奈良町町家改修計画 主屋工事着工

奈良町西村邸改修工事。
いよいよ主屋の工事が始まりました。
主屋は、改修後には民泊として使われます。
通り庭に面する建具がはずされたところ。
右側の養生している柱は、桧の八寸角の通し柱の大黒柱です。

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主屋は一列三室型の間取りです。東側に通り土間が通り抜けています。

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二階も一列三室型。

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二階も通し柱が見えています。
大工さんが木肌を触りながら、「これはいい仕事をされている」とおっしゃっていました。100年前の仕事に後世の大工さんが見惚れる。恥ずかしい仕事はしたくないというお気持ちも察するところです。100年後にも、改修に入られた大工さんが同じように思われることでしょう。

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北側の窓からは、先に改修した離れ棟と納屋棟、渡り廊下の屋根が見えます。
その奥にお寺の屋根とわずかに若草山も。

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二階の三室は天井板を取って小屋組みも改修します。

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小屋組は丸太で、主要な箇所には比較的大きな材が入っています。

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事前の調査時に、落ち桁側に桔木のようなものが何本か細かく入っているのを確認していたのですが、よく見えるようになり理由が分かりました。

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二階の屋根は軒が深く、途中、出桁で垂木を受けていますが、この出桁を支える腕木の位置に桔木が入っていました。腕木にかかる荷重の負担を減らす為に上からボルトで引かれているようです。
桔木は、軒先に掛かる荷重を内側で屋根の荷重で押さえるための部材です。テコの原理です。

「これならしっかりするわ」 と、大工さん。
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腕木。
昔は弁柄が塗ってあったようです。

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向かいの家も古い町家の借家。この建物とこちら側の建物で、対になって景観を作っています。


通り庭から前庭に面する開口部。
アルミの引き違い戸は撤去して、元々使われていた木製建具に戻します。
庭奥に見えるのは茶室入口の土庇です。
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北の縁側の障子欄間。
職人さんの手の仕事が所々に見られます。

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お庭の工事も再開しています。

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中庭と奥庭は今月末にはひと段落する予定です。
最終完成は夏頃になると思いますが、少しずつ整ってきて進捗が楽しみです。

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by frontdesign | 2019-04-17 20:13 | 町家改修 奈良町 西村邸 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
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