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大相撲の吊屋根

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大相撲中継を観ていると、とても気になる吊り屋根。(これは今場所国技館の吊屋根のTV映像です。)
伊勢神宮を模した神明造で鰹木五本に男千木。(この写真では見えませんが千木の先端が上に尖った形で、男神の祭神を表わします。)
骨組みはアルミ合金で化粧材には欅と桧と杉が使われているようです。屋根葺き材は薄いけれど茅葺か?
場所中以外の時は、ワイヤーで上に吊り上げておくそうです。

土俵の上の方屋は、元は東屋(あずまや)形式で方形屋根だったそうですが昭和初期に神明造になったようです。
柱が無くなったのは戦後の昭和27年で、四神(朱雀、白虎、青龍、玄武)を表す色布巻かれた柱の代わりに、四隅に赤、白、青、黒(紫)の房が吊るされています。

相撲は神事でもあり、場所中の土俵は神の依り代でもあります。屋根もその象徴。

近代建築の世界では、屋根の存在感を消すことがまるで使命とでも言えるような時代が長らく続いていますが、同時に、象徴的な屋根が内包する自国の宗教性からの解放であり、また何らかの喪失でもあるかのよう。




 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-01-25 00:05 | その他 | Trackback | Comments(0)

リフォーム生駒のマンション5進捗状況 断熱・二重床・杉厚板

解体が終わり、壁の断熱材を入れる工事をしています。

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元は厚さ10mmほどの吹付のウレタン断熱材にGL工法で石膏ボードが取り付けてありましたが、ウレタンも全て撤去しました。
RC造の壁のたち(垂直方向)のひずみを調整するためのパッキンをとりつけ、30㎜のボードをRCにくっつけて張り詰め、
窓まわり等の隙間には発泡ウレタンスプレーを吹き、さらにこの上から全面に隙間なく断熱材付きの石膏ボードを張ってもらいます。
2重の断熱で厚みも性能も増しますので、以前の断熱よりもかなり性能が良くなります。
熱抵抗の数値的にもこの地域の次世代省エネ等級4の基準数値の1.8倍を確保する事になります。

また壁の断熱性の向上とともに、開口部の窓ガラスも断熱性の高いLow-E複層ガラスに入れ替えます。


床には杉の厚板を張りますが、無垢板を張る事による防音性能の低下を防ぐために2重床にします。
材料も現場に入りまして、高性能遮音2重床のメーカー竹村工業さんが施工上の注意点等の重要事項の説明に来られました。a0116442_10122722.jpg

材料を適正に施工していただき確実に遮音していただくためと言う事で、実際施工に携わられる大工さんにレクチャーをされていました。
材料は強化高圧木毛セメント版です。竹村工業さんは長野県のメーカーですが100%県産の桧の端材を使っているとの事。

足にはゴムをはかせてあります。(振動が伝わらないように)
ゴムも硬さが2種類あり、端部や重たいものを置くところには硬いもの、それ以外は柔らかいものを使い分けるとの事。
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いろいろな材料があります。
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壁際のパッキン。硬い床が直接壁に当たると振動が躯体に伝わるので、縁を切るためのパッキンです。
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マンションの改修に大変お詳しい設計者の方から、竹村工業さんの2重床がいいよと教えて頂き、今回初めて使わせていただくことになりましたが
ポイントが押さえられており、よく考えられた商品だなぁと思います。

マンションに無垢の床板を張る場合の確実な遮音方法は、やはり2重床しかないようです。コストはかかりますが集合住宅としては大事な部分だと思います。


さて、その床に張る無垢の杉板。
現在、消費税の関係でいろいろな建築材料が不足気味ですが、
吉野の山も幅広上小の原板材料が不足しているとの事で、いつものようなわけにもいかず
材の色の振れ幅などの確認に吉野の丸岡材木店さんのところへ行ってきました。
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幅広の上小で検討していましたが、普通幅の赤身上小の厚板でさせて頂くことになりました。とても美しい材です。
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丸岡さんのところの吉野杉集成材。継ぎ目が無いのが特徴です。今回キッチンなどの家具類で使います。
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小口はこのような感じ。ブロックになっているものを縦にスライスして集成材にされます。
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キッチンなので撥水は必須ですが、表面を被膜で覆わない植物性の保護オイルで仕上げます。


杉と料理の関係と言うと、まず割りばしが思いつきます。
杉の割りばしは日本料理との相性がとても良く、千利休は大事な客人が来る日の朝は、吉野杉の株を削ってお箸を作る事から始めていたという話を思い出します。
材として杉は柔らかいですが、口当たりも温かく、ほのかな杉の香りが鼻腔をくすぐります。


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by frontdesign | 2014-01-23 11:11 | リフォーム 生駒のマンション | Trackback | Comments(2)

基本計画

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計画を進めていた住宅の基本設計がおおよそ完了しました。

東西に長い敷地。
建物も東西に長く、大きな屋根の下に外縁のある住まいです。
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家の形も屋根の形もシンプルに、そして二階から出る事の出来る車庫の屋根は草屋根にと言うのが外部のご希望でした。

内部二階には東から西まで一直線の中廊下があり、東と西の両端に二つの階段があるのが特徴です。
一階が中心の住まいですが、二階が孤立する事のない無い家になりそうです。


日当たりの良い " としくんのおうち " です。



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by frontdesign | 2014-01-21 14:23 | 新築 としくんのおうち | Trackback | Comments(0)

石探し

現在工事中の茶室前土庇の足元に使う束石を探しに造園屋さんに行きました。
土庇まわりは露地の市中の山居的な空間とつながるので、足元の束石も自然石そのままの形のものを使いたいと思います。

ごろた石。(五郎太石)  a0116442_1815487.jpg
川を流れて角が取れた丸いかたちの川石です。

ごろた石の大きいサイズ。a0116442_18154094.jpg
束石用に加工した御影石の自然石もあったのですが、この中からちょうど良さそうな大きさと形のものを一つ選びました。

その上に、サルスベリの中曲りの自然木の柱が乗りますが
束石用に加工されていないので、石の加工と木の加工(石に合わせて光らせる)の両方が必要になります。
石にしても丸太にしても、自然な形のまま使おうと思うと職人さんの技術が必要になります。

他にもたくさん石がありました。
洗い出しに使う川砂利、飛び石や沓脱石、鉄平石、庭の仕切りや延段に使えそうな石まで
とても参考になりました。



手水鉢もたくさんありました。
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角もの。この手水鉢は少し気になってお値段をお聞きしました。
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石の値段は全くの門外漢ですが、ちょうどよいようなお値段でした。


最近には珍しく和庭に徹底されたような造園屋さんで、とても面白かったです。





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by frontdesign | 2014-01-09 18:55 | その他 | Trackback | Comments(0)

リフォーム生駒のマンション3 工事開始

生駒のマンションリノベーション

今日から解体工事がはじまりました。
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朝一の打ち合わせのあと、ほどなく和室の解体から工事が始まりました。
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外壁まわりの壁下地の状況確認。
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解体してみないと分からない部分もあるので、解体の進捗状況はとても気になります。
解体工事は1週間程度で完了するとの事。



吉野杉をふんだんに使ったマンションのリノベーションです。
集合住宅で無垢材を使う場合、特に防音のことには十分配慮をしなければならないのですが
快適な木の住まいにしたいと思います。


斜面地に建つマンションで緑豊かなロケーション。 春にはリノベ完成予定です。
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by frontdesign | 2014-01-08 16:48 | リフォーム 生駒のマンション | Trackback | Comments(0)

2014年

あけましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します。

昨年は、住宅設計の仕事をする中で家に対する基本的な考え方が大きく変わった一年でした。
家と言う建築物の核。
今年はその辺りを明確にした設計を心掛けたいと考えています。


また昨年は、仏様の光の温かみを感じると言う貴重な体験をさせて頂く機会があり、昔から多くの人が信仰の中でこのような体験をしていたであろう事を知りました。
それ以来お寺に行く時は、建物の形や建築技術や伽藍配置、庭の造形や仏像の美しさばかりを見るのではなく、それら全てを成した信仰と言う核を一番に感じとるようにしています。


写真は奈良東大寺の毘盧遮那仏。奈良の大仏さんです。
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2014年 世界が平和でありますよう。
by frontdesign | 2014-01-02 20:19 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki