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インターンシップ

今年の夏もインターンシップの学生さん(朱雀高校建築科)二人が就業体験に来られました。
1日目は吉野の山と桜井の製材所、建築中の現場を巡り、2日目3日目は実施設計中の住宅の模型を作ってもらいました。学校でも模型作りをしたことがあるとのことで、要領よく作ってくれました。
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屋根を取ると2階の間取りが見え、2階も外すと1階も見ることができます。
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内部は、薪ストーブ、煙突、キッチン、作り付けのカウンターー、食器棚、それから冷蔵庫、テレビボードとテレビも作ってくれました。
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1日目の様子。
伏見建築事務所にインターンで来られている男子学生さんと、朱雀高校の先生と、少し先輩大工の三宅君と一緒に吉野の林業地と桜井の製材所、建築中の工事現場へ行きました。

吉野の林業地では伏見さんが山の事や、木の見方などを説明してくれました。
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泉谷木材商店さんにて。製材の様子を拝見し、出来上がった板材を見せていただきました。
木表と木裏、手で触ってみるとよくわかりますよね。
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吉田製材さんにて。
木の乾燥のことやバイオマスの説明をしてくださいました。中温乾燥中の乾燥機の中身と50度の温度計も見せてもらいました。
山で撫育された木が製材されて家を作る材料になる過程がよくわかったと思います。
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暑い中、3日間おつかれさまでした。

仕事に就かれたら、同じ業界仲間としてどこかでお会いするかもしれないですね。


泉谷さん、吉田さん、伏見さん、お世話になり有難うございました。



by frontdesign | 2016-07-30 00:05 | その他 | Trackback | Comments(0)

間伐体験 第15回吉野の森見学バスツアー

この日曜日に、奈良をつなぐ家づくりの会主催の第15回吉野の森見学バスツアーが開催されました。

途中で休憩をしました川上村の道の駅の対岸で、ヘリによる出材をしていました。日曜日でしたが、山中の伐採地から最寄りの集積場まで次から次へと木が運ばれていました。
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今回は初の間伐体験で、山守をされている民辻さんのご協力とご指導のもと約50年生の桧の間伐を体験させて頂きました。
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吉野は皆伐ではなく間伐で木を伐る長伐期の林業地ですが、山を維持し、次に残す木を選ぶために間伐する木の選定方法を教えて頂きました。
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数日前に1本だけ間伐されたところを見上げると陽の入る穴があいていました。1本の木を間伐するだけで、これだけ陽が入ることに驚きました。
前回間伐をしたのが15年ほど前とのことで、全体に間伐をすると陽がたっぷり入るので木の成長が促され、間伐から数年の間に幹が一回り大きくなるそうです。その時には木の年輪幅が太くなるそうで、あまり顕著に大きくなりすぎないように気を付けておられるとのことでした。
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文化財の調査などで、木の年輪を見ると年代を特定することができると聞きますが、山守さんも、江戸時代の大飢饉の頃等の顕著な悪気象の時期は年輪を見てお分かりになるそうです。(冷夏や干ばつなど気象条件が悪い時期は、年輪の幅(木の成長幅)が極端に少ない。)




今回の間伐で伐採される木にはピンクのテープで印されています。
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民辻さんチームによるお手本の伐採が始まります。
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木にロープをかけ、斜面の上からロープの先をたるませては投げ上げていきます。なによりチームワークが大切とのことです。
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いよいよ、木の山側にチェーンソーの刃が当たります。ロープで引く方向もしっかりと確認されていました。
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下側は少し高い位置に刃を入れられます。
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切り口を入れ終わり、最後はロープを引いて木を倒します。
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見事に伐られました!思わず拍手が起こりました。



小学生の子どもたちにより1本の桧を伐採することに。民辻チームのみなさんと息を合わせて無事に伐採をされました。
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小川を渡り搬出します。
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お昼ご飯は握り飯のお弁当を河原でいただきました。(美味しかったです。)

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そのあと、伐採されたての230年生の杉の木を見に行きました。大きな断面で、まだ水が抜け切れていないので断面は湿っています。
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丸太切り体験と刻印押しもさせていただきました。刻印は「民辻さんが手入れしてきた木である証」で、良い木である証明とも言える大切な印です。子どもたちも一生懸命手のこで木を切って、刻印を押していました。
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民辻さんが手入れをされた木の刻印は「よ」マークです。
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山守修行を終えた小学生たちに「山守のたまご認定証」の証書を民辻さんが授与されました。(民辻さん、素敵なサプライズを有難うございました。)
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選定から伐採から搬出まで、実際に山守さんのお仕事の一部を体験させて頂き、今まで以上に木に親しみを持つことができました。

民辻様が代々山守として大切に木を育ててこられた林業地に入れていただいたことを、心より感謝申し上げます。



そのあと280年生の森へ。
吉野林業の特徴である「超密植、多間伐、長伐期」。撫育され続けられた大変美しい森です。先ほどの間伐体験で伐採する木の選定のポイントを教えていただきましたが、最終的に良い木を残すことの意味が分かるような森です。
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帰りに桜井の製材所の泉谷木材商店さんへ。
木の製材方法や木の使い方、適材適所について教えて頂きました。山で伐られた木が家を作る材料になるまでの大事な過程です。多くの工夫をされて、良い材を作っておられます。

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林業も製材も、自然の理にかなった知恵に支えられていることを実感します。



お越し頂きましたみなさま、民辻さんをはじめお世話になりましたみなさま、有難うございました!

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by frontdesign | 2016-07-26 00:33 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

11月19日清光林業岡橋様ご講演

少し先の話になりますが、11月18日〜20日に吉野で新建築家技術者集団の全国研究集会が開催されます。
19日土曜日のシンポジウムには清光林業の岡橋清元様にご登壇頂くことになり、昨日は新建幹事で打ち合わせを兼ねて本社の方へお伺いしました。
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岡橋様には奈良県の森林委員会でお世話になっているのと(森林委員会には、木を使う建築側の立場の一人として不肖ながら委員をさせて頂いています)、奈良をつなぐ家づくりの会での吉野の森見学バスツアーでは、川上村の岡橋様所有の280年生の理想的な森を道路沿いから見学させて頂いております。

昨日の打ち合わせでは、吉野林業の歴史や特徴、山守さんの重要性、山守さんの組織が確立されしっかりとしていること、そして吉野の林業界の現状のこと等、お話下さいました。現在の木材価格は一時の1/20まで下がっているそうで、手をかけて高級材をつくってきた吉野にとっては大きな打撃であること、日本の林業全体のこととして広葉樹への天然更新(放置林)のことについても、吉野の場合の現在の植生からの難しさについても教えて頂きました。
また、先の戦争の終戦間近の頃には吉野にも木材の供出命令が出ていたそうで、林道添いの大径木は伐採されたそうです。(100年生以上の木を供出させられたそうで、桧は南国の島の滑走路として使われていたと以前に本で読んだことがあります。)今残っている大径木の多くが道から離れた奥地に残っているのは、そのような理由とのことでした。
長い時間をかけて撫育された木が戦争の道具として供出されていたことを思うと、非常に複雑な気持ちになります。
また、土倉さん以降の台湾での林業や林地の管理、現在の林道の話もしてくださいました。
短時間の間に様々な話をお聞かせ下さり、大変勉強になりました。

11月19日(吉野山 竹林院にて開催)のシンポジウムでも、多くのお話を頂ける事と思いますので是非ご参加下さいませ。
20日には、標高700mにある岡橋様の林業地と、岡橋様がご考案された奈良型林道の見学会も予定しております。
詳細が決まり次第、お知らせさせて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。









by frontdesign | 2016-07-16 15:12 | 山のこと | Trackback | Comments(2)

としくんのおうち 進捗状況14

今日は久しぶりのお天気になりました。

としくんのおうちは先週末に足場が取れ、周囲からもよく見えるようになりました。
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外壁は掻き落とし仕上げ、大屋根はシンプルないぶし瓦吹き、軒裏は化粧垂木と化粧野地板の現しです。
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南側の長い外縁。
太陽高度の高いこの季節は、軒を出したり下屋をつけることで直射日光が室内に入るのを遮ります。
某大学の調査によると「太陽高度の高い季節の、庭が見える室内」は、ほかの季節や状況に比べ、一番居心地良く感じるそうです。
真夏の昼間、陽の降り注ぐ庭を室内から眺める景色を想像すると、外はとても明るく室内は日陰。そのような景色は気持ちが良いものなのでしょうね。
この外縁も、居心地の良い場所になりそうです。
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ガルバリウム製の樋もつきました。
玄関ポーチの縦樋は鎖樋です。タニタの鎖樋はシンプルなデザインで、和でも洋でも使えそうです。
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内部の工事も進んでいます。この板は2階の床の厚み30の杉板です。裏面の真ん中にV字のスリットが入っています。納品いただく製材所によりスリット形状もいろいろありますが、木の反りを防ぐためにスリットを入れられます。
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杉の12㎜の板のスリットはこのような形状。
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桧の15㎜の裏面。スリットもいろいろあります。
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これは杉の建具枠材です。幅広ですがきれいな材を使っていただいています。
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奥に積まれているのは杉の荒板。これも一部の内装に使うものです。
もともと仕上げ材ではないので表面も荒く節は多く、乾燥材ではないので安価ですが、調湿効果大です。乾燥による収縮も見込んで仕上げ材にします。(うちの事務所の壁も荒板張り仕上げです。)



2階の北側納戸部屋の窓からは青々とした田んぼの眺め。
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建物西側。西日を防ぐべく開口を少なくしていますが、西からの風の通りも結構あるので開口部の効果は大きいです。風の通り道を作ることも大事ですね。
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空が盛夏ですね。
周囲が広々としているので今はぽつんと建っている印象ですが
外構が完成して植栽が加わると住宅らしく落ち着くことと思います。

これから、完成に向けて仕上げや家具の工事段階です。



by frontdesign | 2016-07-14 19:46 | 新築 としくんのおうち | Trackback | Comments(3)

山城の家へ

久し振りに山城の家を訪れました。
家が完成してから9年になりますが、少しずつ手を入れられてお施主さんらしい自然な住まいになりました。
通りに面した木の塀には、飾り棚のような木の箱を取り付けられました。通りを歩く町の人が目で楽しめる、窓のような箱でした。
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この箱は、引き出しのような収納箱の再利用だそうです。そのまま使われているのがとてもいいですね。
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玄関横の植え込みも草類や水鉢の睡蓮など、自然を感じる場所です。
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庭のオリーブの木もとても大きくなりました。
この季節、庭に木陰を作りとても涼しげです。
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畳敷きの玄関ホールにはいつも花を活けておられ、家での暮らしを楽しんでおられるご様子が伺えます。
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久し振りにお会いでき、楽しいひとときを過ごさせて頂きました。有難うございました。





by frontdesign | 2016-07-07 23:11 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki