床の間と 茗荷の引手  旧大西家住宅(奈良町にぎわいの家)

先日、ならをつなぐ家づくりの会で奈良町町家見学会をしました。
現在改修中の町家の改修現場(築200年江戸期)を見学させていただくことがメインでしたが、この4月から奈良町にぎわいの家として利活用されている旧大西家住宅(築100年大正期)も見学させていただきました。

広間の茶室(八畳)の床の間。
昨年の珠光茶会の奈良町会場として旧大西家住宅が使われていたそうで、その時に広間の一室が茶室へ改装されたようです。この床の間の監修は、茶道具工芸家の川﨑鳳嶽氏がされたそうです。
a0116442_19325155.jpg

床脇の前柱は二月堂のお水取りの松明です。
框は神代栗の名栗で落とし掛けは桂の神代古木。床柱は東大寺の小屋組の改修材、お松明の後ろに隠れている脇床柱は西大寺の欅の古材だそうです。
(方位的にも東大寺が東、西大寺が西の配置になっていました。)
a0116442_19325294.jpg




奈良の古いお家のお茶室など拝見させていただくと、社寺で使われていた古材や祭事のお下がりのものを使われていることも珍しくないのですが、お松明を床柱として使われているのは初めて拝見しました。



こちらは15畳の大広間。
a0116442_19325326.jpg


床の間の向かい側に位置する大きな仏間。
a0116442_19325355.jpg


地方によっては大きな仏間を備える民家がたくさんあるところもありますが(その地の宗派の関係もありますが)、奈良では初めてみました。
かなり立派な仏間でした。


こちらの屋敷の引き手は、茗荷(みょうが)紋様のものが多く使われていました。
a0116442_19325471.jpg

a0116442_19325714.jpg

a0116442_19325553.jpg

a0116442_1932564.jpg

a0116442_19325855.jpg

床脇の建具が凄い。工芸品のようです。


襖の引き手でこのようなものもありました。
a0116442_19325917.jpg

これもたぶん茗荷でしょうね。大変素晴らしかったです。
トラックバックURL : https://favoritey.exblog.jp/tb/21463375
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 東博君 at 2015-07-23 23:25 x
こんにちわ
引き手や建具は凝っていますね。
家紋が抱き茗荷なのか、色々な茗荷がありました。
にぎわいの家で謎だったのが二階でした。
3ヶ所の区画があり階段も3ヶ所で、それぞれの区画は繋がっていないので、一度一階まで降りて他の区画の階段を上るという感じでした。
古い家は、どういう使われ方をしていたのかも分れば面白そうですね。
Commented by frontdesign at 2015-08-15 18:42
コメント有難うございました。お返事が遅くなってしまいすみません。
3カ所の階段の先が3区画でそれぞれ繋がっていないのは面白いですね。
昔の建物でそういうのを過去に見たことが有りまして(階段2つで)、そこは片側は増築部分でプライベートと客間的な座敷で区分されていました。(増築部はプライベート部分です。)なおかつ、表と裏で2つの道路に接しており、片方は商売用のみせ構えで裏の道路はプライベートに接しておりました。
by frontdesign | 2015-07-19 18:49 | 設計について考える | Trackback | Comments(2)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
更新通知を受け取る