国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

柿の木

今日立ち寄った奈良市山陵町で、とても背の高い柿の木を見かけました。あまり成長の早い木ではないので、そこそこな樹齢かもしれません。
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鈴なりに実がついています。

柿の木は、材木として普段の仕事では馴染みがないのですが、黒の入った黒柿は珍重されており、床柱や家具、そして茶道具にも使われているようです。正倉院の御物にも黒柿のものがあるので、かなり昔から使われていた材種なのでしょう。




最近、秋岡芳夫さんの本を読んでいます。
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木のことやものづくりのこと、ものづくりがされていた町や集落のことなど、今の時代に失われたものづくりと人の営みについての根本的なところを、作り手の感性で書かれてあります。木については、普段私が馴染みのない木のことや、木を枯らすこと(伐ってから加工するまで何十年も、次の世代の加工まで置いておく)、樹齢300年の広葉樹を伐る伐らないの話もありますが、一貫した視点がありとても面白いです。
秋岡さんの本を読んでいますと、自分の手で木を削ってみたくなります。

大きな柿の木。
青空の下、ゆっくりと時間が流れますように。



 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2014-12-09 16:54 | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki