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「”いいもの長く” 空き家民家を直して住む 」  空き家再生セミナー開催

6月2日の日曜日に、生駒のたけまるホールでセミナーをさせていただくことになりました。
所属しております「新建築家技術者集団奈良支部」主催のセミナーで、開催場所が生駒ということもありましたので、昨年生駒市内で改修をさせていただいた事例(生駒の家民家再生・セミDIY)についてお話させていただくことになりました。住まい手であるお施主さんにもご登壇いただけることになり、楽しい会になりそうです。

お施主さんは当初は新築で家を建てる予定をされていたそうですが、家について検討する中で「民家再生」にも興味を持たれ、新築から180度考え方が変わられて「空き家の民家を購入して改修して住む暮らし方」を選択されました。
生駒に移住(Uターン)されるまでは、首都圏で大手ハウスメーカーの家にお住まいだったとのこと。その後、生駒で空き家民家を購入されました。工事前にひと冬を改修前の民家で過ごされ、家の寒さも体感しておられます。
改修工事では断熱改修もしておりますが、元の土壁はそのまま土壁として再生しているので決して完璧な断熱ではありません。それでも、この冬は去年と違い温かくお過ごしいただけたそうです。それはなぜでしょう・・・。改修前と比較しながら改修後の住み心地についてもお話しいただけると思います。空き家のことや民家の改修のことについてもご質問いただける時間を設けておりますので、ご興味のお有りの方はご参加いただけますと幸いです。


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ここ数年の間に、身近なところでも空き家が増えてきました。空き家を壊して更地に家を建てるのもひとつの方法ですが、空き家を上手く改修して快適な住まいに再生することが出来れば、新築とは違う暮らし方を考えることが出来るかもしれません。セミナーでは、昨年改修工事をされた生駒の空き家民家について設計者より改修の概要を説明していただき、住まい手からは空き家の民家を直して住むことを選ばれた理由や、木と土壁の民家の住み心地について話をしていただきます。

参加者の皆様にご質問いただける時間も予定していますので、ご興味のある方は是非ご参加ください。

住まい手と設計者が語る 空き家再生セミナー

日 時: 62日(日曜日) 午後3時~5

会 場: 生駒市たけまるホール(旧中央公民館)1階 研修室6  近鉄生駒駅下車 北西へ徒歩3分  
定 員: 30名  入場無料・申込み不要
講 師:(設計者)岩城由里子 (住まい手)小野恭子  





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by frontdesign | 2019-05-19 19:26 | その他 | Trackback | Comments(0)

「職人さんに聴く!!」

先月のことになりますが、奈良県建築士会の女性委員会の機関誌フープ春号の原稿を書かせていただきました。
前号より連載の始まった「職人さんに聴く!!」のコーナー。
今号は私の担当で、いつも一緒にお仕事をしている伏見建築事務所の伏見さんにインタビューをさせていただきました。

以下にインタビュー記事を紹介させていただきます。



今回は、生駒で工務店を営んでおられる伏見康司氏に大工職人の話をお聞きします。

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―  まずはじめに、大工になろうと思ったきっかけをお聞かせください。


伏見:父親が大工の親方だったので、子どもの頃は住み込みの内弟子の居る中で暮らしていました。家の隣の加工場で大工たちが木づくりをしているところを日常的に見ており、将来は自分も大工になるものだと自然に思っていました。最初は外弟子に出て7年間つとめ、そのあと実家に戻りました。


— 大工になられて30年程と思いますが、今までどのような仕事をして来られましたか。


伏見:一般住宅の他に、田舎建ての民家、数寄屋風住宅、鉄骨造やRC造にも携わりました。いろいろな仕事をさせてもらう中で、やはり木造で大工の技能を活かす仕事が一番面白く、やりがいがありました。時代の流れの中で建材を使っていた時期もありましたが、大工の技能も発揮できませんし価格競争に巻き込まれるだけでしたので、どうせなら本当にしたい仕事だけをしようと思いました。


―  今は木造住宅の請負を中心に仕事をされていますね。伏見さんのところでは、ほとんどの仕事を手刻みでされていらっしゃいますが、プレカットではなく手刻みにこだわる理由は何ですか。


伏見:手刻みだと、金物に頼らずとも強い仕口や継手をつくることが出来るからです。大工も自らの技能を発揮して腕を振るう仕事が出来ますし、若い大工が墨付け・刻みの技能や道具の使い方、そして木を見る目を養うことも出来ます。


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新築住宅の現場 丸太梁を組む


―  以前に「大工仕事の中でどの仕事が一番楽しいですか?」と大工さんにお聞きしたことがあるのですが「墨付け・刻みが、やりがいがあって一番楽しい」と仰っていました。今の時代はプレカットが主流ですが、職人さんにとって一番やりがいのある仕事が機械加工になってしまうは残念ですね。


伏見:そうですね。そして手刻みを続ける理由としてもうひとつ大事なことがあります。このまま手刻みの技能が廃れてしまうと、古い建物を修理するときに現場に合わせた仕口や継手が作れなくなり、理にかなった修理が出来なくなってしまいます。


— なるほど。技能を次の時代に継承しないと、古い建物を維持保全していくことも困難になるということですね。


伏見:そうです。 日本には多くの社寺仏閣がありますので、宮大工の技能はこれからも継承されていくことと思いますが、民間の建築に携わる町の大工の技能を廃らせないことが、今とても大事なことだと感じています。そのためには若い大工を育てなければなりません。大工や左官の職人の技能が、建物だけでなく古くからの町並みも維持しているといっても過言ではありません。


―  伏見さんのところには大工さんが6人おられますが、3人は若手の社員大工ですね。大工のなり手が少なくなっているように思うのですが、若い方はどのようにして来られたのでしょう。

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3人の若手大工


伏見:若手は、5年目の子が一人と3年目が二人おります。5年目の子は小さい頃からよく知る子で、特に大工の仕事に興味があったわけでもなさそうでしたが、縁あってうちに来ました。今では墨付け・刻みの技能も習得し、削りものの腕前はなかなかのものです。3年目の二人はどちらも建築系の学校の卒業生で、それぞれの学校の先生からの推薦で来ました。「本物の大工になりたい」という強い思いは変わらず、十分に仕事をしてくれています。


―  3年目の二人が入社した当時、古民家の改修現場が進んでいましたね。しばらくして二人に仕事の感想を聞くと「楽しい」と言っていました。なかなか大変な仕事で、分からないことも多かったと思いますが。


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古民家の改修現場


伏見:伝統構法の木の仕事に魅力を感じることが出来たのでしょうね。これから経験を積んでほしいと思います。


— さて、先ほどの手刻みのことについて。手刻みは時間(工期)もかかりますので、お施主さんの理解が必要だと思うのですが。


伏見:はい。今の世の中、早くて安いが当たり前だと思われがちですが、幸いお施主さんには我々の家づくりに共感していただいております。大変有難いことです。手刻みをしているときには加工場に来ていただき、大工の仕事を見ていただいています。また、夏休みには加工場で大工と一緒に木工体験をしていただく機会もつくっています。これはなかなか好評です。小さなお子さんにも、木に触れて木でものを作る体験をしてほしいですね。この取り組みが「大工さんになりたい」と思うきっかけになれば嬉しいのですが。


―  木工体験は、ちょっとした大工スカウト活動なのですね。私も少しお手伝いさせていただきましたが、参加されていたお施主さんが「大工さんって、かっこいいね」とお子さんに話されていたのがとても印象的でした。
木工体験で使われていた木は建築の廃材で、全て吉野材でしたね。色つやがよく、無地ものもあり、なかなか贅沢な木工体験でした。伏見さんのところではいつも吉野材を使って家づくりをされていますね。


伏見:やはり吉野の杉・桧はいいですね。吉野では時間と手間をかけて丹念に林業の施業をされている。近くにこれほどの良材の産地があることは、とても幸運なことだと思います。
大工は木のことを知らなければなりません。そのためには山に入り木の育った環境を知ることも大切なことです。所属する団体で「吉野の森見学バスツアー」を定期的に開催しており、若い大工たちにも積極的にツアーに参加させています。
もちろん、家づくりをされるお施主さんにもご参加いただき、木がどのようなところで育てられ、製材され、家をつくる材料になっているのか、一連の流れを見ていただいています。家づくりを通じて、職人の技能のことや日本の林業のことを少しでも知って貰えればと思います。

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吉野の森見学バスツアー



― 木のふるさとを知った上で木の家に住んでいただくと、家に対する愛着も増しますね。職人さんのつくる木の家を、山ごと愛してもらえると良いですね。本日は有難うございました。

聴き手 : 岩城 由里子



以上、「職人さんに聴く‼」コーナーでした。



by frontdesign | 2019-05-16 09:35 | その他 | Trackback | Comments(0)

2019年 明けましておめでとうございます

明けましておめでとうとございます。
お正月も早、3日。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

ブログを書くのが久しぶりになってしまいました。今年は少しずつ更新していきたいと思います。

年内に現場がひと段落し、今年は新たにいくつかの現場が始まります。
それぞれの計画にテーマがありますが、その場に相応しい建築、ご家族の暮らしに沿った居心地の良い木の空間を作りたいと思います。


今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


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昨年10月に訪れた富士山五合目











by frontdesign | 2019-01-03 06:22 | その他 | Trackback | Comments(0)

今年もインターンシップ

今年も朱雀高校建築科の女子高生がインターンシップで事務所に来ていました。 
三日間の就業体験ですが、そのうち二日は改修現場打ち合わせや竣工後のお施主様宅訪問に同行してもらいました。訪問先のお施主様にはご理解を賜り、学生達にお声がけも頂き、大変有難く思います。
三日目は朝から1日模型作りをしてもらいました。三人で協力してひとつの住宅模型を作ってもらいました。学校でも模型を作った事があるとの事で、サクサクと作業していました。
模型のための型紙はこちらで準備しましたが、あまり丁寧には説明せず、図面を見て考えながら作ってもらいました。
最後は植栽作業。
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小ぶりな二世帯住宅です。模型完成後に設計主旨を説明しました。
親世帯と子世帯の分け方と繋げ方や、将来を見据えた使い方、収納のことや家事動線、風景の活かし方、そして軒を深くする理由や、風の通り道をつくること、東側の地窓の効果など、日本の気候風土と家の在り方について話をしました。

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ファーストプレゼン用の模型完成。有難うございました。






by frontdesign | 2018-08-03 11:27 | その他 | Trackback | Comments(0)

縄文時代 石斧とクリの木

新建築家技術者集団の発行する「建築とまちづくり」4月号の記事で、先史時代の土工と建築技術(松田真一氏著)の記事があり、大変興味深い内容でした。

縄文時代は、木と木を組み合わせたりつなぎ合わせるときに植物素材のロープで縛って組み上げたと以前は考えられていたのですが、仕口や継手の加工が施されていることが遺構から判明したそうで(再利用材として)、縄文早期の遺跡からもホゾ穴のつかれた材が出てきたそうです。また、その多くにクリの木が使われているとのこと。
当時は磨製石斧で木を伐り、加工をしていたそうです。クリと言うと固くて加工がし難いような印象ですが、石斧を使った実験によると、クリの生木は他の材よりも格段に伐採加工がしやすかったそうです。
鉄斧と石斧の伐採を比べると、石斧は繊維を鋭く断ち切ることができないため、木に対して鉄斧だと45度のところ20度前後で刃を当てて伐るようで、鉄斧の三倍の時間を要するようです。
弥生時代は鉄と稲作の時代と言われますが、弥生時代の建築は杉と桧が多く使われるようになりました。ここで現代につながります。
縄文時代にクリが使われたのは石斧という道具による理由の他、縄文時代はクリが重要な食材のひとつであったこと、生育が比較的早いことも要因のようです。
また、縄文晩期の奈良南部の遺構には、クリの他にオニグルミなど実が食用になるものを一定のエリアに植樹された跡があるそうです。あるエリア80m四方はクリのみの株跡があるようで、密度の高い自然のクリ林の存在は考えにくく、人工的に育成管理が行われていたと考えられているようです。人工林も縄文時代に登場ですね。
株の直径は50センチのものが多く、樹高は20m相当の大木と推定されるとのこと。

縄文時代の木材資源の利用や建築技術が次第に明らかになってきたのは、発掘調査の対象地が居住集落から周辺の河川沿いや沖積層に及んできた動向にも関わっているようで、腐敗や劣化を免れた木製品などの有機遺構が先史時代の技術を知る資料になっているそうです。


この写真は吉野杉の原木丸太です。
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”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
yiwaki@kcn.ne.jp
奈良県生駒市北田原町1052-2





by frontdesign | 2018-05-27 12:20 | その他 | Trackback | Comments(0)

”地域と共に生きる” 建築とともに受け継がれるもの

新建築家技術者集団奈良支部の仲間の藤見赳夫さんが、日々取り組んでおられる活動に対して新建賞を受賞され、先日の勉強会で受賞記念の講演をされました。
一昨年の秋に奈良で開催された新建全国研究集会の分科会でも発表をされましたが、今回改めて仕事に対する強い想いをお聞きでき大変刺激を受けました。大工職人が手でつくる仕事にこだわられていること、若手大工の育成、若手大工さんが初めて任された仕事の紹介、所属されていた工務店で民家を買い改修再生された話、奈良の木に拘って仕事をされていること等、地域で”ものづくり”をされている実践的な取り組みを紹介され、職人さんの顔も見える具体的なお話でした。また、経済性にとらわれ過ぎて本当に大切な事を見失わないように心掛けておられることや、地域の実情に寄り添った働きをされていること等、とても良いご講演でした。受賞されたご発表は独立前の工務店さんでのお仕事の内容でしたが、昨年独立されて現在は生駒市内で設計と施工の事務所を構えていらっしゃいます。(TEAK DESIGN LAB)日々お付き合いもあり仕事でもご一緒させていただいております。同じ思いで仕事をする次世代の仲間として、とても頼もしく思います。

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勉強会後半は、会員の松井正和氏より大阪市内の豊崎長屋と寺西長屋の見学の様子についての報告がありました。寺西長屋は全国の長屋建築で1番最初に登録された登録有形文化財です。(豊崎長屋は2番目とのこと。)
梅田駅北側の豊崎長屋は大正期の建物で主屋の吉田家住宅と同敷地内に5棟の長屋があり、以前は長屋の入口に典型的な表門があったそうです。(道路拡張のために無くなったとのこと。)狭い路地に面して高塀が連なり入口横には前栽もあるそうです。4棟15戸を限界耐力計算法で耐震改修をして内部は全面的に改修され、住居や店舗等で利活用されているそうです。大阪市は、戦前は借家が9割近くで関東の大都市圏に比べても借家率が高く、当時はこのような長屋も立ち並んでいたことと思いますが、ビル街の中、よく今まで残っていたことと思います。
豊崎長屋 (外部リンク)

阿倍野区昭和町の寺西長屋は昭和初期の建物で、意匠性も高く現在は改修されて高級飲食店として再生利活用されているそうです。こちらも建物の老朽化と共にマンションへの建て替えが検討されたそうですが、修復すればまだまだ使える古い建物に対する想いや、町の人たちの愛着などもあり保存再生されることになったそうです。マンション建て替えと保存再生の場合の経済性についても試算をされたところ、保存再生の方がメリットがあるとのことでした。
寺西長屋 (外部リンク)

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先日のアジアとモンゴルの講演会の時に、アジア各国でも古い建築の保存再生・利活用が進んでいる話をお聞きしました。日本は戦後、大量生産大量消費で建築もスクラップアンドビルドが当たり前のようになっていますが、本来は何でも再生利用する文化性があり(着物から屎尿まで)、スクラップアンドビルドではなく建物の再生に対する意識にも違和感が無いように思います。私の少し前の先祖も、引っ越しをするときに建物を解体して次の敷地に持って行って建てなおしたそうで、その話を聞いたときは驚きましたが当時は珍しいことではなかったそうです。(昭和初期の頃の話だと思います。)
木造建築の再生には大工さん、左官さん、建具屋さん、金物屋さん等、何でも職人さんの手が必要になります。地域での建築力を維持するためにも、職人さんの技術が活かされる仕事が次の世代へと続く世の中であってほしいと思います。



”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
yiwaki@kcn.ne.jp
奈良県生駒市北田原町1052-2










by frontdesign | 2018-01-22 07:55 | その他 | Trackback | Comments(0)

建築士の定期講習会 ”森は木で溢れている”

昨日は建築士の定期講習があり、朝から夕方まで一日講習を受けてきました。
この定期講習は平成20年施行の改正建築士法により、”建築士事務所に所属する建築士”に対して受講が義務付けられたもので、3年に一度、受講しなければなりません。建築基準法等の建築関係法令は社会情勢の変化とともに頻繁に改正されています。確認申請を出す際に書式が変わることで関係法令の改正について知る機会がありますが、この講習で直近3年間に改正された関係法令についても学ぶことになります。
一日缶詰めの講義で最後にテストもありますので、なかなかハードな講習会です。

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講義の内容は大きく二つに分かれており、1.法令関係の科目と2.設計及び工事監理に関する科目があります。2の科目は「職業倫理と社会情勢」と「最近の新技術、最近の重要技術項目等」という章があり、職業倫理については昨今さまざまな事件が起こっているからか、建築士の職業倫理について細かく書かれています。法規範と法規範以外の規範(倫理、道徳など)について、社会の規範として倫理と法は同根であるということです。コンプライアンスの意味は法令順守だと思っていましたが、規範順守の意だということを知りました。

後半の「最近の新技術、最近の重要技術項目等」の章には

・住宅・建築物の省エネ性能向上
・地盤調査と杭基礎の設計
・木造建築
・建築物の維持改修

の4項目があり、木造建築の章には日本の森林の役割に触れる記述もありました。

”木造建築物が注目されている背景には、大きく二つの理由がある。第1は「地球温暖化防止に対する役割」であり、第2は「日本の森林の保全」である。第2の点については、木造以外の分野の人には、知らない人も多いので簡潔にまとめておく。”
とあり、以下の「森は木で溢れている」という文章に続きます。

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最後は、”木材を活用し、森林を保全して行かなければならない。”という強い文章で締めくくられています。
木材の活用方法は新技術も含めて様々ですが、木を使うべく根源的理由が建築士の定期講習テキストに掲載されていることに大変驚きました。国の政策において喫緊の課題であることが伺えます。


前回受講した3年前(26年度版)の講習会テキストの同章「最近の新技術、最近の重要技術項目等」には

・バリアフリー・ユニバーサルデザイン
・省エネ技術、耐震技術
・建築物の維持修繕等の技術
・アスベスト対策
・シックハウス対策
・建設のリサイクル 

の6項目について解説されていました。木材利用の掲載は今年度版が初めての掲載のようです。







”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
yiwaki@kcn.ne.jp
奈良県生駒市北田原町1052-2







by frontdesign | 2017-08-24 22:27 | その他 | Trackback | Comments(0)

インターンシップ

今年もインターンシップの学生さんが就業体験に来られています。
今日はさっそく模型作りをしてもらいました。明るく快活な女生徒さんで、一生懸命作業をしてくれました。
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子どもの頃に大きな木を見て木を伐ってみたいと思ったそうで、木が好きで木に触ることのできる木造建築の仕事をしたいと思い朱雀高校建築学科€€を志望されたと話をしてくれました。
建築物からの興味ではなく木が好きで木に触りたいから木造建築の仕事をしたいという動機は、とても興味深く思いました。それ以外の道は考えていないとのことで、頼もしい限りです。
将来は、木の気持ちに沿い木を活かした設計をしてくれることと思います。

明日は現場周りに同行してもらい、現場で木に触ってもらいましょう。





”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
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by frontdesign | 2017-07-31 20:09 | その他 | Trackback | Comments(0)

”歪みを愛でる”

川尻潤さんの「歪を愛でる」を読みました。
最初から最後の”あとがき”までとても面白くて、大好きな本の1冊になりました。
陶芸の事や日本美術の事など歴史的経緯や他国との比較も含め、分かり易く書かれてありました。自然に倣い、不完全で欠点のあるものを「完全なもの」よりも美しいとした日本人独自の感性は、建築においても通じる部分があるように思いました。妖しさや快楽に裏打ちされた日本の「稀有な美」の魅力を思い直してみたいと思います。

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穴窯での焼成の話もたくさん書かれてありました。
島根に行ったときに、温泉津(ゆのつ)の登り窯(穴窯の発展形)を見に行きました。
ここは石州瓦の屋根の重なりが独特で、建築的にも見ごたえがあります。最盛期には10数基の登り窯がこの界隈にあったそうで、煙がモクモクと出る登り窯が立ち並ぶ当時の風景写真は圧巻でした。島根出身の河井寛次郎もこの地の窯元の釉薬づくりに関わられたそうです。
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登り窯は横からも薪をくべることができるので、全体の温度が安定します。
薪の樹種によっても自然釉の色が違うそうです。また、同じ釉薬でも酸化焼成と還元焼成とで発色が全く異なるそうで、窯出しの時に、あ!と思われる事もあるそうです。

酸化焼成と還元焼成の違いについて書かれてあるサイトを見つけました。
→ 瀬戸市ホームページ 酸化と還元
■焼き物の焼成 
  1)酸化焼成と還元焼成

酸化還元というと苦手な化学の授業を思い出しますが、サイト内の写真の通り全く違う色に仕上がりますので驚きます。
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土の事もたくさん書かれていて、信楽の土は「土味」があり、成形がしやすく、乾燥のクラックも入りにくく焼成の変形も少ないなど、とても良いという事も知りました。焼き物の産地はたくさんありますが地域によって土の特性は随分違うようです。
最近は、信楽焼の特徴の緋色の土も少なくなってきたそうで、白い土が多くなっているそうです。何年か前に信楽で轆轤(電動)体験をしましたが、その時も緋色土ではありませんでした。
轆轤はとても難しくて四苦八苦しながら二つ作りました。裏の高台はお店の人に作ってもらいました。
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ぽってりと厚みがありますが時々使っています。今日はブロッコリーを盛りました。

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また信楽へ行ってやきもの体験をしてみたいです。この本を読んで手練りでも作ってみたくなりました。









by frontdesign | 2017-01-15 22:50 | その他 | Trackback | Comments(0)

大晦日

日が経つのは早いもので、今年もあと数時間になりました。
今年の仕事を振り返りますと「萩の台の家2」「としくんのおうち」「法華寺町の家(リフォーム)」「学園前の家(リフォーム)」等が完成し、無事にお引き渡しをさせていただきました。

現在工事中の「吉野の山守さんとつながる家」の現場も順調に進んでおり、完成が待ち遠しいです。来年は現在計画中の新築住宅の他、設計を終えた古民家の改修、音楽教室の工事が始まります。どの仕事にも設計の想いがありとても楽しみです。

ひとつひとつ丁寧に設計させていただき、作り手の職人さんと共に良いものづくりをしていきたい所存です。至らぬ点もございますが、来年も引き続き宜しくお願い申し上げます。


今年も健康に過ごせたことに感謝し、来る年を迎えたいと思います。
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としくんのおうち(2016)










by frontdesign | 2016-12-31 17:07 | その他 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
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