国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

私のしごと館

昨日は「私のしごと館」の建築家体験コースで、紙の簡単な模型をつくる指導をしました。

生徒さんの年齢や人数は当日行ってみないと分かりません。
さて、今日は何をしてもらおうか。

平行定規などの製図道具を使ったりするのも 「 体験 」 なのですが、
要は、模型というものが成果品になるので、単純にデザインすることに頭を使うことを楽しんでもらいたいと思います。
模型の立体のカタチは決まっていて、三角屋根のシンプルな四角い箱です。

体験ブース内には有名建築家のグラビアや洋書もあるので、本の中に掲載されている建物のデザインイメージを
自分のつくる模型のデザインのどこかに取り入れることでもしてもらおうかと思っておりましたが、、、
昨日の生徒は小学5年生が6人。ちょっと、難度が高いかな・・・と思い、急遽変更。

ちょうど6人ということもあったので、彼らの身近な学校を(教室を)作ってもらうことにしました。


広い野原に学校を作ります。

各学年、1クラスしかありません。

1学年に1つの建物(教室)を作ります。

こんな風に教室を並べて学校をつくります。(と、台の上にランダムに模型をのせて見せる)

Aさんは1年生、Bさんは2年生、Cさんは・・・  6人の子どもたちに各学年の担当を指名しました。

とにかく、みんなが楽しくなるような学校、毎日行きたいとおもうような学校 を作ってくださいね。

1年生の教室を作る人は、1年生のことを想って1年生が楽しくなるような教室を作ってくださいね。


いま通っている学校の教室とは、ぜんぜん違っていいのですよ。

「えっいいの?」 

「いいのですよ。 なんでもいいです。」


イメージの例はあまり挙げたくなかったので、説明はその程度。



「分からないことがあれば聞いてください」

特に質問も無く、みんな無言で作業に取り掛かり始めました。



こちらは急いで敷地作り。
大き目の紙に、野原の敷地のイメージで各学年の建物の配置場所を決め、
そこへのアプローチ、アプローチの途中に水場をつくり、橋を掛け、
ある教室へは橋を渡って教室にはいるようにしたり
場所による変化も考え、学年が上がるたびに敷地内のいろんな場所に移動することを楽しめるよう。
1年生は中央付近。1年生の横は6年生。面倒を見てもらえるように。

( 全体計画・・・ こっちのほうが楽しいやん。 )

敷地をつくりながら、かなり楽しませてもらっていました。(^^;)



子どもたちの模型も出来上がり、敷地の上に置いてもらいました。完成。

みんなで模型を囲んで、楽しい教室を作るために工夫した点を一人ずつ発表してもらいました。


丸い窓がたくさん開いていたり、ガラス屋根の教室であったり、外の風景とのつながりを考えている子が多かったです。

なぜ丸窓なのか。
丸型のテンプレートもあるのですがね、 「丸」のイメージが「楽しい」イメージなんだろうなと思いました。

外壁には、にっこり笑う顔のデザインをしていたり、魚やくじらの絵が描いてあったり、色がカラフルだったりと
見ただけで楽しいイメージが伝わるようなものばかりでした。


半日、楽しい時間を過ごさせていただきました。

(写真を撮るのを忘れていた。)



建築家ブースのすぐ近くに、「 ピアノの調律師 体験ブース 」 があるのですが、かなりやってみたいデス。

申し込むかな・・・
by frontdesign | 2009-10-22 18:07 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki