国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

民家改修 桜井の家 進捗状況

土壁の仕上げ、床や木部のオイル塗りも終わり、設備器具の設置が進んでいます。
照明器具も取付き点灯確認。

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キッチンうしろのデスクコーナーと家電カウンター。水まわりの家具の木部はオイルを塗って頂いています。
家具まわりの壁は杉板張りで、これらもオイルで仕上げて頂きました。

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レンジフードはセンター吊りのものです。

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天井が高いので、フードの上に吊り下地を作って頂き、板張りで仕上げてもらいました。柿渋の古色を塗ると天井と同じような色になり、目立たなくなりました。

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洗面脱衣室は、給排水設備品も取り付きました。床壁天井とも杉板張りです。

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洗面脱衣室はキッチンの隣にあり、キッチンへ通じる出入口もあります。

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トイレの床壁天井も杉板張りです。温かみのあるトイレになりました。

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一番奥の寝室。
大工さんに作って頂いた杉板のベッドも運ばれました。杉づくしの寝室です。

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居間食堂と寝室の間には、階段へ上がるホールと畳コーナーがあります。
階段は障子で仕切り、畳コーナーは襖で仕切ります。建具が入ると、また違った印象になると思います。

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二階は完成しています。
天井の一番高いところで1.8m弱なので、小屋裏部屋のような空間です。

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照明器具は、シンプルにソケットと電球でも似合いそうな空間ですが、電球に頭が当たって割れてしまうと危ないので、カバーのある器具で主張の無い黒いスポットライトを4灯付けました。
柱の一番高いところにつけたので、歩いていても邪魔にならず、ひと安心です。

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門屋棟に移設した玄関。
玄関引戸の正面奥には土間続きの収納室がありますが、扉は設けなかったので目隠しの為に暖簾を掛けました。

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門屋の郵便ポストは、既存のものを取り外して大工さんに木で作って頂きます。

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腰板張りの玄関は木部の塗装と壁の塗り直しをします。モルタル仕上げだった壁は、モルタルを撤去して板張りに戻しました。
こちら側の面は土台が道路の地面に接しており、常に湿っている状態で傷んでいました。土台を上げて通気も良くなるような措置を取って改修したので、今後50年、100 年と健全に保たれると思います。


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大工さんは納屋の工事に取り掛かられています。
納屋の外壁も焼杉板張りで、真鍮釘を一本ずつ打って頂いています。
焼杉にはやっぱり真鍮釘がいいと仰っていました。

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門屋棟から一番奥の納屋まで、全長26メートル。元は主屋と納屋の二棟だったところに門屋が増築され、そのあと主屋と納屋の間にひと棟増築されています。

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長細い敷地にいくつかの棟があり、町家のような建物です。南の日当たりもよいので、居心地の良い室内になりそうです。

先日、御施主さんと一緒に庭屋さんを訪問し、雑木の庭の打ち合わせをしました。
ちょうど、樹形が綺麗な大きなヤマボウシがありました。木陰ができるのが楽しみです。



by frontdesign | 2020-06-05 23:00 | 民家改修 桜井の家 | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki