国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

拭き漆

昨日の「木の引き手」、 小包をあける時にプーンと匂いました。

漆塗りの匂いです。

と言っても漆器のお椀の香りとは違って 少し野生的な匂い。(東南アジア系の雑貨屋さんの匂いに似てます。)
まだ塗って間もないのでしょう。


以前、漆塗り講習 に通ったのを思い出しました。
漆の主な産地は中国で、日本では漆の生産は激減しているそうですが、青森の漆の産地で採取しているビデオも
見せてもらいました。採取にはとても技術が必要で、時間と手間をかけて少量を採取するそうです。


拭き漆は 木にペーパーをあて水で濡らしたウエスで拭き、へらで漆を薄くのばしながら塗り、ウエスで拭き、乾かして、
またペーパーをあて と何度も繰り返します。

かぶれにくいチューブの漆を使いましたが、体質によってはかぶれることもあるそうで、
軍手の上にビニールの手袋、長袖長ズボン、漆が肌につかないように細心の注意を払って…
終わってから二重の手袋をとると、先が破れてたみたいで 指先が漆で茶色くなっていました。

まぁいいや…(心配するとかぶれますよ、と講師の方も言っていたし)

と思っていたら、   案の定どうもありませんでした。

次の回に行くと、前回の講習後かぶれて大変だったという方もいらっしゃっいましたので
「かぶれにくいチューブの漆」でも気をつけた方が宜しいようです。

三回の講習では、ケヤキの板とお盆に拭き漆塗りをしました。
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使った道具。
拭き漆_a0116442_10243167.jpg


受講者の中には自前の細い竹竿を持ってきて塗られている方が居ましたが
釣り竿にでもされたのでしょうか。

漆を乾燥させるには湿度が高い方が良いそうで、とても不思議に思いました。


木に漆を塗ると耐水性も出ますので
天板など木部の仕上げに一度「拭き漆仕上げ」としてみたいところですが、
面積が広いとかなり手間がかかりそうです。
誰が塗るのでしょう。塗装屋さん?家具屋さん?  ・・・・・わたし?

自分ですることを考えると何日かかることか、、、かなり根気が要りそうです。
by frontdesign | 2009-10-10 10:27 | 手をうごかす | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki