています。

テーブルのような四角いキッチン。
いかがですか。
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by frontdesign | 2016-08-26 00:04 | Trackback | Comments(0)

としくんのおうち 進捗状況17

今日は電気設備の現場打ち合わせがありました。

現場の方は二つの階段も出来上がり、二階へも楽に上がることが出来るようになりました。

リビング階段を上から見たところです。片側の壁は杉板張りで、このあとこの手前に大きな造作家具が取り付きます。複雑な納まりですが、綺麗に進めて頂いてます。
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最上段だけ回り階段。
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もうひとつは廊下側の階段です。こちらは階段の上にトップライトを設け、階下にも光を落として中廊下が明るくなるようにしています。光を広く取り入れるために階段の下の方は壁を作らず、木のスリット格子にしました。こちらも綺麗に作って頂きました。
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階段を上がったところの窓から、吹き抜けと遠方の景色が見渡せます。
当初はこの窓に障子+縦格子を取り付ける予定でしたが、見渡せる開放感が気持ち良いので、格子は付けずに全開口の片引き障子のみを入れることになりました。
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縦格子を入れると斜め方向の視界が遮られ、それが利点にもなりますが、ここはこのままのほうが良いですね。


キッチンの腰壁も完成しました。キッチンは大工さんの造作家具で、加工場で完成しています。最後にこの腰壁の向こう側に取り付きます。
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大工工事もあと少しになりました。





by frontdesign | 2016-08-24 00:17 | Trackback | Comments(0)

お見舞い申し上げます

熊本地方での地震が起きて6日が経ちました。
被災されたみなさまに謹んでお見舞いを申し上げます。
日々、テレビやインターネットで流れている被災状況の映像を見ていると心が痛みます。

建築士による応急危険度判定が始まり、その様子も拝見しております。
建物の倒壊の状況を見ていると、建築にかかわるものとしても考えさせられるところが多くあります。

一刻も早く地震の揺れが終息することをお祈りしております。




by frontdesign | 2016-04-20 16:28 | Trackback | Comments(0)

コンセプトブック「奈良をつなぐ木の家」が完成しました!

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奈良をつなぐ家づくりの会コンセプトブック「奈良をつなぐ木の家」が完成しました。

絵と文はイラストレーターの矢田勝美さんに書いていただきました。
昨年の11月から、吉野の森~私たちの家づくりの現場までを取材していただき、温かみのある絵と文章でわたしたちのコンセプトを表現してくださいました。
矢田さんは三重県ご出身のイラストレーターで『いのちをつなぐ海のものがたり』という本も執筆されています。漁師さんを取材される中で、海に豊かな恵みをもたらす山に植林をする活動にも参加しておられ、山のこともよくご存じです。このコンセプトブックの中でも、自然の循環を背景とした長い時の流れを表現してくださいました。
アートディレクションは名古屋で活動されている鈴木孝尚さんです。矢田さんの温かみのあるイラストを生かし、洗練された中にも温もりを感じる手触りのよい本に仕上げてくださいました。
素敵なコンセプトブックを作っていただき、とても嬉しく思います。




美しい絵の数々。中身を少しだけ紹介させていただきます。

山の恵みのこと。
わたしたちと山のつながりは。むかしむかしの人々のくらしについて。
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吉野のこと、林業のこと、山守さんのこともたくさん書いていただきました。
昔はお城をつくるのにたくさん使われていた吉野の木。それが樽づくりになり・・・・。
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杉と桧の違いは・・・。葉っぱを見ると面白いですね。
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私達の会では大工さんや左官屋さんなど職人の技能を生かした家づくりをしています。
大工さんの仕事と道具のこと。道具って面白い。大工さんも登場します。
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職人の手で木の家づくり。
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そして山を育てる人は。
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「奈良をつなぐ家づくりの会」は、原木生産者、製材所、工務店、設計事務所など、森からまちまで木の家づくりに関わるメンバーで活動しています。
全国には私たちと同じような家づくりをしている方々がたくさんいらっしゃいます。このコンセプトブックは「木づかい協力事業者による木材利用促進事業」の補助を受けて作成したフリーペーパーです。少しでも多くの方に読んでいただき、木の家づくりのことを知っていただきたく思います。

みなさまにお届けする体制が整いましたら、奈良をつなぐ家づくりの会の新ホームページにてご案内差し上げます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。






by frontdesign | 2016-03-02 07:35 | Trackback | Comments(2)

現場にて 木のことあれこれ シロアリからシュロまで

改修中の現場。床を全てめくりました。
お風呂の入り口の枠の下の土台はシロアリに食べられていました。お風呂場はタイル張りの湿式でしたので、常に水が回る状況になりやすく、蟻害を受けやすい箇所です。
縞のようになっているのは、木の木目に沿ってシロアリが食べ進んだからで、柔らかい夏目が食べられて固い冬目(木目)が残っています。
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柱の足元も浮いていますが、屋根は洋小屋組なので小屋組から上の屋根の荷重は外周部の柱で受けており、内部の間仕切り壁は独立している構造なので、この柱の浮きも建物全体に大きな影響を及ぼすことはありません。

蟻害の跡をみていると、時々突起物のようなものが出てきます。触るととても固く、シロアリも食べなかったものですが、これは何でしょう。
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これは、木の節です。木の幹から枝が出ますが、その始まりのところです。
先が尖っており、少しグニャグニャとした螺旋のような形状です。節の中を3Dで見たのは初めてです。
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庭の方では、何本か庭木を伐採をされました。
これは何でしょう。
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もじゃもじゃと、こんな感じです。
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ソテツの大木の根です。
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「ソテツの根には藍藻類と共生して形成される珊瑚根という組織があり、空中窒素の固定能力がある」そうです。
もじゃもじゃの根が珊瑚根ですね。

ソテツは、学校や官公庁の入口でシンボリックに植えられているのを見かけます。最近の建物の植栽としては見なくなりましたが、個人的には好きです。
古い屋敷などは、玄関の真正面に植えられているのもよく目にします。
また、お寺にも多く植えられています。桃山時代から江戸時代に大流行し、その頃からお寺に植えられるようになったと聞いたことがあります。


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奈良の浄教寺のソテツは有名で、奈良市の指定文化財にもなっています。江戸時代初期に植えられたものだそうです。




さて、これはシュロ。庭木なのでトウシュロです。樹皮は繊維状。
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シュロと言うと、シュロほうきやシュロのたわし、シュロ縄など、生活道具として様々な使われ方がされてきました。これらの道具を作っていた地域では、シュロをたくさん植えて生え変わる樹皮を何度も取り、樹皮がつかなくなったら幹はお寺の鐘を突く木として使われたそうです。
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耐水性もあるそうで、自然素材として建築に使うとしたら断熱材にどうかなと思いました。



by frontdesign | 2016-01-21 12:54 | Trackback | Comments(0)

2016年 お正月

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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今年の冬は事務所に薪ストーブが入り、とても暖かく過ごさせていただいております。
お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。


大晦日の夜はバタバタとお煮しめを作り実家で年を越しました。
年越し蕎麦を食べ、ゆく年くる年を観たあと、姉と二人で往馬大社と宝山寺へ初詣に行きました。
どちらも多くの人で賑わっており、お正月の気分を堪能できました。
冷たい夜空を見上げながら新しい年の始まりを感じることが出来ました。
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設計事務所を独立して今年で14年目になります。
常に満を持して事に臨むことができるよう、自分の中身を蓄えていきたいと思います。

そして
2016年は世界中が平和な一年になりますように。


by frontdesign | 2016-01-01 16:52 | Trackback | Comments(0)

2015年 年末  幾世屋さん

今日は年内最後のお施主さんとの打ち合わせがありました。
打ち合わせの帰り道、お雑煮用の小餅を買いに幾世屋さんへ行ってきました。
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幾世屋さんは創業90余年の生駒では老舗の和菓子屋さんで、この建物も築100年近い町家です。
ちょうど4年前に改修工事をさせていただき12月にお引渡しをしましたので、毎年この時期になると幾世屋さんのことを思い出します。
改修前の建物が老朽化していたこともあり、まわりの方から建て替えを勧められることも多かったそうですが、改修後は「古い建物を再生されて良かったですね」と言っていただけるとおっしゃっていました。
このブログの幾世屋さんの記事を見られたお客さんに声をかけていただくこともあるそうで、ブログをお読みいただき本当に有難うございます。

今日はお正月前でお客さんも多いため奥の喫茶の方はお休みされていましたが、お正月は1日から喫茶の方も営業されているそうです。
宝山寺の参道沿い(生駒駅近く)ですので、お参りの帰りに茶屋で一服されるお客さんもたくさんいらっしゃる事と思います。

またお庭を眺めながら、おいしいお善哉を食べに伺いたいと思います。
来年もよろしくお願い致します。
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by frontdesign | 2015-12-30 17:05 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki