和紙の材料 

先日、手漉き和紙を作っているところを見学させていただきました。

和紙の材料の楮・三椏・雁皮(こうぞ・みつまた・がんぴ)それぞれの特色について、植生や成長のこと、使われてきた歴史のことなど教えて頂きました。紙の使われかたによって原料を変えるそうですが、楮でつくられた紙が一番強く一般的な和紙の原料とのことでした。

干して皮をむき煮熟し、水にさらしてアクを取った楮をたたいてやわらかくしたところ。
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大きな桶に目の細かい竹簀を張り、楮の入った水を何度か通して漉きます。
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漉いた和紙を重ねて圧縮して水気を取り、1枚ずつ剥がして板に張っているところ。このまま乾燥させます。
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紙を漉くときに水だけだとすぐに水が引いてしまうので、粘りを出すためにとろろあおいの根を水で溶いたものを入れます。
とろろあおいの根。これがすごい。
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とろろあおいの根を水で溶くと、こんなにネバネバになります。触らせてもらうとまるでスライムのようでした。乾くとさらさらになるのがまた不思議で、自然の材料は面白いなあと思いました。
気温が低いほど粘りが強くなるそうで、粘りが強いほどいい紙が出来るそうです。
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それぞれの樹種が土に生えている状態も見ることができました。
これは三椏。庭木にしても良さそうな見た目の木でした。成長は他の樹種に比べるとかなり遅いそうですが、繊維が細かく、光るような材料になります。
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手漉きの本鳥之子紙の号数による原料の違い。
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和紙は光の反射も美しく、また、古くなっても汚らしくならない材料なので設計でも好んで使っておりますが、原料の植物から制作過程まで見学させていただきとても面白かったです。

紙漉き体験も。植物の押し葉を挟みました。
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by frontdesign | 2015-02-16 20:04 | 手をうごかす | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
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