カテゴリ:民家改修 天理の家( 11 )

天理の家 進捗状況9

屋根の瓦が下ろされて下地の補修を進めて頂いてます。
破風板は総取替え。大工さんがひとつずつ釘を抜きながら丁寧に取り外されています。現代の木造は構造金物も含めビス(ネジの切ってあるもの)が多用されていますが、いろいろな意味で木造には本来的に釘が使われる方が望ましく、今回の工事では釘を使うようにされているとのことです。
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取り外された破風板。下におろすと、とても大きな1枚板です。これは新品に取り替えます。
破風は美しい屋根を形づくる一つの要素です。
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現在、別棟の浴室のお湯取りに太陽熱利用温水器を使用されており、改修後には主屋の浴室用に太陽熱利用温水器を利用することになりました。

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このタイプはお湯をそのまま屋根に循環させてお湯を作る方法で、システムとしてはシンプルな方法です。このほかの方法としては不凍液を屋根の上のパネル内に循環させて、暖まった不凍液で温水器の中の水を温める方法があります。それぞれメリットデメリットがあります。
どちらも給湯時には温度調節が可能で、温度が低い時にはガスや電気のエネルギーを補充してお湯を沸かすことができます。給湯エネルギー消費は家1軒が使うエネルギー消費の1/3程度を占めますので、太陽の熱でお湯がつくれると省エネになりますね。




by frontdesign | 2017-04-23 01:38 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

普請帳

先日、お施主さんから普請帳を見せていただきました。
明治17年に始まった主屋の普請の他、昭和3年に建てられた別座敷やその後の門屋の普請など、それぞれの建築当時に記録された普請帳を保管されています。
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大工さんのお名前、使われた材の数量、産地、仕入先、金額など細かく記録されています。
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その他とても興味深かったのは、上棟時竣工時のお祝いの会についての記録でした。
お客様のことやお料理の内容、料理人の名前、そして開会から閉会の時間のことまで記録されていました。
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ご馳走の数々。大勢の方で普請を喜ばれていたご様子が伺えます。
献立やお膳の内容についての細かな記録はまるで茶会記のようです。
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普請に使われている立派な材や様々な意匠、そして普請帳の記録等を拝見していると、ご当主と棟梁が家に込められた想いを知るようで、今回の改修に携わるものとして身の引き締まる思いがします。

by frontdesign | 2017-04-19 11:47 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 進捗状況8

工事は着々と進んでいます。
先週末に屋根瓦が下ろされました。
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瓦と土を取ると、野地は竹野地で杉皮が上から張られています。杉皮が屋根の防水層として使われていました。(写真は下屋部分)
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垂木など、痛みのある部分を直していただいています。
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建物の中はとても広いので、あちらこちらで大工さんが刻み加工をされています。
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丸太をはつるちょうなも登場。
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門屋横の再築部分の棟も上がりました。解体した建物に使われていた丸太の母屋も再利用されています。
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お庭に波に乗る鯉の飾り瓦が置かれていました。以前に塀の隅に乗っていた瓦のように思います。
水や魚に関する意匠は火から家を守る象徴ですが、波に乗る鯉は繁栄を表すものです。
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主屋の屋根に乗っていた数々の趣ある鬼瓦は、痛みの少ないものは焼き直しを施していただき再び屋根に乗せていただくことになりました。
瓦屋さんの方では焼き直しも終わっているとのことで、焼き上がりを拝見できるのを楽しみにしています。







by frontdesign | 2017-04-19 08:08 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 進捗状況7

天理の家の現場は着々と工事が進んでいます。

柱の沈下の補正も終わり、ジャッキアップの柱もあとわずかになりました。地盤は何度も転圧していただき、束石が並びました。
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地覆が回っていたところは蟻害がみられたため、地覆を取り柱勝ちにすることになりました。柱の傷んだところは取り、根継ぎしていただいています。
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松の縁框は蟻害がひどく、この材も差し替えになります。
庭側には縁先手水鉢があり、水場が近いので水を呼び蟻害に遭ったことが考えられます。
海の部分が縁下に少し潜り込んでいる型は、なかなか風流です。建築当時は濡れ縁だったのかもしれないですね。
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門屋横の改修工事では、辰巳蔵をいったん解体して高さを抑えたて建物を再築します。
隣の既存建物と一体化するために母屋をつなげていただくのですが、再築の母屋は解体部分で使われていた丸太を用い、台持ち継ぎで継いでいただいています。
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もう片方の相手は、建物の上。
空中で刻んでおられました。
古い建物の改修工事は大工さんの技能があってのことで、(株)伏見建築事務所のみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。
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by frontdesign | 2017-04-06 23:32 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 進捗状況6

今日はとても春らしい1日でした。
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柱のジャッキアップが順番に外されはじめ、柱が基礎に乗りました。基礎と柱の間には鉛の板を敷いていただきました。
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現場には取り替え・新設用の材木が運び込まれています。立派な桧の平角材はシロアリにやられた縁框の差し替え材です。
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色艶とも美麗な吉野桧の赤身材。これなら白蟻も来ないことでしょう。
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縁側は、座敷前のみ縁側として残して居間空間は部屋に取り込みます。
天井は2重天井で、既存天井の上部に断熱材を入れることが出来そうなので、このままの仕上げにできればと考えています。
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主屋西側の改修工事が始まっています。
この部分には大正時代に増築された水廻り(浴室、便槽)がありましたが、痛みもありましたので全解体して半間ほどの増築をすることになりました。主屋の他、蔵と南の縁廊下につながる部分ですので、大工さんに歪補正をしていただきながら施工していただいてます。
正面には開口部を設けます。奥の間に光と風を取り入れることのできるこの開口部は、有効に活用できると思います。
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これは床脇の違い棚を撤去した部分ですが、昭和の改修の時に仕上げられた砂壁の下から青漆喰の壁が出てきました。
金沢の伝統建築には群青色の漆喰壁が多く使われており「加賀の青漆喰」と言われています。高貴な色として使われていたそうです。

こちらの座敷も建築当初は青漆喰の床の間だったのかもしれません。
立派な襖絵の描かれた襖も入っておりましたので、大変華やかな座敷空間であったことが想像できます。
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ここは通り庭の大和天井ですが、この梁の間に2階に上がる階段を計画しています。
階段部分の板を撤去していただき、2階天井が見えるようになりました。
上下階とのつながりのある部分や2階の壁の位置は、既存の架構に沿って計画をしています。
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構造体の補正が終わると、耐力になる壁の設置工事が始まります。
伝統的な整形六間取りの広々とした空間ですが、限界耐力計算で耐震性を検討していただいた結果、ある程度の壁の設置で耐震性を補えることが確認でき、広い空間の良さを活かして計画をすることができました。
新設の耐震の壁は、外周まわりは土壁、室内壁は荒壁パネルを使用します。
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今回の改修はこの建物の「平成の改修」になりますが、時を経て次の時代へつなぐ改修工事であることを意識しています。



by frontdesign | 2017-03-30 23:53 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 進捗状況5

主屋の工事は基礎まわりの養生期間中です。
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型枠が取れたところもまだ荷重はかけずにジャッキアップされています。
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今日は新人さんが木舞壁の一部を撤去していました。
解体をするときには古い建物のことがよくわかるので、解体時はできるだけ見に行きたいと思っておりますが、実際に作業をしている彼は多くを学んでいることと思います。
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今日はお施主さんと施工者さんと打ち合わせをしました。

北西に位置する戌亥蔵が主屋に入り込んでいる形になっており、取り合いについて検討が必要な個所が出てきました。水じまいが良い方法をとることが最優先ですが、答えを出すのは宿題になりました。
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このような建物の改修工事は解体後の建物を見ながら設計変更をする部分も出てくるもので、今回は何かと変更をさせていただいております。

この部分は土壁を落とすと差鴨居の長ほぞと鼻栓が出てきました。当然のことなのですが、これは生かさなければなりません。

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主屋の養生の間に門屋横の辰巳蔵の解体が始まっています。こちらは主屋とは違って丸太普請です。
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野趣に富み、力強さを感じる小屋組です。
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昨今の木造建築は角材を使うのが当たり前で、柱も梁もなんでも角材です。
角材は施工精度も宜しいのでそうなったわけですが、昔は丸太が普通の材料で主要な部分の普請に角材が使われていました。なぜなら、きちっとした角材を手加工で作るのには相当な労力が必要だったからです。今は丸太の方が加工に手間がかかり大工さんの技術が必要なため、珍しいものになってしまいました。

解体しておろした丸太の母屋は再利用します。下してみると通直で立派な材です。
丸太は捨てる部分が無いのが良いですね。
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鉋がかけられた角材の木組み。太い柱と成の大きな差鴨居は力強さがあり、民家の象徴的な構造です。
降雪地域になると、さらに大きな木組みを見ることができます。
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by frontdesign | 2017-03-24 02:39 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 進捗状況4

構造体の補修の工事が進んでいます。

柱をジャッキアップでレベルまで揚げて、数本ずつ順番に足元に基礎を作ります。
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レベルより少し上まで柱を浮かし、配筋をしてコンクリートを打ちます。
鉄筋はカゴにしていただいており施工性もよさそうです。
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型枠は外れましたが、養生期間を経てから荷重をかけるため柱はまだ浮いています。
柱とコンクリートの間には鉛を敷きます。
柱に掛かる荷重の大小に合わせて、基礎のサイズも3つの種類です。これは小さいもの。
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地覆が回っているところは蟻害が見られ、柱勝ちにして足固めを入れることになりました。
コンクリートの養生期間中に先行して根継ぎをしていただいていました。
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地覆の蟻害。土に近い部分は白蟻にやられてしまいます。
ここは解体して新築する部分ですのでいちからやり直しです。
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大工さんが現場に小型万能機を持ってこられました。
改修工事は現状に合わせて木づくりをされるので、現場に万能機があると便利ですね。
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by frontdesign | 2017-03-20 01:43 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 進捗状況3

現場では柱の下がりを補正するために、柱を上げるジャッキアップの作業が進んでいます。合計13本の柱を上げて足元に基礎を作ります。
一番下がっていた中央の柱2本もレベルになりました。(次の工程の為に僅かに高く上げていただいています。)
中央の柱は1本当たり6トンの集中荷重が掛かっています。
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ジャッキを回すたびにミシッミシッと家が音をたてるので、家の重みを現実的に感じました。
土壁が落ちたり他の部材に影響がないか心配でしたが、無事にレベルまで上げていただきました。下がりが直り、鴨居の線もきっちり通ってきたように思います。
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主な柱には蟻害がなかったのですが、地覆土台や縁側の土台の一部に蟻害が見られました。傷んでいる部材は交換し、木部に水が回らないように施工をしていただきます。
しばらくは構造体の補正修理をする工事が続きます。





by frontdesign | 2017-03-08 19:47 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 進捗状況2

解体が進み、柱を上げるための準備が始まりました。
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中央の2本の柱が6cmほど下がっており、過去にも修理をされた跡がありました。
地耐力を確認するために地盤調査を実施して柱の下がりを防ぐためにいくつかの工法を検討しました。解体後に最終確認をして最終的にはフーチングで基礎を作ることになりました。今日は実際に柱を上げて状況を見ながら基礎の打ち合わせをしました。
中央の通りの5寸角の柱には6トン弱の荷重がかかっています。結構な荷重ですが難なく上がったとのことで、良かったです。
1本を一気にレベルまで上げると全体の歪みが生じますので、順番に少しずつ上げられるとのことでした。合計10本の柱の足元に基礎を作り、地覆で下がっている部分には猫土台を入れることになりました。
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ジャッキアップする際に上の荷を軽くするために、瓦の葺き替えに先行して棟の熨斗瓦を先に下ろされました。
その辺の工程の組み方は民家改修ならではのことで、興味深く思います。
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つし2階内部。
むしこ窓の部分を壁から落としていただくと結構光が内部に入るようになりました。お施主さんにもご確認いただき、採光を補うために計画している天窓は数を減らすことにしました。
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サス構造で大空間のつしですが中央の2本の柱が屋根の多くの荷重を負担しているため、直下の1階の柱が大きく沈んでいます。

サスを受ける壁側の柱の仕口は、サスの頂部を支える中央の柱が下がることにより押されていますが込み栓が破断せずに効いており、粘りのある構造になっています。
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天理の家は築135年の民家です。
伝統工法の実際を見せていただき、現場では有意義な時間を過ごさせていただいております。


設計:FRONTdesign
構造設計(限界耐力計算法):井手晃二建築研究室
施工:(株)伏見建築事務所




by frontdesign | 2017-02-28 18:01 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 進捗状況1 

内部の解体が始まりました。今回の工事は間取りの変更、耐震改修、断熱改修を行うため、一旦、内部を骨組みに近い状態に解体します。
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間口2間の通り庭(土間)のある住まいです。
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建具と畳を取り、天井や床もめくり、隠れていた部分の壁や柱の足元の状況を確認します。
耐震改修は、井手晃二建築研究室の井手さんに限界耐力計算方で検討していただきました。井手さんは古民家の構造家で、民家再生のための構造設計を多く手掛けておられます。志賀直哉旧居の再生や奈良町の紀寺町宿なども井手さんが耐震設計をされています。
今日は、骨組み状態になった現場を再度ご確認いただき、下がっている柱を上げて下がりを止めるために新設する基礎の構造について、施工者、お施主さんと一緒に打ち合わせをしました。
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古い建物は柱と梁で構造されており空間には壁が少ないのが特徴ですが、建具の鴨居の上には小壁があり構造上の耐力になっています。
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天井が張ってあるところは天井から上に小壁がついていないケースが多いのですが、こちらではほとんどの箇所で梁まで壁がついていました。壁が上まで到達しているかどうかで耐力が変わってきます。
壁の色が違うところの上が天井から上の部分です。(仕上げていないので土壁のままです。)ここに壁があるかどうかは天井を取ってみないとわかりません。
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天井の吊木は竹の吊木です。竿に蟻で掛かっています。座敷の天井は天井板のみの張替えで出来ればと思い残してもらっています。
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座敷の床柱は足元は柱勝ちで柱頭は梁まで達していました。床柱は後から入れて構造になっていないことも多いのですが、構造柱として建前の時に入れられたようです。
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2階は階高の低いつし2階ですが、小屋組みの一部に扠首(さす)が入っており大空間を構成しています。今回の改修で2階も居室として利用することになりました。元はこの上に10センチ近く土が乗っていましたが、土がなくなりすっきりしました。
床に段差がありますが、1階に天井が張ってある部屋の床は高く上がっており、大和天井のところは天井板が床になるため低くなっています。

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斜めにかかる扠首が大きな丸太の棟木と母屋を受けています。野地は竹野地で半割の竹の上に杉皮が張ってあります。
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2か所の扠首の直行方向に筋違が入っています。井手さんにお聞きしますとこの筋違は構造的にも効いているとのことでした。
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虫小窓は格子を取りました。今回2階を居室にするにあたり、これらの低い位置の窓だけでは内部の採光が不十分になるので、天窓をつけて明るさを補うことにしました。
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屋根は瓦葺きです。現在は下地に土が乗っていますが今回の工事で桟葺きにして瓦を葺き替えます。桟葺きの方が重量が軽くなり、耐震的には有効になります。
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by frontdesign | 2017-02-23 07:10 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki

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一級建築士事務所 FRONTdesign

岩城由里子 yiwaki@kcn.ne.jp

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