ふたりと二匹の家
2020年 12月 16日
かねてから計画を進めておりました「ふたりと二匹の家」の地鎮祭が執り行われました。お施主様と施工者と一緒に工事の安全を祈念しました。
いよいよ工事が始まると思うと、設計者としても身が引き締まります。
計画時の模型です。
屋根勾配は六寸勾配で、いぶし瓦を葺きます。立物の棟飾りが特徴になりそうです。
構造材の土台と大引が先行して加工場に入って来ました。材は吉野桧で、とてもいい香りがします。
これから大工さんが墨付けを始められます。
構造材は手刻みで加工されます。
昨日は、お施主様と大工さんと一緒に桜井の菅生銘木さんへ床柱を選びに行きました。
床柱は面皮柱を使います。
少しずつ太さの違うものがサイズ別に揃っています。同じ太さのものでも元の丸太の径により面の大きさが違うので、見え掛かりの太さは一本ずつ違います。何本か取り出して、いろいろな方向から見ながらお施主さん好みの木目のものを選んで頂きました。
これから大工さんが鉋で削って仕上げられると少し細くなるとのことで、そのことも考慮しました。
面皮柱は磨き丸太の四面を削って、磨いた部分を四隅に残したもので、四角い柱に比べると少し自然の木の風合いが感じられるものです。中には、天然絞りの丸太の面皮柱に加工したもので削った四面が複雑な木目のものや、手斧ではつって仕上げられたものなど、希少なものも見せて頂きました。
和室の天井板や棹縁、廻縁などの和室造作材も銘木屋さんで揃えて頂きます。それらに使う吉野杉の赤身材もお施主さんに見て頂きました。
吉野は元々和室の造作に使われる材を多く生産していたので、惚れ惚れするような材がたくさんあります。
和室の造作はまだ先になりますが、楽しみです。
by frontdesign
| 2020-12-16 07:15
| 新築 ふたりと二匹の家
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