カテゴリ:リフォーム 法華寺町の家( 7 )

法華寺町 リフォーム工事完成

法華寺町のリフォーム工事が完成しました。
築50数年の住宅で、食堂キッチンを中心に浴室、洗面所、パントリー、廊下、トイレ等の改修工事を行いました。車いすを使用されるおばあちゃまの暮らしに対応するための床のバリアフリー化と、断熱性能の向上を含めた改修工事です。

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工事開始時。
古いキッチンの撤去から始まりました。
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壁や天井、床も撤去して下地からやり直します。外気に面する部分の壁・天井・床とも、高性能の断熱材を入れます。
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撤去完了。
ここから新しく作り始めます。床の不陸(ゆがみ)も調整しながら新たに下地を作ります。改修工事の場合、ゆがみを直したり調整することも大工工事のポイントになります。この度は床をバリアフリーにしますので、下地からやり直す方がきっちりと仕上がります。
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浴室、洗面所などの水廻り部分は間仕切りの変更も有り、補強を入れて壁下地からやり直しました。
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改修後。
床は車いす対応の吉野材の杉板(ハードフロア)、天井は杉板張りにしました。外部の光を増やすために開閉のできる天窓を取り付けました。キッチンはシステムキッチンを設置し、収納と配膳台の為に並列式のカウンターを造作家具で作りました。キッチンの手元隠しにもなります。
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キッチン横の勝手口周りはそのままの位置とし、洗面脱衣室に抜ける通路を新設してその間を食品庫(パントリー)として使えるように棚を設置しました。
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勝手口は従来通りに土間付きの勝手口にしました。左側は洗面所に通じるパントリー。
洗面脱衣室、洗濯機もキッチンから近くなりました。建具の上部には明かりを取り入れるガラス欄間に。
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キッチン食堂から廊下方向。壁面はお手持ちの食器棚を置かれるスペースです。
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廊下周りの床と壁も杉板張りにしました。
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こちらの住まいは中廊下型の住居で、家の真ん中に廊下が通っています。
廊下への光の取り入れと通気の為に当初から欄間にガラスやガラス引き戸が入っており、それらはそのまま使うこととしました。天井が高いこともあり、廊下の照明は吊り下げ式の器具にして光源を低くしました。
年月とともに新しい木部も色が濃くなり、馴染んでくることと思います。

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キッチンの天窓。
天窓の光は明るいですね。青空や流れる雲が見えると気持ちが晴れます。
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玄関の正面には、ころころと遊ぶ狆の描かれた古い板絵戸の建具を使っておられました。
改修後は周りの杉板張りの壁と床に囲まれて落ち着いた玄関になりました。
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築50数年のお住まいを大切に住み継がれていらっしゃるお施主様です。これから数十年、ご家族の皆様に愛される住まいになりますように。





by frontdesign | 2016-01-24 21:53 | リフォーム 法華寺町の家 | Trackback | Comments(0)

法華寺町 リフォーム工事7

今日は床の養生シートを取り外して、お引き渡し前の清掃をされていました。

玄関の正面には、狆(ちん)が描かれた風流な板絵戸があります。
この家は50数年前にお施主さんの先代のお父様が建てられましたが、その前のお住まいで使われていた板絵戸を持って来られたそうです。
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玄関廻りは床と廊下側の壁を下地から直して杉板張りにし、既存の縦格子もそのまま残しました。この杉の赤身の床板は車いすでも使うことができる、傷のつきにくい杉板です。
新しい木の部分も年月と共に色が濃くなり、しっとりと落ち着いてくることと思います。

今後何十年も愛される住まいになりますように。



by frontdesign | 2016-01-22 21:45 | リフォーム 法華寺町の家 | Trackback | Comments(0)

法華寺町リフォーム工事6

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キッチンの対面カウンター家具も設置され、大工工事が終わりました。

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今日は塗装屋さんが入っていました。木部に保護オイルを塗装していただいています。
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廊下の壁は元は化粧合板張りでしたが、杉板張りになりました。
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廊下は中廊下型(家の真ん中が廊下)で、廊下に面する建具や壁の上にはガラス欄間や引違いのガラス戸が何カ所かに入っていました。
光を取り入れたり風を通す役割をしており、それらはそのまま残しました。
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わたしの育った家(昭和39年築)も中廊下型の住宅で、家の真ん中に東西に長い廊下が通っていました。廊下をはさんで南側は居間、和室、子ども室などが並び、北側には玄関、台所兼食堂、勝手口、水廻り、そして居室も一つありました。当時の住宅の建て方としては比較的典型的な形でした。中廊下に面する居間の壁は、壁の上の方が天井まで透明ガラスで、腰部分には紺色の布張りで包まれた壁があり、腰から下が型板ガラスになっており、中廊下にも光が入るようになっていました。子どもの頃は、居間から廊下を通る人影がわかるのがどうだかな、などと思っておりましたが、廊下にも光が入り明るかったです。こちらのお住まいも築50数年で、ちょうど同時期に建てられた住宅です。改修を進める中でふと育った家のことを思い出します。


by frontdesign | 2016-01-14 19:02 | リフォーム 法華寺町の家 | Trackback | Comments(0)

法華寺町 リフォーム工事5

今日は法華寺町の現場の仕事納めです。

床は下地から全て取り替えられ、壁の下地も出来て来ました。
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キッチン横の勝手口土間つきパントリー。
壁に棚を作ってもらいました。棚横にはSKシンクを取り付けます。
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キッチンの対面カウンターは加工場で大工さんに作って頂きました。年明けには現場へ。
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外部は屋根、樋、外壁も塗り替えることになり、色を決めました。
築50余年の平屋の瀟洒なお住まいです。落ち着いたイメージはそのままに、これからも愛され住み継がれる住まいになりますように。
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来年も宜しくお願いいたします。



by frontdesign | 2015-12-29 17:37 | リフォーム 法華寺町の家 | Trackback | Comments(0)

法華寺町 リフォーム工事4

法華寺町のリフォーム工事。

天窓が取りつき天井の赤身の杉板も張られました。天窓周りの壁は光をより反射させるために白いクロスを張ります。
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システムキッチンも設置されました。
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このあと、キッチンに並列に細長い配膳カウンターを造作家具で作ってもらいます。

オープンなキッチンで窓側をキッチンにした場合、食器棚が少し遠くなってしまうケースが多いのですが、対面する並列カウンターを作ってカウンター下の引き出しに普段使いの食器を収納すると便利です。



今回の改修は、玄関・廊下・トイレ・洗面脱衣室・浴室・食堂キッチンの改修工事ですが、一部間取りを変更してパントリー部分(土間勝手口有り)をつくり、キッチン ←→ パントリー ←→ 洗面脱衣室 の回遊できる新たな家事動線(裏動線)を作りました。


廊下まわりの床張りの工事も進んでいます。車椅子を使用されるので吉野杉のハードフロアを使用しています。
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床を張られる前に、板を並べて色目を調整して張っていただいています。板張りの仕上げ部分には全て赤身の上小板を使いますので、落ち着いた空間になりそうです。
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by frontdesign | 2015-12-21 16:01 | リフォーム 法華寺町の家 | Trackback | Comments(0)

法華寺町 リフォーム工事3

天窓がつきました。
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天窓は、窓面積あたりの明るさが普通の窓の3倍程度確保できます。

奥行きの広い部屋なので、北向きのキッチン前の窓だけだと明るさが確保出来なかったのですが、部屋の中心寄りに天窓をつけることでだいぶ明るくなります。
天井は板張りですが、天窓周りの壁は反射の高い白色にします。

キッチン前の窓から外の植栽が見えます。
対面式キッチンの配置もとても便利ですが、キッチンに立った時に窓が前にあるのも気持ちが良いもので、「キッチンの前は窓にしたい」とご要望を頂くこともあります。
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玄関框は大工さんに鉋をかけて頂いて、とても綺麗になりました。
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after
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50数年前に取り付けられた框も、取り替えずに使うことが出来ました。



by frontdesign | 2015-12-10 15:39 | リフォーム 法華寺町の家 | Trackback | Comments(0)

法華寺町 リフォーム工事 1

法華寺町でリフォームの工事が始まりました。
築50数年の瀟洒な平屋の木造住宅。水廻りを中心としたリフォームをすることになりました。

解体工事開始1日目。
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2日目。
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本日の様子。
ダイニングキッチンと水周りは、ほぼ解体できました。
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建築当時の外壁下地のケンジメが斜め張りになっています。ケンジメを斜め張りにするとある程度の耐力が出ます。



解体しながら、痛みのある部材の撤去・取り換え、構造補強の工事を進めていただいています。新設する壁は耐力壁にします。
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今日は現場で実寸をもう一度採寸しました。真壁回りの取り合いについて現場で打ち合わせをし、細部の納まりを図面に落としました。


大引きも痛んでいたので取り換えられます。布基礎で地面が見えていますが地面はよく乾燥しています。これは安心材料です。
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土台の下に防蟻薬袋のようなものが敷かれていました。50年ぐらい前はこのようなものが使われていたこともあったのですね。
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ここの住まいは天井が高く、中廊下に面する各所の欄間にガラスの引違戸が入っています。暗くなりがちな中廊下への採光と、通気の機能があります。これらは改修後もこのまま使うことにしています。なかなか良いものですね。
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こちらは玄関戸。分厚い型ガラスが使われています。
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なかなか重厚感のあるガラスでとても良い趣です。いまの建物ではこのようなガラスはあまりお目にかかりません。
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築50数年の平屋建ての瀟洒な住宅。外観の屋根の勾配などにも作り手の意図を感じるお住まいです。
古い建物を改修していると、その家を建てた大工さん職人さん設計者の意気込みや、当時使われていた素材のことがよくわかります。このことは改修設計の仕事の中で最大の関心事で、設計方針としても、今まで愛され続けてきたお住まい自体に敬意を払い意識を沿わせるべく設計をしたいと心掛けます。
これからも愛される住まいであり続けますように。




by frontdesign | 2015-11-26 21:15 | リフォーム 法華寺町の家 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki