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萩の台の家2 進捗状況20

萩の台の家2は外回りの工事が進んでいます。木塀の下地が出来ました。
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内部は床の養生シートが取られ、綺麗な吉野杉の床がお目見えしました。今日は2階から床の保護オイルを塗装されていました。
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キッチンに立つと庭の畑が見えます。
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2階のホールは室内物干し場になります。南の陽がたっぷり入ります。
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庭の畑。居間、和室の掃出し窓の外には全体に庇をつけています。軒先に玉ねぎや大根や柿を干していただければと思います。
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外部の庇下の物干し受けは若手大工さんがつくられたそうです。

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通しほぞに割り楔を入れる丁寧な仕事です。
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工事も残すところあと少しです。




by frontdesign | 2016-02-29 18:27 | 新築 萩の台の家2 | Trackback | Comments(0)

大工職座談会

奈良をつなぐ家づくりの会で、会員工務店の大工さんにお集まりいただき座談会を開催しました。
先輩大工のお話を聞くと言うテーマで、古建築の修復に長く関わられ古の技能と対話して来られた松井正和さんをお招きしました。
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お話は大工になられたきっかけから。松井さんは古建築の修復に関わることを一念に大工になられたそうですが、最初の数年は一般の大工仕事もされ、その時には資本主義の色濃い建築業界の体質も目の当たりにされたそうです。数年後に念願が叶われ文化財修復の仕事を始めることになったそうで、一念を忘れないことの大切さをお話しくださいました。文化財修復のお仕事の中で苦心されたことや工夫されたこと、さまざまな木を扱われたことについてもお話しくださいました。

貪欲に観察すること、絶えず探究心を持つこと、人と人の結びつきには工夫と探究が必要なこと、ひとつの建築をつくりあげるには「和」が大切であること、思い上がりは失敗する、いつも謙虚に初心を忘れず、失敗しても誤魔化さない、正直な心、そして、対話と施主への支持を得るための心得、敬意を払うことなど、多くの話をして下さいました。

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ご在職中に記されていた野帳や日誌、写真の記録アルバムの中から数冊をお持ちくださり、皆で拝見させて頂きました。微細に至るまで丁寧に細かく記されている野帳や日誌に感動しました。素晴らしいノートです。
「あの時どうしたかな」と振り返るためにも日誌などはつけると良いですよ、とアドバイス頂きました。設計でも、現場を進める中で職人さんと相談しながら決めて行くこともありますので、スケッチと共に微細な内容も残せるようノートを作ろうと思いました。
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松井正和さんの関わられた文化財修復のお仕事
大峰山寺本堂、法隆寺東院大垣、久米寺多宝塔、宝幢寺本堂、旧世尊院 客殿及び方丈、岡寺書院、法隆寺 西院塔頭及び土塀一式及び宗源寺本堂、藤岡家住宅、唐招提寺金堂、當麻寺奥院方丈及び本堂、称念寺客殿・庫裏及び本堂
大阪府観心寺金堂

中でも久米寺多宝塔、藤岡家住宅、唐招提寺金堂は、解体・調査から完成までの全ての期間たずさわられ、特に唐招提寺金堂(平成の大修理)は11年という長期間に渡り修復にたずさわられました。


唐招提寺金堂平成の大修理

金堂構造断面 創建時・元禄期・明治期・平成



閉会後の打ち上げの時に、浅野清先生や竹原吉助先生のお仕事の話もお聞かせ下さいました。松井さんの話をお聞きし、正しい姿勢で正しい目を持てるようになりたいと思いました。

松井さんには新建築家技術者集団でいつもお世話になっております。会合の席で、その時に設計をしていた住宅の古瓦を使った本瓦葺きについて少しご相談申し上げたところ、大切なことについてご教授頂き、参考にするべき良書もご紹介下さいました。この度もたくさんの仕事の話をお聞きすることができ、大変勉強になりました。

今回の座談会は奈良をつなぐ家づくりの会会員工務店の大工さんが集まり、工務店の垣根を越えて交流をもつことが出来たように思います。みなさんが大工になられたきっかけについてもお話いただきまして、とても興味深かったです。次回は木のことをテーマに大工職座談会を開催予定です。






by frontdesign | 2016-02-29 08:16 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

としくんのおうち 進捗状況3 上棟

月曜日から建前がはじまり、今日、無事に棟が上がりました。
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北側に桁を落とし、高さを抑えた設計にしています。
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構造材は吉野材の杉と桧で、大工さんの手刻みの現場です。


家の中心部は吹き抜けで、一階と二階がつながっています。
一階。
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二階。
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棟上げの時は緊張感がありますが、無事に建ち上がると一安心です。
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今日の奈良は空気が冷たい一日でしたが、大工さんたちは日没まで仕事をされていました。お疲れさまでした!
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垂木が掛かり野地が伏せると、屋根の大きな住まいになります。
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お施主さま、上棟おめでとうございます。


設計 FRONT design
施工 株式会社伏見建築事務所



by frontdesign | 2016-02-24 22:09 | 新築 としくんのおうち | Trackback | Comments(0)

奈良 吉城園

今週末に奈良の吉城園(よしきえん)の茶室棟で、奈良をつなぐ家づくりの会の大工職座談会を開催します。
会場の吉城園はとても立派な建物です。
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入口は、東大寺東側の依水園の隣です。

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門を入ると池と主棟が見えてきます。茶室棟は左側の石の階段を上ります。
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途中、眺めの良い東屋があります。
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池泉回遊式庭園を眺めることが出来ます。
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茅葺きの茶室棟が見えてきます。
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玄関。

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変木の柱。
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大きな手水鉢「羅浮山」。
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騎馬武者を描いた杉戸絵と、「羅浮山」の扁額。
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つくばい。
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縁はダイナミックな網代天井。この右手に広間の茶室が有ります。内部の写真が無いのですが、床柱には古材のかなり太い南天が使われています。
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こちらは小間の茶室の躙り口。3畳台目下座床の茶室です。
席入り。
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ちり穴。
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刀掛け。
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吉城園は、江戸時代には興福寺の子院摩尼珠院があったところで、明治期には奈良晒で財を成した実業家の邸宅になりました。大正8年に正法院寛之氏の所有者となり、現在の主棟が完成し、離れ茶室棟や庭園も同時期につくられたそうですのです。戦後、米軍に接収されて高級将校の宿舎として使われ、昭和30年代には企業の迎賓館として使われていたそうです。昭和58年に県が古都用地・都市緑地として取得し現在に至っています。

今週末27日(土)、講師に松井正和さんをお招きして奈良をつなぐ家づくりの会の大工職座談会を開催します。
興味がおありの方はダイレクトメールをお送りください。 yiwaki@kcn.ne.jp


by frontdesign | 2016-02-23 13:59 | 建物探訪&散歩 | Trackback | Comments(0)

幾世屋さん お庭

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仕事の合間に幾世屋さんへお茶を飲みに行ってきました。

改修から四年が経ち、お庭の雰囲気も落ち着いていました。しっとりと苔がむしています。
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作庭は土屋作庭所さんです。厚みのある大きな板石は、元々こちらの建物の土間で使われていた石を使われました。
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お店の石臼も手水鉢に。
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焼杉板の外壁もまだまだ黒く。
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季節のお菓子もたくさんあります。
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定番の名物宝多餅。
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生駒市高山の名産品の茶筌も販売されています。
高山は茶筌の里と呼ばれており、全国の茶筌のシェア9割以上を占めています。
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この地で茶筌作りが発展したのは、室町時代に侘び茶の祖、村田珠光が高山宗砌に茶筌作りを依頼したのがきっかけです。以来、一子相伝で技術が流出することなく、脈々と今日まで受け継がれてきました。
茶筌は流派により形が異なりますが、どの流派のものも高山で作られているそうです。

お抹茶頂きました。
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ごちそうさまでした。



by frontdesign | 2016-02-23 08:27 | 町家再生 茶寮幾世屋 | Trackback | Comments(0)

住宅地内の教会

金剛ニュータウンの住宅地。1960年代後半に開発されたニュータウンで、家々の庭木の常緑樹が青々と繁り、落ち着いた町並みを形成しています。バス通りには街路樹が並び街区の公園も広々としており、隣接するUR団地の住棟間隔も広く取られ、陽の降り注ぐ明るい町です。

待ち合わせまでに時間があったので、都市計画を俯瞰する気分で歩いていると、バス通りから少し奥に入った閑静な住宅地内の一角にモダンなカトリック教会がありました。
規模はあまり大きくない建物ですが、大通りには面しない住宅地内にこのような立派な教会が建っていることに興味を持ちました。
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このファサードは、きっとステンドグラスが入っているはず!
と思いながら近づきますと、全面にステンドグラスが入っていました。綺麗です!

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内部はおそらく礼拝堂で、美しい光が射し込むことでしょう。

住宅地内の教会。1970年に建築されたそうです。
礼拝堂で行われるミサを想像しました。多くの人がこの場で祈りを捧げたことでしょう。
祈りの場。宗教建築はいいですね。



by frontdesign | 2016-02-19 13:11 | 建物探訪&散歩 | Trackback | Comments(0)

としくんのおうち 進捗状況2

土台伏せが始まっています。
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基礎は鉄筋コンクリート造でその上に土台を伏せますが、土台の腐食防止と床下の通気のために土台の下に、ねこ土台(基礎パッキン)という部材を敷きます。
昔は基礎のところどころに網付きの換気口が開いている方法でしたが、改修工事などで古い住宅の床下の環境を見ると、風の通るルートが決まっており、風が通りにくい隅角部や家の中心部は湿った状態になっているケースがあります。
ねこ土台の方が家の中心部まで全体にまんべんなく通気ができ、土台や大引などの木部を乾燥した状態に保てます。夏場の床下は風がスースーと通り、床下に潜るととても涼しいです。
また、構造的にも網付きの換気口よりもねこ土台の方が一体の基礎としての欠損が少なく強度が上がります。


居間、食堂、和室、縁側、寝室、、と、1階の間取りを確認しながらアンカーやホールダウンの位置などを改めてチェックしました。

週末から建前が始まり来週半ばには上棟予定です。楽しみです。



by frontdesign | 2016-02-18 18:15 | 新築 としくんのおうち | Trackback | Comments(0)

山の木で家をつくる 絵本

奈良をつなぐ家づくりの会コンセプトブック絵本”奈良をつなぐ木の家”

いよいよ印刷準備中で、印刷会社さんの作業の様子をアートディレクターの鈴木孝尚さんが送ってくださいました。矢田勝美さんの原画の色も美しく再現していただき、温かい絵本が出来上がりそうです。
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山の木を使って家をつくることはどういうことなのか
ということを、山の恵み、木のこと、大工さんなどの職人さんの仕事と道具、そして長い時間をかけた自然の循環のことについて、心のこもった絵と文でイラストレーターの矢田勝美さんに描いていただきました。
おとなの方から子どもさんまで楽しんでいただける本です。

今回、会のコンセプトブックづくりの担当の一人として関わらせていただきました。
絵と文を書いてくださいましたイラストレーター矢田さんの視点の豊かな方向性、マクロからミクロまでの緩急の表現、そして芯の通った文章は圧巻でした。アートディレクターの鈴木さんにより、矢田さんの持ち味をそのままに洗練された本に仕上げていただきました。打ち合わせの中で鈴木さんの無限な発想力を感じました。
今回、プロの仕事を間近で拝見することができてとても楽しかったです。


アートディレクション 16 Design Institute 鈴木孝尚さん


2月末には完成予定です。どうぞお楽しみに!





by frontdesign | 2016-02-17 00:17 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

萩の台の家2 進捗状況19

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現場では壁の仕上げや建具の吊り込み、設備の設置等、最後の追い込み中です。工事の最後の方はたくさんの業者さんが入ります。
今日は収納の内部や今から取り付けるモノの寸法、外部の塀の納まりなどの打ち合わせをしました。
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先週末に外部の足場も取れました。外回りはこれから土間の左官仕上げや木製の塀作りが始まります。足場を取って外構が無い状態の時はなんとなく落ち着きませんが、外構が整うと住まいらしくなります。

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by frontdesign | 2016-02-15 22:39 | 新築 萩の台の家2 | Trackback | Comments(0)

かわいい墨壺

今日は施主さま宅にメンテナンスに伺いました。
こちらの小学校一年生のお子さんは、学校の自由研究で昨年の家づくりのことを発表され、そのあと引き続き大工さんの道具について調べて、少し前には工務店さんの加工場にも見学に来ていろいろ質問もされていました。
そして、今日は紙粘土で作った墨壺を見せてもらいました。
これは素晴らしいですね!
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糸の先にはちゃんと針も付いています!

家づくりをきっかけに、山のことや職人さんの仕事について興味を持ってもらえると嬉しく思います。





by frontdesign | 2016-02-11 14:13 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki