木年貢

先日、妻籠の南木曽町博物館で木年貢の実物大の展示を見ました。
山間地は耕作面積が狭いため、お米の代わりに木年貢を納めて木年貢に見合った下用米が支給されていたそうです。

木曽と言うと桧が大変有名ですが、木年貢は木曽桧を中心に木曽五木と呼ばれる(ヒノキの他、サワラ、アスナロ、ネズコ、コウヤマキ)で納められていたそうです。の丸太をみかん割りにし、芯と白太を取って台形に成形されています。大きい方は土居と呼ばれ、断面の3方は30㎝、腹(木の芯側・上の平らなところ)は12㎝。このサイズは、かなりの大径木からしかとる事ができません。長さは時代によって違っていたようですが展示のものは1Ⅿ程度でした。小さい方は榑(くれ)と呼ばれ、3方が12㎝、腹は7㎝、長さは1.5Ⅿ程度。

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木曽谷は95%が山林で建築用の良材の産出地ですが、関ケ原の戦い後の江戸初期には城郭・城下町・武家屋敷・造船などの材として大量に伐採されたため、山が荒廃しその後には森林保護のために伐採禁止になり木年貢も廃止されたそうです。


木曽五木。手前から
ヒノキ  サワラ  アスナロ  ネズコ  コウヤマキ
どれもよく似ています。
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森林を管理していた尾張藩は、当初はヒノキのみを伐採禁止に指定したそうですが、誤伐を防ぐ為にヒノキに似ているアスナロ、サワラが禁止になり、貴重なコウヤマキ、その後ネズコが伐採禁止になったそうです。その後にケヤキも追加されたとのこと。
禁伐木を1本伐っただけで打ち首になったそうで、「木一本に首ひとつ、枝一本腕ひとつ」と言われていたそうです。誤伐で首が飛ぶこともあったかもしれません。恐ろしい。


5つの木の葉。左から
コウヤマキ  アスナロ  ネズコ  サワラ  ヒノキ

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コウヤマキ以外はよく似ていて、なかなか区別できないですね。










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by frontdesign | 2018-06-13 07:51 | 山のこと | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 奈良県生駒市


by yuriko iwaki