国産材・県産材でつくる木の住まいの設計 FRONTdesign

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市

御幣  普請の節目

昨日は生駒の現場の中間検査の立会いでした。木造住宅の中間検査では、耐力壁の位置や使用されている金物等がチェックされます。
ここ数年、構造用の金物が格段に進歩しており、小型化され施工性の良いものが増えてきています。

小屋裏に御幣があります。 
御幣  普請の節目_a0116442_1385956.jpg


魔よけの御幣。「 どうぞこの家をお見守りください 」 という願いです。

最近は、地鎮祭や上棟式をしないこともあるようですが、されるほうが良いように個人的には思います。
普請に関わる人たちも皆 「お施主さんのためにいい家をつくること、職人としていい仕事をすること」 を意識する節目のように思いますし
そんな想いの結集がいい家をつくるような気がしてなりません。
あんまり非科学的なことばっかり言うのもどうかとは思うのですが、節目の儀式は人間にとって大切なことなのではないかと思うようになりました。



知人が、増築部分に生えている庭の”大木”を切ってくれと工務店に頼んだところ
「「こんな大木を切り倒すならお払いをしてもらったほうがいい」と工務店の人に言われたのですが、そんな非科学的なこと、岩城さんどう思います??」
と相談を受けたことがありました。その方はクリスチャンで、氏神様とかあまりご興味がない様子ですので
「では、木の魂の為に教会でお祈りされてはどうでしょう?」 と精一杯お答えしてみました。

工務店さんのおっしゃることは、自然への畏怖ということだと思うのですが
知り合いの職人さんに、大きな木を切ることについてどう思うか尋ねたところ

「針葉樹はあまり気にせず切れるけど、広葉樹は切るのが怖いな」

とおっしゃっていました。針葉樹と広葉樹でちがうのか、と これまたびっくりです。

「なんで?」

「そりゃ、なんとなくね」

その「なんとなく」は分かる気もしますが、広葉樹のほうが魂が宿るのか、それとも 硬いから?



ここの家も窓から生駒山が見えます。西方を示す生駒のシンボル。修行の山でもあります。
御幣  普請の節目_a0116442_133641.jpg

by frontdesign | 2009-11-05 13:21 | Trackback | Comments(0)

by yuriko iwaki