カテゴリ:その他( 202 )

大相撲の吊屋根

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大相撲中継を観ていると、とても気になる吊り屋根。(これは今場所国技館の吊屋根のTV映像です。)
伊勢神宮を模した神明造で鰹木五本に男千木。(この写真では見えませんが千木の先端が上に尖った形で、男神の祭神を表わします。)
骨組みはアルミ合金で化粧材には欅と桧と杉が使われているようです。屋根葺き材は薄いけれど茅葺か?
場所中以外の時は、ワイヤーで上に吊り上げておくそうです。

土俵の上の方屋は、元は東屋(あずまや)形式で方形屋根だったそうですが昭和初期に神明造になったようです。
柱が無くなったのは戦後の昭和27年で、四神(朱雀、白虎、青龍、玄武)を表す色布巻かれた柱の代わりに、四隅に赤、白、青、黒(紫)の房が吊るされています。

相撲は神事でもあり、場所中の土俵は神の依り代でもあります。屋根もその象徴。

近代建築の世界では、屋根の存在感を消すことがまるで使命とでも言えるような時代が長らく続いていますが、同時に、象徴的な屋根が内包する自国の宗教性からの解放であり、また何らかの喪失でもあるかのよう。




 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-01-25 00:05 | その他 | Trackback | Comments(0)

石探し

現在工事中の茶室前土庇の足元に使う束石を探しに造園屋さんに行きました。
土庇まわりは露地の市中の山居的な空間とつながるので、足元の束石も自然石そのままの形のものを使いたいと思います。

ごろた石。(五郎太石)  a0116442_1815487.jpg
川を流れて角が取れた丸いかたちの川石です。

ごろた石の大きいサイズ。a0116442_18154094.jpg
束石用に加工した御影石の自然石もあったのですが、この中からちょうど良さそうな大きさと形のものを一つ選びました。

その上に、サルスベリの中曲りの自然木の柱が乗りますが
束石用に加工されていないので、石の加工と木の加工(石に合わせて光らせる)の両方が必要になります。
石にしても丸太にしても、自然な形のまま使おうと思うと職人さんの技術が必要になります。

他にもたくさん石がありました。
洗い出しに使う川砂利、飛び石や沓脱石、鉄平石、庭の仕切りや延段に使えそうな石まで
とても参考になりました。



手水鉢もたくさんありました。
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角もの。この手水鉢は少し気になってお値段をお聞きしました。
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石の値段は全くの門外漢ですが、ちょうどよいようなお値段でした。


最近には珍しく和庭に徹底されたような造園屋さんで、とても面白かったです。





 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-01-09 18:55 | その他 | Trackback | Comments(0)

2014年

あけましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します。

昨年は、住宅設計の仕事をする中で家に対する基本的な考え方が大きく変わった一年でした。
家と言う建築物の核。
今年はその辺りを明確にした設計を心掛けたいと考えています。


また昨年は、仏様の光の温かみを感じると言う貴重な体験をさせて頂く機会があり、昔から多くの人が信仰の中でこのような体験をしていたであろう事を知りました。
それ以来お寺に行く時は、建物の形や建築技術や伽藍配置、庭の造形や仏像の美しさばかりを見るのではなく、それら全てを成した信仰と言う核を一番に感じとるようにしています。


写真は奈良東大寺の毘盧遮那仏。奈良の大仏さんです。
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2014年 世界が平和でありますよう。
by frontdesign | 2014-01-02 20:19 | その他 | Trackback | Comments(0)

年末のご挨拶

いつもブログを見て頂き有難うございます。今年もお世話になりました。


今年は年末にとても悲しいことがあったのですが、心機一転、希望を持って新年を迎えたいと思います。
新しい年の幕開けです。

仕事もひとつずつ良い仕事が出来るよう、また、新しい事にも取り組みたいと思いますので
今後ともお付き合いいただけますよう宜しくお願い致します。

お正月中は少し休んで、4日から仕事をはじめます。

みなさま、良い年をお迎えください。




~ 来年も、山の木を使った仕事が出来ますように ~

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 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2013-12-31 17:29 | その他 | Trackback | Comments(0)

”ヘンな日本美術史”

気になっていた山口晃さんの著書を2冊購入。

1冊は”ヘンな日本美術史”と言う本です。(左)
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山口氏の切り口はどれも興味深く、日本の美術の堪能の仕方についてもとても勉強になりました。
中でも雪舟の絵の魅力に大変惹かれ、数日前に私用で東京に行った折り、国立博物館に観に行きましたが
あいにく2階が閉館中で、雪舟の絵には会えませんでした。

東京国立博物館a0116442_17521299.jpg
1937年 設計:渡辺仁+宮内省内匠寮


そして山口氏の本のもう一冊は、”藤森照信×山口晃 日本建築集中講義”です。

いろいろな建物考察。
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藤森さんとの掛け合いがとても面白そう。



 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2013-12-18 17:58 | その他 | Trackback | Comments(0)

ドアの引手

先日、奈良で打ち合わせがあった帰りに、近くのNATIVE WORKS.さんに寄りました。

この日はお客さんが多く店内の品数も少なかったのですが、棚の上に引手らしきものがあり
手に取ってみるとずっしりとした重量感と握り心地が良かったので、衝動買いをしてしました。

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どこの国の引手なのかレジでお聞きすると、インドネシアとのことでした。

写真は引手をテーブルに置いて縦に撮ってみたものですが、木のドアにつけるとこのような感じになりそうです。

ドアの引手は扉の表と裏の2個同じものがセットですが、
この引手のペアのもう片方の引手はさらに黒ずんでいたので、多分そちらが外部側に使われていたのではないかと思います。


左手前がNATIVE WORKS.さんで、右が工場跡事務室という名前の喫茶店です。
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大正時代に建てられたフトルミンという乳酸飲料の工場建物を再生活用されています。
東大寺の西側、戒壇院や正倉院もすぐ近くで、大変環境の良いところです。

後からわかったのですが、この日NATIVE WORKS.さんは閉店セールをされていたそうです。
また訪れたいお店だったので残念です。



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by frontdesign | 2013-12-09 18:18 | その他 | Trackback | Comments(0)

刻み

次の現場の刻みが始まっています。

休憩中に、仕口や継手の加工で工夫している点について話をお聞きしました。

大工さんそれぞれ、親方から伝わっている技術が少しずつ違うので興味深いです。
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これは桧の通し柱。マジックのマークは、真壁のところで柱が表に出てくる部分の印です。
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木造の技術は、現場現場で親方の技術を盗みながら伝えられるもので、一人前の職人になるにはそれ相応の時間がかかります。
そのためには技術を使える現場が必要です。
手刻みは時間とお金がかかるので今の木造住宅の大半はプレカット(コンピューターで制御され機械の刃で刻まれる方法)で刻まれます。
今日も別の現場のプレカットの打ち合わせがありました。便利ですし、頭で細かい事を考えないでも棟が上がりますので合理的です。けれど、便利ゆえに職人技術を伝承する機会にはなりません。
私は机上で図面を描く設計の立場ですが、木のクセを見て木をどう生かしどう作るかと言う事が本来の木造の理にかなっており、その技術がものづくりの楽しさのように思えてなりません。
私はノミも鉋も持てないけれど、その楽しさを少しでも共有させてもらいたい。

技術をもつ大工さんが希少にならないためにも、社寺仏閣のみならず市井の住宅普請の場で手刻みの現場を普通に残していかなければならないだろうと思います。





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by frontdesign | 2013-11-29 16:53 | その他 | Trackback | Comments(0)

”聖地巡礼” hondana

”出かけよう、宗教性をみがく旅へ!
思想家であり武道家の内田樹と、比較宗教学者で僧侶でもある釈徹宗が、日本人が失っている霊性を再生賦活すべく、日本各地の「聖地」を旅する新シリーズ。
第1巻となる今回は、大阪の上町大地を縦走し、京都で異界のトビラを開き、奈良で日本の「子宮」ともいうべき、三輪山を訪れる。”

「ぼくの住まい論」を読んだのがきっかけで、内田さんの本が出るとamazonからメールでお知らせが来ます。
今回は「聖地巡礼」。
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設計の仕事をしていると、建築をする場所の場所性はとても気になるもので
その地域の、その土地の持っている”目に見えない何か”に逆らわずに設計をしたいと基本的に思っています。
目には見えないけれど感じ取らなければならず、その地に敬意を払い、思考の照準を合わすと言うか
言葉にはなりませんが見据えなければならないものがあります。
この本では、「土地の持つ力」についても多く触れられており、そういう意味でも大変興味深く思いました。


聖地とはどういう場所か、また巡礼する候補としてはどんなところがあるかという冒頭の章の中で、生駒山の事が出てきました。

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生駒山は大阪府と奈良県の県境に位置し、奈良側は生駒市や生駒郡、大阪側は大東市、東大阪市、四條畷市になります。
大阪側には”でんぼの神様”石切神社があり(この石切神社界隈も大変面白いところですが)、奈良側には”商売繁盛の神様”宝山寺があるのですが、宝山寺の周りにはたくさんの宗教団体が共存しており、大変独特な雰囲気があります。(断食道場やシーク教のヨガ道場、滝行の寺院等々、籠りの場・修行の山でもあります。)
いろいろな宗教が狭い範囲で共存しているような場所は非常に珍しいそうで(関東だと富士山がそうですが)、この本では”宗教のごった煮”、”なかなかの異界”と称されていました。

写真は事務所の前の道。生駒山(西)に真っ直ぐ続く道です。日没の頃に生駒山を見ていると、なんとも日想観的な感じがします。

奈良市民から生駒市民になって、そろそろ20年。
遠くから生駒山が見えた時に、あの麓が自分の居場所だと思うようになりました。



 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2013-08-17 21:48 | その他 | Trackback | Comments(0)

古家具 帳場箪笥

生駒市のリサイクル市で帳場箪笥を手に入れました。

はじめは「かっこの良い箪笥だな」と思いましたが、鍵のかかる扉がたくさんついており、どうも普通の箪笥類では無さそうです。
どういう箪笥なのか調べてみると、商家の帳場に置かれていた帳場箪笥だと言う事が分かりました。
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面材には桧と松と杉が使われています。金具の意匠などから、明治か大正期の関西の帳場箪笥と思われます。
地域によって使われる面材や金具の意匠が違うようです。全体の意匠はどこも比較的似通っています。


下の扉の中にも鍵のついた隠し引き出しが入っています。少し痛んでいます。
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側面には持ち手がついていて、二人で下げて運ぶことが出来るようになっています。火事の時にも箪笥ごと貴重品を持ち出すことが出来たでしょう。
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銅の金具(角金物)には銅釘を、鉄の金物(持ち手)には鉄釘を、木の部分には竹釘が使われています。
このように使い分けると、金属が錆びたり木の部分が黒ずんだりすることが無いとの事。(大工さんに教えて貰いました。)

そういう目で見るとなかなか興味深い。

真鍮の引手はどのように取り付けられているのでしょう。
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裏を見るとこのようになっていました。座を貫通させた細い真鍮の留め金を二股に広げて留められています。
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銅の引手は。
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薄い鏡板は引手の形に丸く穴が開けられ(おもてからは耳の部分で見えません。)後ろは和紙が張られていました。
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この和紙はでんぷん糊で貼られている事でしょう。
でんぷん糊は水をつけると剥がれますが、乾いているとしっかり接着しています。
補修する時には水をつけて剥がしたのだと思います。

少し前の時代の技術はシンプルですがよく考えられており、学ぶところが多く参考になります。


 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2013-08-02 12:38 | その他 | Trackback | Comments(0)

インターンシップ 2013

今年も県立朱雀高校建築科の学生さんが、インターンシップで事務所に来ています。

工事中の現場に同行してもらったり、お施主さんとの打ち合わせも経験してもらいました。

彼女は子供の頃の経験から建築が好きになったそうで、現在は次に進みたい学校も決まっているとのこと。頼もしく思います。

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今回は実務の作業補助でなく、住宅の計画の課題を出させてもらいました。
チラッとコンセプトを見ると良さそうな事が書いてありました。

この課題は実は難易度が高いのですが、明日の完成が楽しみです。


 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2013-07-23 23:39 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki