国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

下三条の家 増改築工事の構造検討

 住まいの設計 「木の家づくり」   奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  

下三条の家は築40年の木造住宅で、既存建物の大改修と増築工事を行います。

構造の検討事項のひとつとして、偏心率のチェック(建物が偏心しないように耐力壁を配置できるかどうか)があります。
壁の量が足りていても、建物の重心(重さの中心)が剛心(強さの中心)から離れていると
地震などの外力が加わった時に建物が振られ、ねじれが生じ、揺れも大きく倒壊の原因になります。

下三条の家 増改築工事の構造検討_a0116442_12354954.jpg

この建物は形状的には決して有利な形状ではないのですが、ある程度のルールをはずれないように耐力壁を配置しなおし、壁の強さを調整しました。
黄色と緑のマークが重心と剛心の位置ですが、1階2階とも近い位置になるように耐力壁を配置することができました。

改修工事の場合は、現況に合わせた補強方法などの検討事項があるので、工事が始まってからも構造の検討は続きます。
by frontdesign | 2012-10-05 01:27 | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki