カテゴリ:手をうごかす( 17 )

和紙の材料 

先日、手漉き和紙を作っているところを見学させていただきました。

和紙の材料の楮・三椏・雁皮(こうぞ・みつまた・がんぴ)それぞれの特色について、植生や成長のこと、使われてきた歴史のことなど教えて頂きました。紙の使われかたによって原料を変えるそうですが、楮でつくられた紙が一番強く一般的な和紙の原料とのことでした。

干して皮をむき煮熟し、水にさらしてアクを取った楮をたたいてやわらかくしたところ。
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大きな桶に目の細かい竹簀を張り、楮の入った水を何度か通して漉きます。
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漉いた和紙を重ねて圧縮して水気を取り、1枚ずつ剥がして板に張っているところ。このまま乾燥させます。
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紙を漉くときに水だけだとすぐに水が引いてしまうので、粘りを出すためにとろろあおいの根を水で溶いたものを入れます。
とろろあおいの根。これがすごい。
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とろろあおいの根を水で溶くと、こんなにネバネバになります。触らせてもらうとまるでスライムのようでした。乾くとさらさらになるのがまた不思議で、自然の材料は面白いなあと思いました。
気温が低いほど粘りが強くなるそうで、粘りが強いほどいい紙が出来るそうです。
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それぞれの樹種が土に生えている状態も見ることができました。
これは三椏。庭木にしても良さそうな見た目の木でした。成長は他の樹種に比べるとかなり遅いそうですが、繊維が細かく、光るような材料になります。
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手漉きの本鳥之子紙の号数による原料の違い。
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和紙は光の反射も美しく、また、古くなっても汚らしくならない材料なので設計でも好んで使っておりますが、原料の植物から制作過程まで見学させていただきとても面白かったです。

紙漉き体験も。植物の押し葉を挟みました。
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by frontdesign | 2015-02-16 20:04 | 手をうごかす | Trackback | Comments(0)

掻き落としのサンプル作り

掻き落としの外壁の色サンプルを作りました。

廃材で木枠をつくりラスをタッカーでとめて台は完成。
色粉と配合セメントは実際に混ぜる比率に応じてキッチンスケールで測ってよく混ぜ合わせ、
そのあと川砂と水も測って混ぜ合わせます。
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ちょうど良い硬さにしてよく練り、コテで木枠に塗ります。このまましばらく乾かします。
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次の日、朝から掻き落としました。ちょうどよい頃合いで掻くことができました。
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日陰で数日乾かすと、だんだん色が薄くなります。
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近くで見るのと遠く離れて見るのでも色の見え方は随分変わります。

少し離れて見て、この建物の印象に合う外壁色をおおよそ検討をつけました。



 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-04-10 18:01 | 手をうごかす | Trackback | Comments(0)

アロマキャンドル と 行燈の暮らし

100均ショップに行ったついでにアロマキャンドルをつくる材料(ガラスのカップ、アロマろうそく(平たい円盤型)15個入り)を購入。
事務所に戻ってさっそく試しに作ってみました。

檜などを鉋(かんな)に掛けたあとにでる薄い木を張ってみようと思ったのですが、材料が今ないので和紙を張る事にしました。
カップが曲面なので和紙1枚の大きさを試しに2cm角にして少しずつ重ねて貼りました。  

中にろうそくを入れて火を灯すとこのようになりました。卵の殻をむいたような感じです。

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ガラスが熱くなり過ぎて火災の原因にならないか長時間火を灯しましたが、大丈夫でした。

ろうそくのあかりの良いところは、光の色と炎のゆらぎです。
このカップは適度に高さがあるので風(空気の動き)の影響はほとんど受けませんが、常に光がゆらいでいます。光の色は人間の生体リズムと関係があり、白い光は覚醒作用、オレンジの光は体を休める作用があります。(白い光は太陽高度の高い昼間の光の色で、オレンジの光は夕陽の色。)住宅はオフィスとは違い夕方暗くなってから灯りをともしますが、夕方以降に白い光をたくさん浴びると脳が覚醒し続け、自然な睡眠への導入の妨げになります。そのような理由から、住宅の照明計画ではオレンジ色の光源の照明器具を選んでいます。光源の高さによっても空間の落ち着き度が変わるので、照明器具の高さも大事なところです。

住宅設計をする中で、家の中に電気の線が多い事がとても気になる事のひとつ。
さてどうやって電機の線を減らすか? 照明の究極はろうそくだなぁ と思うこともしばしば。これをいくつも作って自分の生活で試してみようと思います。
そうなると、少し高い位置にも光源が欲しいところ。棚でもつけて棚の上に置きましょう。白い壁に光があたると明るくなりそう。

一気に行燈の時代の世界観ですね。 

と言いましても、そう遠くない昔のことです。


5月18日(土)「吉野の森と木の家の見学バスツアー」のお知らせ。


 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2013-05-15 18:13 | 手をうごかす | Trackback | Comments(0)

黒模型

a0116442_20314389.jpg黒い模型をつくりました。

模型用のボードの上に、縦縞模様の入った黒い画用紙を貼り
カッターで切っていきます。
縮尺が1/100の模型なので、小窓などは5ミリ角程度の小さな穴を開けることになります。
切るものが黒いとカッターの刃先が見えにくいので、神経を集中して作業しましたが
出来上がると家のイメージが連想しやすい模型になりました。

いつも白模型を作っていますが、黒模型もいいですね。




 住まいの設計 「木の家づくり」   奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2012-05-01 13:16 | 手をうごかす | Trackback | Comments(0)

ポスト作り

 住まいの設計 「木の家づくり」   奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  

10月10日 矢田丘陵の家 構造見学会のお知らせ


床板の廃材をいただいて、木のポストをつくりました。中の見えるポストです。(中の物を取ってもらうためのもの。)
表と裏。
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仕上げはプラネットカラーのライトシダー色を拭き塗りしました。
しばらく外に置いてみましょう。
耐候性も実験できるな。
by frontdesign | 2011-10-06 18:51 | 手をうごかす | Trackback | Comments(3)

信楽焼の手作り器が届く

5月の初めに、信楽でろくろ体験をした時の器が届きました。

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一つ目。 直径20㎝平皿。

随分小さくなりました。

初めてろくろを回し、お皿をつくろうとして土を伸ばしましたが
だんだん縁が下がってしまい平らなお皿になりました。

ヒビも入っている・・・けど気にしません。











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二つ目。直径16㎝器。

気を取り直して少し縁の高いものにしました。



何を盛ろうかな。












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表面の素材感。
焼き物は、土 プラス 火 。 


土いじりとろくろは楽しかった。
またチャレンジしてみたいです。






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by frontdesign | 2011-06-17 11:49 | 手をうごかす | Trackback | Comments(0)

杉板のベンチ

a0116442_13121828.jpg数年前のことになりますが
余った杉板をいただいて、小ぶりのベンチを作ってみました。

座板に板状の脚を組み合わせ、貫を通します。
つくりは簡単ですが、作るのは大変でした。

貫と脚の内側は突きつけにすると木が痩せた時にすいて
仕上がりが悪くなるので、大入れの細工をしました。
脚と貫は鼻栓でとめました。

ノミを使った仕事がしたくて頑張りましたが
仕上がりに気を付ける以前の問題で・・・。(笑)






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座の裏面。
ノミを入れないといけない場所に節が・・・
無垢の木を扱うには
木取りの段階から気を付けないといけないこともよくわかりました。

大工さんって頭を使う仕事です。
失敗したら材料がなくなります。





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この椅子のテーマは鼻栓。
これがやりたかったのです。(笑)

栓をしてトントンたたくと、どんどん締まりしっかりします。

栓を抜くと元の板に戻るのが、目で見て分かるデザインにしたかったのです。

建物の木組みもそうですが
再生できる ”材料の力” と ”仕組み” は、このような仕口のカタチから感じます。













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苦労の跡がたっぷり。

あれからノミは握っていないなぁ。







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by frontdesign | 2011-06-15 13:49 | 手をうごかす | Trackback | Comments(0)

信楽でろくろ体験

信楽焼きの洗面ボールを探しがてら、陶芸体験をしてきました。

ろくろを使うのは初めてでしたが、見ているよりも力が要りました。
土を伸ばしながら調子よく回していても、力のバランスが崩れるとすぐにグニャグニャになってしまいます。
一からやり直し。(笑)

制作時間は1時間。2作品まで焼いてもらえるとのこと。
a0116442_12445363.jpg何度かグニャグニャになりながら
お皿を2枚つくりました。

薄くするのは至難の業で
なんとも気真面目(?)な、ごついお皿が出来ました。


焼きあがると2割ほど小さくなるそうです。













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焼き上がりの作品例。

白い施釉になるそうです。

中に色つきビー玉を入れて焼くと、
ガラスが溶けて底が色つきのガラス層の仕上がりになるそうです。



焼き上がりは1か月後
宅急便で送られてくるそうです。
どうなるかな!?

晴れて食べ物が乗り、日の目を見るか、如何に・・・。
by frontdesign | 2011-05-06 13:24 | 手をうごかす | Trackback | Comments(0)

拭き漆

昨日の「木の引き手」、 小包をあける時にプーンと匂いました。

漆塗りの匂いです。

と言っても漆器のお椀の香りとは違って 少し野生的な匂い。(東南アジア系の雑貨屋さんの匂いに似てます。)
まだ塗って間もないのでしょう。


以前、漆塗り講習 に通ったのを思い出しました。
漆の主な産地は中国で、日本では漆の生産は激減しているそうですが、青森の漆の産地で採取しているビデオも
見せてもらいました。採取にはとても技術が必要で、時間と手間をかけて少量を採取するそうです。


拭き漆は 木にペーパーをあて水で濡らしたウエスで拭き、へらで漆を薄くのばしながら塗り、ウエスで拭き、乾かして、
またペーパーをあて と何度も繰り返します。

かぶれにくいチューブの漆を使いましたが、体質によってはかぶれることもあるそうで、
軍手の上にビニールの手袋、長袖長ズボン、漆が肌につかないように細心の注意を払って…
終わってから二重の手袋をとると、先が破れてたみたいで 指先が漆で茶色くなっていました。

まぁいいや…(心配するとかぶれますよ、と講師の方も言っていたし)

と思っていたら、   案の定どうもありませんでした。

次の回に行くと、前回の講習後かぶれて大変だったという方もいらっしゃっいましたので
「かぶれにくいチューブの漆」でも気をつけた方が宜しいようです。

三回の講習では、ケヤキの板とお盆に拭き漆塗りをしました。
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使った道具。
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受講者の中には自前の細い竹竿を持ってきて塗られている方が居ましたが
釣り竿にでもされたのでしょうか。

漆を乾燥させるには湿度が高い方が良いそうで、とても不思議に思いました。


木に漆を塗ると耐水性も出ますので
天板など木部の仕上げに一度「拭き漆仕上げ」としてみたいところですが、
面積が広いとかなり手間がかかりそうです。
誰が塗るのでしょう。塗装屋さん?家具屋さん?  ・・・・・わたし?

自分ですることを考えると何日かかることか、、、かなり根気が要りそうです。
by frontdesign | 2009-10-10 10:27 | 手をうごかす | Trackback | Comments(0)

第4回あかりセミナー終了

昨日は第4回あかりセミナーでした。
講師の藤堂先生より 紙のこと、紙の椅子、紙を使った建築など、素敵なスライドを沢山見せていただきました。
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それからは、みんな必死になって照明作り。
紙を折る練習をしている間にどんどん時間は過ぎ・・・・、
時間内に完成できない方もいらっしゃいましたが、みなさん楽しんでいただけたご様子でした。
参加者の皆さん、ほんとに、いろんなカタチのものが出来上がりました。あかりを点けたときの美しさや意外性、紙の表情など、皆さんの作品を見ながら楽しむことが出来ました。
藤堂先生、素敵なセミナーを開いていただいて本当に有難うございました。


私は、流線型に折りながら富士山のイメージのものを作りたいと思いました。四苦八苦。

富士山に見えるでしょうか? 微妙・・・・。
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紙の表情(ケント紙170kg)
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上から見たところ
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噴火口は本当は円にしたかったのですが、なかなかそうは行かず。
折は、もう少し細かくして谷と山の陰影をつけたほうがよかった。
紙はもう少し薄めで(135kgくらい)ひかりの透過性を持たせたほうがよさそう。
by frontdesign | 2009-08-30 17:38 | 手をうごかす | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki