国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

”和の住まいのすすめ講演会&十津川村復興住宅見学会”その1

先週の週末は”和の住まいのすすめ講演会&十津川村復興住宅見学会”に参加しました。

1日目の講演会「和の住まいのすすめ~今に生きる日本の住まいの知恵」。
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講師はアルセッド建築研究所の大倉靖彦氏です。(会場の飛鳥学院本館等改修・遊戯室棟、二日目の見学先十津川村復興住宅の設計者。)
日本の伝統的な木造住宅は、地域の気候・風土・文化に根差した知恵がふんだんに活かされており
そのような環境親和型住宅の構成についてご説明下さいました。
また、住まいを形成する基盤である「自然、社会、家族」という立脚点の重要性についてもお話しいただき、とても参考になりました。
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(テキストのデータは国交省のホームページから一部ダウンロードできます。)

会場の社会福祉法人飛鳥学院は、戦災孤児を保護することを目的として昭和22年につくられた児童福祉施設です。
平成9年には当初建設された本館などの耐震及び再生改修工事と、遊戯室棟、子育て支援センター、乳児保育室の新築工事が行われました。
遊戯室棟は、主屋と下屋の2段の屋根を持つ大和棟をモチーフとした軒の深い本格的な木造建築で、十分な日当たり、通風、断熱性が確保されています。

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構造材の接合部は貫工法等とI型梁工法を採用され、木を痛める金物を極力使わないように木栓主体の接合とされています。

経年変化に耐えうる耐久性を確保するための工夫についても話をお聞きする事が出来ました。
木という材料にとても細やかな配慮をされておられ、とても勉強になりました。
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耐震・再生改修された本館。大変立派な建物です。
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本館内部。
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講演会と飛鳥学院見学会のあとバスに乗り込み、一路十津川村へ。

続く。
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 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-06-24 08:00 | 建物探訪&散歩 | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki