奈良町 庚申
2009年 10月 08日
申です。庚申堂。
風に揺れる 身代わり申(サル)。 厄除けです。
赤と白のサテン地に綿をつめたサルをヒモでいくつかつなげてぶら下がっています。
奈良町の町家の軒先にはどこでも申(サル)がぶら下がっていて、それもこの町の特徴です。
ここから少し北のほう、正倉院の近くの古い町では、半紙に墨で押した手形が玄関扉の横に貼ってある家々があります。
手形の横には名前と年齢も書いてあって、歩きながら見ていると、どれも結構高齢なのでその家での年長者かなと思います。
これも厄除けだと思うのですが
半紙はどれもそれほど古くないので、毎年、節分やお正月に手形を押す風習があるのかな。
玄関は神も福も入って来ますが、鬼も入ってくるところですね。
日本の家の「玄関」や「かまど」や「柱」
風習や神事の対象としていろんな仕掛けをする場所だったのでしょう。
古い町を歩いていると具体化したカタチを目にしますが
場所に対して精神性を求めるという日本人固有の潜在意識は、まだまだ残っていそうに思います。
by frontdesign
| 2009-10-08 12:25
| 建物探訪&散歩
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