天理の家 進捗状況1 

内部の解体が始まりました。今回の工事は間取りの変更、耐震改修、断熱改修を行うため、一旦、内部を骨組みに近い状態に解体します。
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間口2間の通り庭(土間)のある住まいです。
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建具と畳を取り、天井や床もめくり、隠れていた部分の壁や柱の足元の状況を確認します。
耐震改修は、井手晃二建築研究室の井手さんに限界耐力計算方で検討していただきました。井手さんは古民家の構造家で、民家再生のための構造設計を多く手掛けておられます。志賀直哉旧居の再生や奈良町の紀寺町宿なども井手さんが耐震設計をされています。
今日は、骨組み状態になった現場を再度ご確認いただき、下がっている柱を上げて下がりを止めるために新設する基礎の構造について、施工者、お施主さんと一緒に打ち合わせをしました。
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古い建物は柱と梁で構造されており空間には壁が少ないのが特徴ですが、建具の鴨居の上には小壁があり構造上の耐力になっています。
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天井が張ってあるところは天井から上に小壁がついていないケースが多いのですが、こちらではほとんどの箇所で梁まで壁がついていました。壁が上まで到達しているかどうかで耐力が変わってきます。
壁の色が違うところの上が天井から上の部分です。(仕上げていないので土壁のままです。)ここに壁があるかどうかは天井を取ってみないとわかりません。
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天井の吊木は竹の吊木です。竿に蟻で掛かっています。座敷の天井は天井板のみの張替えで出来ればと思い残してもらっています。
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座敷の床柱は足元は柱勝ちで柱頭は梁まで達していました。床柱は後から入れて構造になっていないことも多いのですが、構造柱として建前の時に入れられたようです。
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2階は階高の低いつし2階ですが、小屋組みの一部に扠首(さす)が入っており大空間を構成しています。今回の改修で2階も居室として利用することになりました。元はこの上に10センチ近く土が乗っていましたが、土がなくなりすっきりしました。
床に段差がありますが、1階に天井が張ってある部屋の床は高く上がっており、大和天井のところは天井板が床になるため低くなっています。

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斜めにかかる扠首が大きな丸太の棟木と母屋を受けています。野地は竹野地で半割の竹の上に杉皮が張ってあります。
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2か所の扠首の直行方向に筋違が入っています。井手さんにお聞きしますとこの筋違は構造的にも効いているとのことでした。
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虫小窓は格子を取りました。今回2階を居室にするにあたり、これらの低い位置の窓だけでは内部の採光が不十分になるので、天窓をつけて明るさを補うことにしました。
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屋根は瓦葺きです。現在は下地に土が乗っていますが今回の工事で桟葺きにして瓦を葺き替えます。桟葺きの方が重量が軽くなり、耐震的には有効になります。
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# by frontdesign | 2017-02-23 07:10 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

吉野の山守さんとつながる家 進捗状況16

内部の仕上げもほぼ終わり設備機器の設置や外部の左官仕上げの工事が進んでいます。
壁が仕上がり一気に部屋らしくなりました。

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キッチンに立つと居間から和室まで見渡すことができます。

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吹き抜けの上の窓から光が入り青空も見えますね。お天気の良い日には太陽の温もりも入ってきます。
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部屋の角に薪ストーブを設置しますが、工事は3月に入ってから。
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吹き抜けの上の小窓は子ども室の窓です。
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吹き抜けの反対側は手摺が通り、空間としてのつながりをもたせています。化粧の柱と梁が階下から見えるようにしています。
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手摺の向こうは家族の勉強コーナーです。置き畳を敷き本箱を並べ第2のリビングになりそうです。
壁際の天井高さは1.8Ⅿ程度ですが、天井際まで窓にすると開放感が増し空間として狭く感じません。
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建具も入り完成まであと少しです。
化粧柱は吉野の川上村で山守をされているお施主さんのご実家の山の桧、梁材や仕上げの床・天井材は吉野杉です。
美しい木がたくさん見える住まいになりました。
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# by frontdesign | 2017-02-22 00:26 | 新築 吉野の山守さんとつながる家 | Trackback | Comments(0)

和風金物

古い建物には様々な和風金物が使われており、現在改修中の古民家でも多くの和風金物を見ることが出来ます。
襖の引手も何種類かの引手が使われています。

玉子の座に木瓜。この引手が多く使われています。
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立角の座に舟形の底。底には地模様があります。
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座敷の4枚建ての襖には一連の襖絵が描かれており、引手も趣のあるものが使われています。
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底の部分には紅葉に波(流水)文様が入っています。紅葉は流水とセットで文様になることが多く、そのような文様を竜田川と呼ぶそうです。座は透かしで唐草文様のような植物柄です。
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南画のような墨彩画です。霧のかかった遠景と、近景の人物の描写や樹木や岩の力強い描写に魅せられます。
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長押の釘隠しも様々な意匠のものが使われています。
座敷周りに使われているのは宝袋。
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鶴。
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中の間から下は六葉。
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引手の他にもたくさんの金物が使われていますが、縁側の手水鉢の軒下の吊灯篭もそのひとつです。
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今の住宅建築では和風金物を使うことは非常に少ないですが、日本の金工技術を見ることができて目の保養になります。



# by frontdesign | 2017-02-16 18:11 | 和室と日本建築  | Trackback | Comments(0)

吉野の山守さんとつながる家 進捗状況15

足場が取れました。
明るめの土色の搔き落とし壁も、綺麗に仕上げていただいていました。
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玄関廻り。足元は豆石の洗い出し仕上げにします。ポーチは広めで自転車置き場にもなります。
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内部は、壁仕上げ中。吹き抜けに足場が組まれました。
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和室は左官の土壁が仕上がっていました。完全に乾くともう少し明るい色になります。
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天井は、吉野杉板を平に張っています。
正面の欄間窓は夏の就寝時や留守時の通気用の窓で、防犯用に内側に格子を入れました。
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完成が近づくころには大工仕事は終了し、左官屋さん、塗装屋さん、建具屋さん、電気屋さん、水道設備屋さんなどの職人さんが出入りされます。
今日は左官屋さんが基礎のモルタル押え仕上げをされていました。お天気が良くて暖かく、まさに左官日和です。
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# by frontdesign | 2017-02-15 23:02 | 新築 吉野の山守さんとつながる家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 着工

天理の家の改修工事が始まりました。
135年前に建てられた整形六間取り、2間の通り庭を持つ民家です。
今回の工事では、間取りの変更の他に耐震改修、断熱改修、つし2階を居室にするなどの主屋全体の改修が主な工事です。
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工事に先立ち、大工さんたちを集めて工事概要説明と打ち合わせをされました。施工は(株)伏見建築事務所さんです。
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四間取りや六間取りなどの古民家は、部屋と部屋が襖などの建具で仕切られており冠婚葬祭の時には建具をはずして広間として使われていたため、開放的であると同時に壁が少ない建物です。
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太い梁柱が使われた伝統工法の民家の良さを生かして改修をするので、限界耐力計算という構造計算方法で検討することにしました。(構造設計事務所)
外部廻りは土壁、室内には荒壁パネルを使い一部壁を増設し、既存の構造のフレームは崩さずフレーム軸上で耐力を持たせます。
耐力壁の位置と種類を示す軸組図です。
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南側と北側には長い縁側が通っています。北にも南にも庭がありますので夏場は風が通り抜けてさぞ涼しいことでしょう。
これから解体が始まりスケルトンの状態になります。
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今日は建具を外す前に建具の状況を再確認させていただきました。
建具は引き戸ばかりですので引手金物が大活躍。引手は作り替える建具にも使わせていただく予定です。
和風金物は良いですね。今の住宅普請ではほとんど使われなくなった金物類がたくさん使われており、目の保養になります。
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# by frontdesign | 2017-02-14 23:27 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

吉野の山守さんとつながる家 進捗状況14


造りつけのキッチンや洗面台、家具類が設置されました。
キッチンはオープンで、キッチン天板に続いてお手伝い用の作業台があります。キッチン隣には、勝手口に続く土間のパントリー棚を設けています。
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数人での作業もされるので、キッチン内の幅にゆとりを持たせています。
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洗面台も設置。洗面台には人大の天板を使っています。
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2階子ども室の桧丸太梁の養生が取れました。綺麗な木肌でした。
右奥の床と天井の穴は、階下の薪ストーブが貫通する穴です。ストーブの煙突は50度ぐらいになりますので、床からの熱の伝わりの他、煙突からの輻射熱も期待できます。
うちの事務所も同じような方法で薪ストーブを設置しており2階を事務所にしていますが、下の薪ストーブが消えた後も数時間、温もりが保たれています。
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これは階段の手すりです。手すりはいつも大工さんに作ってもらっています。
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住宅に必要なキッチン・洗面台・靴箱などの箱ものや、建具、手すりなどは大手メーカーの既製品も実に豊富にありますが、職人さんに作ってもらうことが多いです。寸法や使い方など自由に設計できることもありますが、職人さんの手と木を使った現場の仕事になることと、時間とともに木の色が深まり味わいの増すものになる良さがあります。トイレなどはさすがに木で手作りというわけにはいきませんので、いつも住設機器メーカーにお世話になっています。



# by frontdesign | 2017-02-10 18:35 | 新築 吉野の山守さんとつながる家 | Trackback | Comments(0)

耳成音楽教室 進捗状況3

耳成の音楽教室 テナント改修工事

遮音の為の内壁の下地と遮音2重床の下地が完成し、空間の形が出来ました。今日はお施主さんに現場を見ていただき打ち合わせをしました。

2重床は遮音用束の上にパーティクルボード20㎜を張り、下には吸音材、上には遮音シートを張ってもらいました。仕上げはナラ材のフローリングで次の工程で張られるとのこと。
壁は白のクロスを張りますが、ピアノを置く背面の壁は吉野杉の板を張ります。
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窓が大きく解放感があり、明るい教室になりそうです。
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お施主様は橿原で音楽教室をされているミュージック・ツリー音楽教室様です。ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、そしてアンサンブルの音楽教室です。

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耳成教室は、3月ご開講予定です!










# by frontdesign | 2017-02-10 15:02 | 耳成音楽教室 | Trackback | Comments(0)

吉野の山守さんとつながる家 進捗状況13

週末の二日は天候もよく、外壁の左官搔き落とし仕上げが終わりました。
今はまだ塗りたてですが、乾くと少し色が明るくなります。

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玄関ドアの枠材の足元には水掛かりによる木の痛みを防ぐ為に銅板を巻いてもらっています。(内側の枠は工事中のみのものです。)
玄関とポーチの土間は豆砂利洗い出し仕上げになります。
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内部は大工工事もほぼ終わり、仕上げ前の状態です。
化粧柱は、林業をされているお施主さんのご実家の吉野桧を使わせていただいています。どの木も目が細かく色艶が美麗な柱で、養生シートが取れるのが楽しみです。
この柱は1階からもよく見えて、シンボリックな柱になりそうです。
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# by frontdesign | 2017-02-05 23:14 | 新築 吉野の山守さんとつながる家 | Trackback | Comments(0)

吉野の山守さんとつながる家 進捗状況12

外壁の掻き落とし仕上げの左官工事が始まります。
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今日は養生をされていました。左官も塗装も養生はとても大事な工程で、丁寧な養生が良い仕上げに関係してきます。
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内部も和室は土塗り壁なので、左官仕上げです。こちらはもう少しあとに施工されます。
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ここ数日で壁下地のボードがすべて張り終わりました。
子ども室には桧の化粧丸太のつなぎ梁を現しで掛けました。
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吹抜け上の勉強室には杉の平角の梁を化粧で現し、母屋を受ける束も化粧で出しています。
化粧梁は丸太と角ものでずいぶんと雰囲気が違いますが、どちらも養生が取れるのが楽しみです。綺麗な材がお目見えしますように。
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# by frontdesign | 2017-02-02 19:34 | 新築 吉野の山守さんとつながる家 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki