旧山邑邸 F.L.ライト

旧山邑邸 (現ヨドコウ迎賓館) フランク・ロイド・ライト設計。1924年竣工。

芦屋から有馬へ抜ける芦有道路へ行く坂道の途中、小高い丘の上に旧山邑邸はあります。
学生時代、この建物を外から見るために何度か来ましたが、当時に比べると木々が鬱蒼と茂り道路からは見えにくくなっていました。
この建物が建った頃、周囲の山は岩肌が見えるほどの裸山だったそうで、ライトはそういう山を背景にこの建物を計画したと思われます。
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構造は鉄筋コンクリート造の4階建て。(斜面に沿った4階建てなので、実際はどの部分も2層。)
帝国ホテルと同じく大谷石がたくさん使われています。

軒庇、開口部まわり、壁の頂部、腰壁、柱型などに、凹凸の模様が施された装飾として使われています。
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2階応接室。
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天井は折り上げ天井で、天井近くに数多くの換気小窓があります。
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壁面は窓と一体に装飾された収納があります。照明器具もライト作。
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3階の3間続きの和室。
この和室は施主である山邑太左衛門氏が切望され、ライトの弟子の遠藤新と南信が実施設計をしたそうです。
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西側廊下。和室の中の間への入口階段。
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4階食堂。
天井は頂部が中心にある正四角錐。隅に三角形の換気口があり光が入ります。そこからペンダントライトが下がっています。
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屋上から食堂を臨む。
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館内(3階奥の子ども寝室)では、修復工事の様子とライトについてのビデオが放映されていました。
1970年代には、この建物を解体してマンションを建てる計画があったそうですが、淀川製鋼の当時の社長が保存に理解を示され、国の重要文化財指定がなされたとのこと。
こうして今、ライトの貴重な作品を内部まで見学できるのは、専門家をはじめ近隣の住民の方などの多くの方が情熱を持って保存運動に取り組まれたからで、大変有難く思います。


 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
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by frontdesign | 2013-06-14 19:10 | 建物探訪&散歩 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
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