襖の引手と紙

天理の家
改修前の襖で使われていた趣のある古い引手。補修が終わり手元に届きました。
この引手は、高岡の職人さんの手で再生していただきました。富山の高岡は高岡銅器として有名ですが、金属品全般の加工生産をされているそうで、仏像や仏具のシェアは9割以上とのことです。
引手は3種類、全部で16個ほど直していただきました。一つずつ丁寧に紙に包まれた引手を開けながら、とても大切に扱って頂いていたことを感じ有難く思いました。
綺麗に再生していただきました。
a0116442_15321508.jpg


改修中の主屋は明治中期の建物ですので、おそらくその当時に作られた引手だと思います。
補修前は経年の味わいはあるものの、剥がれや錆び、ヤブレなどの痛みもありました。新品の襖を作るのに引手も新品にすることもできましたが、元々の引手が大変趣のある引手でしたので補修再生することになりました。
補修前はこのような感じでした。
a0116442_15321037.jpg



今回は襖の唐紙の紋様と引手との組み合わせがあり、組み合わせの番号だけでは分かり難いので、建具屋さんとの打ち合わせ用に写真の資料を作りました。
綺麗になった引手の写真を唐紙の上で併せてみると、完成後のイメージがよくわかるようになりました。
華やかで良い感じです。
a0116442_15321913.jpg


家全体で考えると「襖の引手」などは本当に小さな部分ですが、このような部分にも技術と表情があり、日本建築の趣のひとつです。






”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
yiwaki@kcn.ne.jp
奈良県生駒市北田原町1052-2










トラックバックURL : https://favoritey.exblog.jp/tb/238256340
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by frontdesign | 2018-01-30 17:30 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
更新通知を受け取る