国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

シロアリ

シロアリ(羽蟻)が飛び立つ季節になりました。

季節柄ということではありませんが、最近シロアリについてお尋ねいただく機会が何度かありました。蟻害は樹種によっても違いがあり、シロアリが好む木とそうでない木があります。この写真は、数年前に奈良県森林技術センターで見せていただいた蟻害の標本の写真です。
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同じ環境下でもヒノキは被害が少なく、スプルースはやベイマツ、ベイツガはたくさん食べられています。また、同じスギでも心材と辺材では違いがあります。

スギ丸太の断面。
外側の白いところ(白太)が辺材で、中心の色の濃いところ(赤身)が心材です。スギは赤白がはっきりしており、辺材と心材の区切りが分かり易い木です。
表面を覆う樹皮の下に形成層があり、内側(白太・辺材側)には新しい層を作り外側には内皮(外皮の内側)を形成して成長します。白太(辺材)はここ数十年に出来た若い部分で、栄養分が多くてやわらかく美味しいところです。
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この写真はマツの集成材の蟻害。かなり食べられています。筋になって残っているところは集成材の接着剤の部分です。
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木造建築にとってシロアリは害虫ですが、自然界では朽ち木や枯葉を分解する「分解者」で益虫です。
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by frontdesign | 2017-06-02 08:49 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki