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国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

天理の家 建具いろいろ

改修工事も大詰めです。
先日、現場で建具屋さんとの打ち合わせがありました。欄間、欄間障子、出書院の障子は既存の建具を入れ直します。

繊細な指物の欄間。
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彫刻欄間は、荒波に踊る鯉の紋様です。流れるような波の細工が美しく、鯉は立身出世の象徴でおめでたい紋様です。
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欄間障子と出書院の障子は和紙を張って頂きます。建具屋さんのお持ち帰り。
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こちらは門屋の格子戸。作り直しをします。
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和室周りの襖八枚は枠の痛みや歪みもありましたので新調することになりました。
枠の塗り色は、一番右手の黒の溜め色にすることになりました。黒よりも若干赤味がかっており、柔らかな表情です。
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引手は今まで使われていたものを再利用します。痛みが見られるものは修復し、全て塗り直しをして頂きます。
左は透かし入りの鍔に底は波に紅葉文様、真ん中は花形の鍔に底は花紋、右は卵型に木瓜です。左と真ん中は細工が細かく地金は柔らかいすずのようで、右のものはどっしりと重みのある銅製品です。

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新調する襖には京唐紙を張ることになり、お施主様に選んで頂きました。
鳳凰蝶唐草紋様。地になる紙は鳥の子参号紙。
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正倉院紋様。こちらも鳥の子参号紙にします。
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鳳凰丸紋様は浅葱色の紙に。素敵ですね。
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どれも、光が当たると紋様が浮き出てきます。

これらは京都の丸二さんの唐紙です。見本帳は、丸二さんから毎回お借りしています。
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by frontdesign | 2018-01-25 12:47 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki