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林業 伐採見学”吉野の森満腹ツアー”

7月20-21日に1泊で吉野の森満腹ツアーがあります。

主催:吉野ヤマオモイ実行委員会(川上の材PR運営委員会・奈良をつなぐ家づくりの会・川上村地域おこし協力隊・吉野町地域おこし協力隊)

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130年生の人工林”吉野杉”の伐採見学もあります!

樽丸製材工場見学、酒蔵見学もございます。樽丸づくりを見るのは初めてなのでとても楽しみです。

山はとても面白い。林業はとてもスパンの長い自然との対話のようで非常に面白いです。

ホンモノの林業ってこういうことだ!
(映画WOOD JOB 実体験!)

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お申し込み・お問い合わせはお電話で。

是非ご参加ください!!


 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-06-30 16:30 | 山のこと | Trackback | Comments(0)

”和の住まいのすすめ講演会&十津川村復興住宅見学会”その2

ツアー二日目は十津川村復興住宅の見学会。

奈良県南部で紀伊半島中央部に位置する十津川村は、平成23年9月の台風12号で甚大な被害を受け、その後、十津川村が進めてきた被災者のための復興住宅が完成しました。
前日に引き続き、設計者であるアルセッド建築研究所の大倉さんと、十津川村建設課の乾さんに案内して頂きました。

朝一番、災害状況から復興住宅の建設に至るまでの経緯について宿でレクチャーを受けました。
十津川の山村は急峻な斜面にはりつくように民家が点在しており、石垣や棚田と一体になった美しい集落景観が特徴です。
雨の多い地域としてスバルノフキオロシやウチオロシといった独特な建築要素も発展してきました。各戸は谷側に向けて平入りに建てられています。
新宮に抜ける道から見える風景は、切妻屋根の平屋建、妻側にスバルノフキオロシのついた住戸が今もかなりの数で見られます。
車でこの道を走っていると、他の地域には無い独特の集落景観に目を奪われます。本来スバルノフキオロシは板張りですが、現在は鉄板に取り替えられてあるところもたくさんあります。

復興住宅計画は、村民や地元の大工さん参加型の検討プロセスを経て「十津川らしい住まいづくりの25の手法」を整理され、十津川らしさを踏襲する建て方をされたとの事でした。

高森地区復興住宅。
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妻側ケラバ下の△の板がスバルノフキオロシ。
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十津川の石積みの石は地域で採れる川石ですが、いまは川石の採取に制限があるので集めるのに大変苦労されたとの事でした。
同じような石でないと十津川らしさが失われてしまう、と十津川村の乾さんがおっしゃっていました。
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平屋の住戸が並ぶ建物の裏側通路。
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この二つの棟は、復興住宅のモデルハウス。十津川森林組合の横に建てられています。
復興住宅は地元十津川産材がふんだんに使われており、林業振興や地元の大工さんの手を使う事もコンセプトになっています。
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平屋建ての内部。
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二階建て内部。薪ストーブがありました。
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和室。
和室の構成は、地域の住戸を調査され、この地域独特の構成になっています。
(床の間、先祖を祀る位置、神棚。)
十津川は神道の方が多く、座敷に神棚を祀るとの事でした。
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洗面脱衣室。杉板がふんだんに使われています。
押入内部も杉板張りでした。杉板は調湿作用が高いです。
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キッチン。キッチンも地域の主婦の意見を取り入れて設計されたそうです。
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隣の十津川森林組合も見学させて頂きました。
こちらでは十津川産材の製材から乾燥までが行われています。
乾燥機。
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復興住宅の外壁は目板張りですが、幅広の材にはせず、流通されている一般的な板幅にされたとのこと。
木のロスを少なくしたり、出来る限り一般に流通しているサイズを使う事にも配慮して設計されたそうです。
また、木の耐久性を上げるための細やかな配慮は、前日の飛鳥学院同様、大変勉強になりました。

最後に谷瀬地区の復興住宅へ。
こちらは棚田の広がる斜面地で、谷瀬のつり橋からかなり山を登ったところにあります。
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各戸、少しずつ角度を振って谷側に平行に建てられています。
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縁側で休憩。
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集落の上の棚田から見た風景。
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隣の住宅にもスバルノフキオロシが見られます。
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現地十津川村建設課の乾さんにも、たくさんの話をお聞きしましたが、十津川らしさを守ることに真摯に取り組まれたお話に感銘を受けました。
その地域らしさと言うのは、意外と外の人から見た方がよく分かるような事もありますが、
アルセッド建築研究所のみなさんや計画に関わられた方々が、計画検討のプロセスを地域の方々と共に回を重ね進められた事により、十津川らしさが地域の方々の意志として浸透していることを感じました。
相手(地域、人、文化、歴史、自然風土)に沿いリスペクトする設計姿勢が、とても重要であることを教えて頂いたように思います。
これらの復興住宅は月日と共に、より自然に十津川の風景になることと思います。

この二日目、日本の住まいの知恵と地域性に根ざした建築について学ばせて頂きました。
by frontdesign | 2014-06-25 00:27 | 山のこと | Trackback | Comments(0)

”和の住まいのすすめ講演会&十津川村復興住宅見学会”その1

先週の週末は”和の住まいのすすめ講演会&十津川村復興住宅見学会”に参加しました。

1日目の講演会「和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵」。
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講師はアルセッド建築研究所の大倉靖彦氏です。(会場の飛鳥学院本館等改修・遊戯室棟、二日目の見学先十津川村復興住宅の設計者。)
日本の伝統的な木造住宅は、地域の気候・風土・文化に根差した知恵がふんだんに活かされており
そのような環境親和型住宅の構成についてご説明下さいました。
また、住まいを形成する基盤である「自然、社会、家族」という立脚点の重要性についてもお話しいただき、とても参考になりました。
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(テキストのデータは国交省のホームページから一部ダウンロードできます。)

会場の社会福祉法人飛鳥学院は、戦災孤児を保護することを目的として昭和22年につくられた児童福祉施設です。
平成9年には当初建設された本館などの耐震及び再生改修工事と、遊戯室棟、子育て支援センター、乳児保育室の新築工事が行われました。
遊戯室棟は、主屋と下屋の2段の屋根を持つ大和棟をモチーフとした軒の深い本格的な木造建築で、十分な日当たり、通風、断熱性が確保されています。

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構造材の接合部は貫工法等とI型梁工法を採用され、木を痛める金物を極力使わないように木栓主体の接合とされています。

経年変化に耐えうる耐久性を確保するための工夫についても話をお聞きする事が出来ました。
木という材料にとても細やかな配慮をされておられ、とても勉強になりました。
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耐震・再生改修された本館。大変立派な建物です。
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本館内部。
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講演会と飛鳥学院見学会のあとバスに乗り込み、一路十津川村へ。

続く。
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 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-06-24 08:00 | 建物探訪&散歩 | Trackback | Comments(0)

生駒市環境フェスティバル 苔だまづくり

本日は生駒市の環境フェスティバルでした。
ここ数年は建築士会生駒支部で毎年参加させていただいており、今年も恒例の苔だまづくりを開催しました。

材料。
好きな植物を1~3種類選んでいただきます。お皿は下の階で開催していた生駒市食器リサイクル市で古陶器を調達。
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今年は生駒支部の森田さんがつくり方指導をして下さいました。
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30分ほどで完成!みなさんの作品を並べて記念撮影。
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参加者の中には、去年もご参加いただいていた方もおられました。
”去年の苔だまも元気に育っています”とお聞かせいただき、とても嬉しく思いました。

10時から14時の間に3回(+1回)開催しましたが、有難いことに毎回満員でした。
せっかく来ていただいたのにご参加いただけなかった方もあり、申し訳なかったです。
来年は、もう少し増員体制で開催できればと思います。

土と植物に触れ、楽しい一日でした。


 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-06-15 19:08 | その他 | Trackback | Comments(0)

生駒 エコリフォーム相談会/苔だまづくりと、もったいない食器市/リユース市!

2014年6月15日(日) 生駒市主催「環境フェスティバル」が開催されます。

場所:北コミュニティーセンターイスタはばたき 時間:10時~14時

奈良県建築士会生駒支部では、エコ・リフォーム相談会を開催いたします。開催場所:2階203号室

「生駒は夏暑くて、冬寒い!」

住まいの省エネ対策をどうすればよいか、お気軽にご相談いただければと思います。

土と緑にふれていただく「苔玉づくり」も開催しますので奮ってご参加ください。
※苔だまづくり開催時間①10:30~ ②11:30~ ③13:00~
各回、定員10名です。
苔だま費用:一人500円
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そして
環境フェスティバルでは、もったいない食器市・リユース市も開催されます。
これがなかなかいい!掘り出し物があります。
昨年は、大正時代の陶器(200円)や、つくりの良い古箪笥(2000円)も見つけました。

○もったいない食器市
市民の皆さんから集めた陶磁器製食器を無料で配布し、リユースを推進します。
場所=1階小ホール

○リユース市
リレーセンターに持ち込まれた不用品(古陶器、小家具、おもちゃ等)を販売します。
時間=午前10時から
場所=1階小ホール

なかなか楽しいフェスティバルですので是非お越しください。

2階のエコリフォーム相談会と苔玉づくりにもお寄りくださいね!
by frontdesign | 2014-06-12 18:47 | その他 | Trackback | Comments(0)

再建の現場

伏見建築事務所さんの作業場の再建工事が始まりました。
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昨年の年末のことですが、隣からの失火により伏見さんのところの作業場が全焼してしまいました。
大変ショッキングな出来事でした。
ご本人はもとより、そこでいつも墨つけや刻みの作業をされていた大工さんや職人さんたちも、みなさんどれほどショックを受けられていたことかわかりません。
あれから半年、とても良いご縁でこの地に再建されることになりました。

材料の刻みは現地にテントを張ってされています。
この日は伏見さんをはじめ大工さん皆集まって作業されていました。
しばしお邪魔させていただきましたが、作業をされている様子は希望に満ちているように感じました。
火災から半年経ちましたが、あの時の失意を忘れるくらい、それを上回る大きな喜びが感じられ胸が熱くなりました。



伏見さん設計の木造二階建ての作業場兼事務所。設計の工夫もたくさんされておられ、出来上がりが楽しみです。

材料は吉野の杉と桧と地松の丸太。
スパンが飛んでいるので、普段あまりお目にかからないような長尺ものもありました。

この4月に入った新弟子さんも頑張って刻んでおられました。
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喜びに満ちたみんなの作業場が完成することと思います。
by frontdesign | 2014-06-10 23:14 | Trackback | Comments(0)

古い建具の活用

解体される民家でそれまで使われていた舞良戸を頂き、水屋の入口の板戸として使う事になりました。

舞良戸とは、舞良子と言う横桟が細かい間隔で入った板戸で、古くは書院造りで使われていました。

この戸はとても目の細かい良質の杉板が使われており大変丁寧なつくりなので、廃棄されるのはもったいない。充分に再生活用できると思いました。

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日本建築の戸には襖、障子、格子戸や板戸などがあり、建具の種類によって空間の仕切りの程度が違い、それぞれに様々な意匠があります。
板戸の中には極彩色の花鳥風月などの絵が描かれている芸術品のようなものもあります。
舞良戸もこのような木の素地のままのものもあれば、舞良子に漆が塗られたものもあります。


こちらの住まいでは他にも古い建具を活用します。
この格子戸は、押さえぶちを加工してもらいサランネットを張って網戸として使います。
格子上部の組子間隔が荒いので、土庇の小舞天井がよく見えます。

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外が明るい日中は、外から中が全く見えず中から見ると外がとても明るく見えます。
風がよく通り見た目にも涼しげで、この季節はとても快適。








 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-06-10 02:28 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

リフォーム 生駒のマンション竣工 ビフォーアフター

”マンションも木の住まいに”

生駒の斜面地に建つ築23年のマンション。無垢の木を使ったリフォームが完成しました。

元は個室が4室ある4LDKのお住まいでしたが、ライフスタイルの変化に対応できるように完全なる個室は減らし
収納を一か所に集中させ(家族のウォークインクローゼット)、ある程度フレキシブルに使える間取りにしました。
また、ご夫婦ご家族でキッチンに立たれる事が多いとのことで、眺めの良い場所にキッチンを移動しました。

こちらのお住まいは三方が外部に面しており、明るさ換気とも環境が良いのですが
温熱環境は外気の影響を受けやすいため、断熱材と窓ガラスは性能の高いものに入れ替えました。

玄関。床は吉野杉の厚板、壁天井は漆喰塗りです。
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LDK入口から見たところ。
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家の中心(写真右側杉板壁の中)に3方向からアクセスできる家族のウォークインクローゼットを設けました。
このウォークインクローゼットの周囲の部屋同志は、建具で仕切っているのでぐるりと回遊することが出来ます。

キッチン側の窓から林の緑が間近に見え、とても気持ちの良い眺めです。
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ここは元は和室でしたが、居間食堂続きのキッチンにした事で居間からも広く緑が見えるようになりました。


居間の家具も造りり付けで制作。コーナーを利用してテレビを置けるようにしました。
オーディオセットとスピーカーも納まるようにしてあります。
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リビングの窓からは矢田丘陵が一望でき、正面には遠く若草山も見えます。(逆光で景色が写っていませんが。)
夜景も大変素晴らしく、本当に眺めの良いお住まいです。
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居間の天井は吉野杉の杉板張り。

居間からキッチンを見たところ。
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ご家族で使うキッチンをどのような形にするか、計画時にいろいろと案を練り最終的には
食材を囲んで調理の出来る四角いキッチンにすることになりました。
このタイプのキッチンは大きすぎると使いにくくなるので、実物大のサイズの天板を紙で作って検討しました。
出来上がってみると大きさはあまり感じず、ちょうど良いサイズのように思いました。
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シンク横の調理スペースは、1段下げて水を流せるようにしました。これは便利。
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無垢の床板をマンションで使う場合に遮音の事はとても大事で、杉板の下地に遮音高性能2重床を採用しました。

”マンションでも木の住まいに”

今回は吉野杉をたくさん使ってリフォームをさせて頂きました。


改修前からの変化を少しご紹介させていただきます。

改修前(解体時) 食堂。
真ん中の入口はキッチンの入口。セパレートの並列タイプのキッチンでした。窓が無いので昼間も照明が必要です。
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改修後。キッチンのあった部分は細長い6畳ほどの家族のウォークインクローゼットに。(杉板壁部分)
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改修前(解体時) 奥は居間続きの和室。
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改修後。
和室の部分にキッチンを移動しました。
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改修前(解体時) 居間→個室。
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改修後
居間横の個室は居間続きの和室に。開放性の高い障子で仕切っています。障子の右横はピアノ置き場。
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トイレ、浴室、洗面所は、場所を変えずに設備を入れ替えて内装を改修しました。

改修前 トイレ
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改修後
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改修前 洗面所
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改修後 
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洗面所の入口は廊下を挟んでウォークインクローゼットの正面です。
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計画時から竣工までの様子は 生駒のマンションリフォームブログ で紹介させていただいています。






 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-06-05 08:01 | リフォーム 生駒のマンション | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki