生駒山の家 進捗状況13

樋が取りつきました。
周囲には建物よりも背の高い大きな木がたくさんあり、樋が枯葉で詰まる可能性が高い環境です。樋は外壁を守るためにも取り付けることが好ましいのですが、樋の詰まりはかえって外壁を痛める原因にもなりますので、軒を低く、深くしたうえで樋は出入り口の部分だけに取り付けることにしました。玄関ポーチの竪樋は鎖樋に。

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室内は床板がもうすぐ張り終わります。吉野杉の床板です。
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天井も吉野杉の赤身上小板張りです。現場に綺麗な材料が入っていました。
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キッチンに立つと居間食堂越しに周囲の樹々の緑が目に入り、南東方向には大きな桜の木と広がる景色が見えます。キッチンに立つ時に見える眺めは、住宅設計で意識をしているところの一つです。
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こちらは書斎の窓。窓辺にデスクを置かれる計画です。
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子ども室はひとつの部屋を二つに分けて使えるようにしており、間仕切りにけんどんの建具(板)を入れます。隣の隣の部屋の和室からつながる建具の鴨居は、廊下を介してこの子ども部屋の奥の窓のところまでつながっています。枠材もきっちりと納めていただきました。
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居間の窓から見える景色。室内の木部と外の樹々。黒い軒裏は景色を切り取る額縁のようです。
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”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
yiwaki@kcn.ne.jp
奈良県生駒市北田原町1052-2




# by frontdesign | 2017-09-07 22:57 | 新築 生駒山の家 | Trackback | Comments(2)

天理の家 進捗状況21

主屋の工事と並行して門屋横建物の改修工事も進んでいます。

敷地内に車を入れることが出来る入口をつくり、北の庭に通り抜けのできる車路を計画しています。
出入りの際の利便性と景観を考慮して、入口には木製電動シャッターをとりつけることになりました。設計寸法がシビアでしたが、無事に取りつきました。
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シャッターの板の面材は現場塗装にしたかったのですが、メーカーの色見本の数色の選択肢の中から選びました。違和感なく納まりました。
開け始めたところ。
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内部。オーバースライダー方式のシャッターは、開閉速度が速いのが特徴です。
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土間仕上げはこれからです。



主屋は1階の床張りが始まっています。綺麗な吉野桧の板が現場に入っています。上小材ですがこれはほぼ無地です。
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床暖房を設置する部分は下張りが必要になりますが、こちらも吉野の桧です。(一等材)
古い建物の改修ですので、この建物のつくりに合わせて出来るだけ合板を使わないように工務店さんも意識をされています。

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食堂の小さな壁付けテレビ台も出来ていました。
コンセントの位置は下の棚内にして、カウンターに穴をあけます。テレビのコードも外に出ずに棚の中に納まります。
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外部は左官屋さんの仕事が始まりました。2階の壁は黒漆喰から白漆喰にします。
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壁の色が白くなると明るい建物になりそうです。
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少しずつですが完成形が見えてきました。






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# by frontdesign | 2017-09-02 20:44 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

生駒山の家 進捗状況12

外部廻りの工事が終わり足場が取れました。方形屋根、焼き杉板張りの平屋の住まいです。

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背景が山の場合、黒い建物は樹々の色彩に吸収されがちですが、程よく収まったように思います。

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外構と植栽計画はこれからです。足場が取れて木を植える位置を検討できるようになりました。

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後ろ側は自然の山で借景が素晴らしい敷地です。静かな時間帯に耳を澄ますと、滝の音も聞こえます。寝室にはルーバー付きの雨戸を設置しますので、夏の夜は涼しくお休みいただけることと思います。

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内部は床の杉板張りが始まりました。綺麗な吉野杉が現場に入っています。上小材と一等材を張ります。写真は上小材の裏面です。

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大工さんが木の束をほどいて、上小材の中でも等級の違いでまとめてくださっています。良く見えるところには良い材を張ってくださっています。何気ないことですが、職人さんのちょっとした工夫と気遣い(木遣い)で良い住まいが出来上がるように思います。

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完成に向かって工事を進めていただいています。






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# by frontdesign | 2017-08-28 19:47 | 新築 生駒山の家 | Trackback | Comments(0)

法華寺町の家 

久しぶりに法華寺町の家にお伺いしました。お引き渡しからもうすぐ2年になります。

お庭の植栽が大きくなり、緑の豊かな住まいになっていました。窓辺には、緑のカーテンもされていました。
小一時間ほど食卓で過ごさせていただきましたが、ペンダントライトの光も柔らかくてとても居心地が良かったです。

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玄関回りの植栽も一回り大きくなりました。
西側道路の敷地ですが、玄関前の木は西日よけの他に風よけにもなりそうですね。
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快適にお過ごしとのこと、いろいろと話をお聞かせくださり有難うございました。




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# by frontdesign | 2017-08-26 16:53 | 新築 法華寺町の家 | Trackback | Comments(0)

建築士の定期講習会 ”森は木で溢れている”

昨日は建築士の定期講習があり、朝から夕方まで一日講習を受けてきました。
この定期講習は平成20年施行の改正建築士法により、”建築士事務所に所属する建築士”に対して受講が義務付けられたもので、3年に一度、受講しなければなりません。建築基準法等の建築関係法令は社会情勢の変化とともに頻繁に改正されています。確認申請を出す際に書式が変わることで関係法令の改正について知る機会がありますが、この講習で直近3年間に改正された関係法令についても学ぶことになります。
一日缶詰めの講義で最後にテストもありますので、なかなかハードな講習会です。

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講義の内容は大きく二つに分かれており、1.法令関係の科目と2.設計及び工事監理に関する科目があります。2の科目は「職業倫理と社会情勢」と「最近の新技術、最近の重要技術項目等」という章があり、職業倫理については昨今さまざまな事件が起こっているからか、建築士の職業倫理について細かく書かれています。法規範と法規範以外の規範(倫理、道徳など)について、社会の規範として倫理と法は同根であるということです。コンプライアンスの意味は法令順守だと思っていましたが、規範順守の意だということを知りました。

後半の「最近の新技術、最近の重要技術項目等」の章には

・住宅・建築物の省エネ性能向上
・地盤調査と杭基礎の設計
・木造建築
・建築物の維持改修

の4項目があり、木造建築の章には日本の森林の役割に触れる記述もありました。

”木造建築物が注目されている背景には、大きく二つの理由がある。第1は「地球温暖化防止に対する役割」であり、第2は「日本の森林の保全」である。第2の点については、木造以外の分野の人には、知らない人も多いので簡潔にまとめておく。”
とあり、以下の「森は木で溢れている」という文章に続きます。

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最後は、”木材を活用し、森林を保全して行かなければならない。”という強い文章で締めくくられています。
木材の活用方法は新技術も含めて様々ですが、木を使うべく根源的理由が建築士の定期講習テキストに掲載されていることに大変驚きました。国の政策において喫緊の課題であることが伺えます。


前回受講した3年前(26年度版)の講習会テキストの同章「最近の新技術、最近の重要技術項目等」には

・バリアフリー・ユニバーサルデザイン
・省エネ技術、耐震技術
・建築物の維持修繕等の技術
・アスベスト対策
・シックハウス対策
・建設のリサイクル 

の6項目について解説されていました。木材利用の掲載は今年度版が初めての掲載のようです。







”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
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# by frontdesign | 2017-08-24 22:27 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki