天理の家 進捗状況36

先行して座敷が完成し、3月3日のお雛祭りに間に合いました。
障子と襖が入り照明器具も取りつきまして、落ち着いた和室になりました。

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居間側の床の養生シートも取られてスッキリしました。欄間がとても美しく、空間が華やいでいます。
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居間側の襖は浅葱色の唐紙で、座敷側は鳥の子紙の卵色の唐紙です。どちらも、光が当たると雲母が光り華やかです。
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工事中に仕切っていたキッチン食堂側との間仕切り板も取り外され、広々とした空間になりました。

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座敷側から居間を見たところ。
座敷と居間の間の欄間はモダンなデザインですが、この繊細な組子がとても華やかな印象です。
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居間と食堂の間の欄間は、1枚板の彫り物で波に鯉が泳ぐ紋様で、繁栄を現わすものです。波のかたちやしぶきの紋様が荒々し過ぎず、優しく上品な意匠です。
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こうして見ていると、欄間の存在感の大きさを感じます。
130数年前の立派な民家造りの建物の中に、華やかさや優しさを表現されていることを感じます。





先週、玄関アプローチの石敷きの工事が終わりました。生駒のプランタさんの作庭です。
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古い石を要所に配置され、四角い石も四角のままでなく削りながら配置されたとのことです。風格を感じるアプローチになりました。
通りを歩いていた方が、1度見てもう一度振り返って見ておられていたのですが、私も外に出て見ているとその方の気持ちが分かりました。何か惹き付けられる魅力のある石敷きです。
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石敷きが無かった時に比べて、奥行感が出たように思います。


手前の洗い出し仕上げや左の格子廻りの塗装が終わりましたら、アプローチの完成写真を撮らせていただこうと思います。





現在は、建物東側の落ち棟の建物の木工事が進んでいます。
ここが通路として完成すると、車を北の庭まで通すことが出来るようになります。
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この落ち棟部分は、昔は弓なりに竃が並んでいたそうで煙出しもあったそうです。(跡が残っています。昭和の改修で取り払って蓋をされたそうです。)
天井も壁も煤で黒くなっています。


限界耐力計算の耐震補強で、梁の上にも小壁を作っています。
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道路側には木製の電動シャッターを付けました。
この出入口から通路の建屋を通り、北の庭まで車が入るのが楽しみです。
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全完成までもう少しです。







”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
yiwaki@kcn.ne.jp
奈良県生駒市北田原町1052-2










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by frontdesign | 2018-03-05 21:31 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
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