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年末のご挨拶

いつもブログを見て頂き有難うございます。今年もお世話になりました。


今年は年末にとても悲しいことがあったのですが、心機一転、希望を持って新年を迎えたいと思います。
新しい年の幕開けです。

仕事もひとつずつ良い仕事が出来るよう、また、新しい事にも取り組みたいと思いますので
今後ともお付き合いいただけますよう宜しくお願い致します。

お正月中は少し休んで、4日から仕事をはじめます。

みなさま、良い年をお迎えください。




~ 来年も、山の木を使った仕事が出来ますように ~

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 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2013-12-31 17:29 | その他 | Trackback | Comments(0)

瓦の地割  起りと逆し

今日は現場も仕事納めです。

瓦やさんと大工さんとで瓦の地割の打ち合わせがありました。
古い本瓦葺の瓦を1階の屋根で使わせていただくことになり、原寸を当たり瓦の割り付けを決めていきます。

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屋根には少しの起り(むくり)をつけました。
これは、軒の先が本瓦葺きの重みで垂れるのを桁から先が自然の流れに見える為に。
それから、破風(屋根の両サイドの妻側)は逆し(さかし)と言って破風の出を下部より上部の方を多くします。
逆しがないと屋根を葺いた時に上で入り込んで見えるので、それを防ぐための工夫ですが
起りも逆しも、それが目立たない程度に自然に見えればと思います。

起りの寸法は設計時に決めましたが、逆しの寸法は今日現場を見ながら打ち合わせをして決定。
働き(平瓦を重ねるときに重なる部分を引いた寸法)についても、既存で葺かれていた時よりも重なりを多くすることにしました。
雨仕舞も断然よくなるとの事ですが、今回ケラバ側は掛け瓦を使わずに平で葺きますので
重なりが多い方が側面から見た時の瓦屋根として美しいと思っています。


日本瓦の葺き方には、雨仕舞だけでなくいかに美しく見えるかの工夫も多くあり
職人さんの話をお聞きしていると、とても興味深いです。

少し離れて見ると、瓦のなんて立派な事。とても存在感があります。
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来年の葺き上がりがとても楽しみです。

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by frontdesign | 2013-12-28 16:52 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

手刻みの構造材

手刻みも完了されたとの事で加工場を見せて頂きました。
山のような材料も綺麗に整理されていました。
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紙に包まれているのは化粧材です。真壁部分などで室内に見えてくる柱梁等の材料で、綺麗に鉋掛けされているものです。
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吉野杉の横架材。 1本だけ地松の丸太梁を掛けます。
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束との仕口は雇いが入っています。
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吉野杉の柱。 今回は100本弱の柱があります。
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手刻みでいろいろな工夫をされていて、棟梁の話を聞いているととても面白く思います。
手刻みは大工仕事の中で一番の楽しさがあり、それを若い大工に伝えたいし
手の仕事が減ると大工道具の鑿や鉋などを作る職人技術も廃れてくるので、そうなると我々大工だけの問題ではないと
今日はおっしゃっていました。(なるほど。)

手の仕事には職人の気が入る、と言うことのは目に見えない事ですが、仕事をしているとそういう事は感じます。

刻み中に質疑もありましたので、いろいろと有難うございましたと御礼を申し上げますと
いい建物になると思いますので棟上げが楽しみです、とおっしゃって下さいました。
建物を通して、何か想いを共有させていただいていることを感じ大変嬉しく思いました。


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by frontdesign | 2013-12-20 20:10 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

”ヘンな日本美術史”

気になっていた山口晃さんの著書を2冊購入。

1冊は”ヘンな日本美術史”と言う本です。(左)
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山口氏の切り口はどれも興味深く、日本の美術の堪能の仕方についてもとても勉強になりました。
中でも雪舟の絵の魅力に大変惹かれ、数日前に私用で東京に行った折り、国立博物館に観に行きましたが
あいにく2階が閉館中で、雪舟の絵には会えませんでした。

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1937年 設計:渡辺仁+宮内省内匠寮


そして山口氏の本のもう一冊は、”藤森照信×山口晃 日本建築集中講義”です。

いろいろな建物考察。
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藤森さんとの掛け合いがとても面白そう。



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by frontdesign | 2013-12-18 17:58 | その他 | Trackback | Comments(0)

リフォーム生駒のマンション2  設計終了

生駒のマンションリノベーションは年始から工事が始まります。

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鉄筋コンクリートのラーメン構造。構造体は触りませんが、柱と梁のフレームも設計上意識します。
プランとしては、家の中心部に集中的な収納空間を配置し、周りの部屋同志も回遊出来る計画です。
こちらのお住まいは3方向に外部に面する窓があり、樹々の緑に面するロケーションを活かすこともテーマになりました。

木を使う部分と白い壁の部分の面積比率や、木の部分の位置(高さ的・水平・垂直)により、室内の印象もかわります。
今回は、収納空間の周りの壁(梁下)と、居間の天井に杉板を張る事になりました。床は全て吉野杉の厚板です。

機能面では、無垢の床材に対処する防音床下地、壁・窓等の断熱性能の向上、
造作家具もたくさんありがすが、キッチンは四角い形のステンレス天板のキッチンで
特徴のあるキッチンになりそうで楽しみす。


マンション住戸内の全体改修は今回が初めてなので、木造住宅とは異なる初めての取り組みを盛り込んだ設計をさせていただきましたが
強い意志を持って快適な木の住まいを作りたいと思います。

まずは、解体工事から始まります。


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by frontdesign | 2013-12-16 16:30 | リフォーム 生駒のマンション | Trackback | Comments(0)

少し前の時代の住宅を見て

現場からの移動の途中、子どもの頃に住んでいた住宅地界隈を通ってみました。

昭和30年代の末にに開発された奈良市西部の住宅地ですが、あまり建て替えも進んでおらず子どもの頃に目にしていた懐かしい家がたくさん残っていました。
数寄屋の住宅もあればモダンな住宅もありますが、伝統でもなければ革新でもなく、
どの家にも庭木が植わり、垣根や塀に囲まれた住宅らしい住宅。
50年経った今もしっかりとメンテナンスされているような印象です。
流行には関係なく意匠的に優れているものが多く、どの家も丁寧に作られており設計者施工者の熱意、渾身の力や魂を感じずにはおれませんでした。

この家も当時から在りました。
数寄屋ではなく骨太でモダンな民家のような立派な家で、子どもながらに凄い家だなぁと思っていましたが、
今見ても同じことを思います。
屋根は桧皮葺きで樋は竹。2階から竹樋を落としている住宅と言うのもなかなか見る事はありません。
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午後はお寺の本堂改修工事の見学会があり、参加させていただきました。

工事をされている京都の伸和建設株式会社の方が丁寧に説明をして下さいました。
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このような屋根の流麗な曲線はどの部分をとっても同じRの曲線ではなく、美しい屋根が出来上がります。
こういうのはCADではなかなか良い線が出せないだろうなぁと思い
帰りがけに、若い技師の方に図面は手描きでされていらっしゃるのかお聞きしたところ
CADも使われるそうですが、文化財のような建物は烏口を使い墨で図面を引かれているとの事でした。
墨で描かれた図面は100年200年と長持ちするという理由もありますが、
図面をひく技術の継承の為だとおっしゃっていました。
大工や左官の職人技術だけでなく、図面の線をひく技術も同じ事だと思うと感慨深いものがありました。

午前中に通りがかった50年前の家々を思い出し、道具と思考の関係について改めて考えさせられました。
機械を使うから思考も単調になるのか、どうなのか。
立ち止まってよく考えなさい、と先人から言われている気がします。


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by frontdesign | 2013-12-11 22:24 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

ドアの引手

先日、奈良で打ち合わせがあった帰りに、近くのNATIVE WORKS.さんに寄りました。

この日はお客さんが多く店内の品数も少なかったのですが、棚の上に引手らしきものがあり
手に取ってみるとずっしりとした重量感と握り心地が良かったので、衝動買いをしてしました。

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どこの国の引手なのかレジでお聞きすると、インドネシアとのことでした。

写真は引手をテーブルに置いて縦に撮ってみたものですが、木のドアにつけるとこのような感じになりそうです。

ドアの引手は扉の表と裏の2個同じものがセットですが、
この引手のペアのもう片方の引手はさらに黒ずんでいたので、多分そちらが外部側に使われていたのではないかと思います。


左手前がNATIVE WORKS.さんで、右が工場跡事務室という名前の喫茶店です。
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大正時代に建てられたフトルミンという乳酸飲料の工場建物を再生活用されています。
東大寺の西側、戒壇院や正倉院もすぐ近くで、大変環境の良いところです。

後からわかったのですが、この日NATIVE WORKS.さんは閉店セールをされていたそうです。
また訪れたいお店だったので残念です。



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by frontdesign | 2013-12-09 18:18 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki