国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

手刻みの構造材

手刻みも完了されたとの事で加工場を見せて頂きました。
山のような材料も綺麗に整理されていました。
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紙に包まれているのは化粧材です。真壁部分などで室内に見えてくる柱梁等の材料で、綺麗に鉋掛けされているものです。
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吉野杉の横架材。 1本だけ地松の丸太梁を掛けます。
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束との仕口は雇いが入っています。
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吉野杉の柱。 今回は100本弱の柱があります。
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手刻みでいろいろな工夫をされていて、棟梁の話を聞いているととても面白く思います。
手刻みは大工仕事の中で一番の楽しさがあり、それを若い大工に伝えたいし
手の仕事が減ると大工道具の鑿や鉋などを作る職人技術も廃れてくるので、そうなると我々大工だけの問題ではないと
今日はおっしゃっていました。(なるほど。)

手の仕事には職人の気が入る、と言うことのは目に見えない事ですが、仕事をしているとそういう事は感じます。

刻み中に質疑もありましたので、いろいろと有難うございましたと御礼を申し上げますと
いい建物になると思いますので棟上げが楽しみです、とおっしゃって下さいました。
建物を通して、何か想いを共有させていただいていることを感じ大変嬉しく思いました。


 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2013-12-20 20:10 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki