カテゴリ:奈良をつなぐ家づくりの会( 35 )

12月2日(日) 第20回吉野の森見学バスツアー

奈良をつなぐ家づくりの会恒例の「吉野の森見学バスツアー」を、12月2日(日曜日)に開催することになりました。

午前中は吉野郡川上村の林業地に入り、山守さんの案内で山のことや木のこと、吉野の林業のことについて話をお聞きします。

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お昼は川上村柏木の旅館「朝日館」で昼食を頂きます。
柏木は、修験道根本道場である女人禁制の大峰山参りの登山口で、朝日館は修験道の宿として創業されたそうです。

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斜面の敷地に建てられており、奥へ行くほど高くなっています。立派なお庭もあります。

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午後は吉野材を活かした様々な加工の現場を見学します。今回は、製材所の他に家具工房も見学できるようで楽しみです。


<第20回吉野の森見学バスツアー>

・日時:12月2日(日曜日) 集合9時 〜 解散17時半頃

・集合・解散場所:桜井駅 (近鉄・JR)  駅北側ロータリー
 駅北側には市営駐車場もございますので、桜井駅まで送るまでお越しいただくこともできます。

・参加費用:2500円 (未就学児 1000円 ※食事不要のお子さまは無料です。)
 昼食代は参加費に含まれています。

・持ち物:飲み物(お茶等)

・服装:山に入りますので動きやすい服と靴でお越しください。また、山の上は冷えますので温かい上着などお持ちください。


・申し込み方法
 お名前
 ご参加人数(お子さまの参加の場合はお子さまの年齢も)
 連絡先

をお書き添えの上、下記アドレス宛てにメールでご連絡ください。

izutani@moritosumai.com

担当:奈良をつなぐ家づくりの会幹事 泉谷繁樹さん 
 
 


山に入り木や土に手で触れ、そこで自然を相手に施業をされている山の人の話をお聞きしていると、日常の暮らしの中で忘れていた何か大切なものを思い出すような感覚を覚えます。

みなさまのお越しをお待ち申し上げております!


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by frontdesign | 2018-11-16 14:52 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

第18回吉野の森見学バスツアー

奈良をつなぐ家づくりの会恒例の吉野の森見学バスツアー。今回で18回目になります。
奈良県産材を使い職人の手で家づくりをすることを主旨に、木材生産者、製材所等の材木を扱う事業者、工務店、設計事務所が集まり、奈良をつなぐ家づくりの会を結成して今年で5年目になりますが、主なイベントはこのバスツアーで、幹事の泉谷さん(泉谷木材商店)が毎回企画とツアーコンダクターをして下さっています。
いつもは朝から吉野の山を巡って林業のことを学び、最後に里に下りて製材所見学や実際に建てられた建物を見学するのですが、今回は最初に製材所を見学してから山に入りました。
泉谷木材商店さんでの見学の様子。
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製材のことを教えて頂きました。製材は目利きがとても大切で、人の知恵が働いています。
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たくさんの木が桟積みで乾燥されています。乾燥もとても大切で技術が必要です。乾燥方法や工夫も説明されていました。
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適材適所、木をとても大切にされている泉谷さんです。
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ここ桜井にはたくさんの製材所がありますが、国産材の低迷により隆盛時に比べると今は随分と少なくなっているそうです。
桜井に製材所が集まっている理由を今回初めてお聞きしました。昔の桜井駅はJRの終点駅だったそうで、駅から製材所まで支線を引いていたところもあったそうです。吉野で伐られた材木は桜井まで運ばれ、桜井で製材をして貨物で日本全国に発送していたとのこと。当時は大変活気のある町だったそうです。今は大型トラックで全国に運ばれています。


桜井を発ち、吉野郡川上村へ。この季節は山が紅葉しています。杉や桧の木は常緑ですので紅葉しません。紅葉しているところは杉桧が植林されていないところです。地面が岩盤のところは植林が出来ないため、主に広葉樹の雑木が生えています。
その昔、山伏がこれらの木から生薬を作り、京の都に売りに行ってたそうです。胃腸薬の陀羅尼助も吉野産です。
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このあたりは吉野川が蛇行しています。
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大滝ダム。毎回この横を通って川上村の植林地に行きます。
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雨のあとでダム湖は満水でした。
このダムが完成して灌水試験をした時に、対岸の白屋地区というところが地滑りを起こして大問題になり、当時は毎日のようにテレビのニュースで放送されていました。満水のダム湖を見ると当時のことを思い出します。
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川上村高原地区でバスを降り、山守さんが丹精されている山に入れて頂きました。
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斜面の地道を登ります。吉野は日本の林業地の中で最も急峻な斜面地だそうです。
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50年生の桧の森。
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林業の施業のことや間伐の選木のことなど教えて頂きました。
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そのあと250年生の森へ。
吉野林業は密植、多間伐、長伐期が特徴で、間伐が繰り返される中でこのような完成された森になります。
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そのあと、吉野杉を使って酒づくりをされている美吉野酒造さんへ。
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酵母菌を使わずに麹と大峰山系から流れる水と杉の木桶での酒づくりを60年ぶりに復活され、完全なコントロールの下で画一化した酒づくりではなく、自然の環境下で自然に寄せた酒づくりの話をお聞きしました。毎年少しずつ違う風味のお酒が出来るそうですが、自然に寄せるものには遊び(余裕)があり、地酒ならではの奥深い味わいになるそうです。
麹室での発酵も含め、自然下での杉の調湿作用の素晴らしさを教えていただきました。
杜氏の橋本様。
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麹室も少しの間開けて見せて頂きました。灘のお酒の博物館で見学したことがありますが、実際に使われている室を見せて頂くのは初めてです。ムンとする湿度と温度で、生物の匂いがしました
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事務所も杉の内装。最近改装されたとのこと。
酒樽の材料は、木のどの部分を使うか、その理由も含めてお話下さいました。
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使われているお米の話も。
原料のお米もとても大切で、農とも密接に繋がっているのですね。
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美吉野酒造さんは吉野川沿いに位置しています。
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昔は近くに橋がなかったので、吉野川の向こう岸へは渡し船で往来していたそうです。その時の発着場。目印は両岸の柳の木。
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今回のツアーのテーマは
「つながりを考える」
でしたが、
木を活かす酒づくりの話をお聞きしながら、私たちがしている家づくりと共通するものを感じました。
また、ひとと木つながり、農や食のつながりも感じました。食は脳が欲するものと身体が欲するものが違うように、住環境も同じことが言えるように思います。ハレの食事とケの食事があるようにハレの場とケ(日常)の場があり、後者は自然体であることが良いように思います。


今回のツアーにご参加頂いた皆様、
お世話になった皆様、有難うございました。

次回のツアーは3月に開催予定です。
是非、ご参加ください!




by frontdesign | 2017-11-23 22:48 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

第18回吉野の森見学バスツアーのお知らせ


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奈良をつなぐ家づくりの会恒例の「吉野の森バスツアー」が11月23日(木曜日 祝日)に開催されます。
まだ若干の空きがありますので、宜しければご参加ください。

「第18回吉野の森バスツアー」
500年以上の歴史を誇る吉野林業。
桜井で製材所を見学したのち、川上村へ。実際に山に入り、木々を育て美しい森をつくってきた山の人の想いや知恵を教わります。吉野杉を活かした酒蔵や木材加工場も見学。一日吉野の森を満喫できるツアーです。
昼食は秋の恵み・山の恵みをいただく企画です。お楽しみに!

日時・集合場所
11月23日(木曜日・祝日)
08:50 集合 近鉄・JR桜井駅北口(ロータリーの向かい側) 
09:00 出発
 ~
18:00 解散予定(近鉄・JR桜井駅北口)

参加費用: 大人2000円/人 小学生以下1000円
  ※桜井駅からの往復バス代・昼食費・おやつ・ガイド料込

お申込み方法
お名前、人数(お子様がおられる場合は年齢も)と緊急連絡先を明記の上、メールにてお申し込みください。
メールアドレス
izutani@moritosumai.com
(担当幹事 泉谷さん)





by frontdesign | 2017-11-19 03:15 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

4月29日「第17回吉野の森見学バスツアー」のお知らせ

奈良をつなぐ家づくりの会の吉野の森見学バスツアーが4月29日(土祝)に開催されます。
建築関係・製材関係の有志で集まってこの会を設立したのが2012年の4月ですので、この4月で設立から5年が経ちました。
吉野の森バスツアーは年に数回開催しており、今回で17回目。
長らく奈良に住んでおりますが、吉野に通うまでは林業地吉野がとても遠いところでした。10年ぐらい前に国産材・県産材を主材として使い始めるまでは、いえ使い始めてからも、実際に産地に行って学ぶ機会はそう多くはありませんでした。林業に関わる方がとても長い時間を掛けて施業の工夫をされた結果、良質な材料(家を建てるために使われる木材)が生まれることを知ると、林業の施業(自然相手の知恵と工夫)自体が大変面白く思いました。そして生産系の杉や桧だけでなく、さまざまな木や生物が土壌を通じてつながり、森が一体の大きな生き物であるかのように思えるようになりました。森は林業などの生産機能以外に多くの公的な役割を持っています。都会から遠く離れた森は、都会に暮らしている人たちにも間接的に大きな役割を果たしており、生物多様性の森が健全に保たれることは私たちの未来にとってとても大切なことなので、たくさんの人に森のことを知っていただく機会が増えると嬉しく思います。また、近くの山の木を多くの方に使っていただくと、山が利益を生み雇用が増え、山を健全に維持することにつながります。私たちの会で開催している吉野の森バスツアーでは、吉野林業の育林の事や伐採の事、製材の事、木の家の見学会など木を中心としたツアーですが、森へ入っていただくひとつの機会ですのでお気軽にご参加いただければと思います。


遠くから見る山の姿。
針葉樹の植林地もあれば、広葉樹が自生しているところもあります。
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植林された山。吉野は室町時代から続く林業地で、密植、多間伐、長伐期です。
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このような林内を歩いたり、
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280年生の杉の林業地を見に行ったりします。
大きな杉の木。この森は、日の光の入る完成された素晴らしい森です。
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280年前は江戸時代。吉野は樽丸づくりが盛んだったころですね。
その当時に植林された木が代々山守さんの手で撫育され、間伐が繰り返されて完成された森になりました。
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毎回、いろいろなところを見学させていただいております。
今回のツアーの詳細内容は、追ってお知らせさせていただきます。


「第17回吉野の森バスツアー」
恒例の吉野の森ツアー。バスで吉野の森をめぐり山守さんのお話をききし、製材所や木材加工工場で木がどのように活かされるか見学します。山を育てる人・木を大事に製材加工する人・大工さん・建築家が揃って皆さんをご案内します。
是非ご参加ください。 春の味覚や山桜もお楽しみに。

日時:平成29年4月29日(土・祝)
09:00桜井駅北口集合・出発 17:30桜井駅北口解散

参加費(桜井駅からの往復バス代・昼食含む)
大人1,500円 小学生以下500円


※お申し込み方法
以下の内容についてご記入いただき、メールにてご連絡ください。

お名前(               )
参加人数(大人○人、子ども○人(○才、○才)(お子さまは年齢も))

当日連絡先(携帯電話)(           )


ご送付先メールアドレス : izutani@moritosumai.com(担当者:泉谷)



奈良をつなぐ家づくりの会のホームページ内Tourページでも受け付けています。
Tour「そうだ、森にいこう!」

左が杉の葉っぱ。     右が桧の葉っぱ。
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by frontdesign | 2017-04-03 22:55 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

第16回吉野の森見学バスツアー

日曜日の吉野林業ツアーに引き続き、今日は奈良をつなぐ家づくりの会主催第16回吉野の森見学バスツアーで川上村へ行きました。

今回は、山守りの玉井さんに吉野林業の施業の話をお聞きしました。

木の株で火を起こしてコンロをつくる方法を教えていただいているところ。
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代々、撫育されてこられた200年生に近い森です。同年生の木でも太さはいろいろですが、太い木は成長が早かった木なので細い木に比べると年輪は荒くなります。
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隣には15年生の森があります。
15年前に植林されたところで周囲には獣害除けのネットが張られています。これだけ若い森も初めて見学しました。今、全国の林業地で獣害が問題になっており、森の健全な維持の妨げになっています。特に問題になっているのは鹿で、その他イノシシ、中にはウサギの過繁殖の被害もあるそうです。動物の違いで被害が違う話もお聞きしました。特に若木は獣害で植林後に全滅していまう森もあるそうです。ここはネットの効果があり健全に育っていました。15年たってもまだひょろひょろの細い木ですが、上に真っすぐ、幹の太さも均一に伸びています。この育て方がとても大事で、今後50年、100年と間伐を続けられ立派な森を作られます。将来が楽しみな森です。
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川側の15年生の木々。思った以上に細く背が高かったです。
木を伐採後はしばらく葉枯らしをしてから玉切り(3Ⅿ、4Ⅿの長さに切る)をしてトラックやヘリで搬出していますが、昔は川が運搬経路でした。吉野川から海へ出て大阪湾から京都へと運んで寺社仏閣等の普請に使われていたそうです。とても浅い川ですが堰を作って水を貯めて、原木で筏を組み、堰を崩して川を流すとのこと。岩場のところは難航するところで、明治になって土倉庄三郎氏が岩を切って水路幅を広げられたそうです。
今まで何度も山に行かせていただいておりますが、初めて知ることもたくさんありとても面白かったです。
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お昼は、川上村に嫁いだ若奥さんの茶粥をいただき体も温まりました。暖もとらせていただき大変お世話になりました。(ごちそうさまでした。)
そのあと参加者のみなさまは吉野の製材所ホーッテックさんに見学に行かれたのですが、その次の「奈良をつなぐ木の家」構造見学会の準備の為に現場へ先回りしました。

ご一行30人の方に入っていただきました。
30人も入っていただけるかなと思いましたが、詰めて座っていただき少し温かくなったように思います。
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設計者、施工者、製材所で家づくりについて説明させていただき、最後にお施主さんからも話をしていただきました。(有難うございました。)
( 施工:(株)伏見建築事務所 製材:泉谷木材商店 設計:FRONTdesign )
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2階も見ていただきました。
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家をつくる材料の木は長い年月をかけて撫育されたもので、製材所では美しい木を生かす工夫をして加工され、そして家づくりの現場では大工職人が木を見て木の性質を生かし組み上げる木の家づくりの一連の流れを見ていただくことができたと思います。

家が出来上がると当たり前のような木の家ですが、出来上がるまでの過程で多くの人が関わりさまざまの工夫がなされています。
均一の材料ではありませんが、だからこそ人が親しめる風合いを木は持っています。
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日が沈むのも早くなり、投光器をつけての見学会になりました。
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寒い中ご参加いただきましたみなさま、有難うございました。
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次回の見学バスツアーは来年の春に開催予定です。(主催:奈良をつなぐ家づくりの会)


奈良をつなぐ家づくりの会のツアー担当の泉谷さん、梶村さん、いい企画を有難うございました。とても勉強になりました。



by frontdesign | 2016-11-23 23:38 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

11月23日 第16回吉野の森見学バスツアー開催のお知らせ

奈良をつなぐ家づくりの会主催吉野の森見学バスツアーを11月23日(水曜日・祝日)に開催します。
早いもので、このツアーも第16回目になりました。
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今回は、吉野川上村の林業地→木の加工場(製材所)→現在建築中の「奈良をつなぐ木の家」を巡ります。
長い年月をかけて山で撫育された木が、家を支える材料として使われるまでの一連の流れを見ていただくツアーです。

構造見学をしていただく建築中の住宅は、ブログでも紹介させていただいている「吉野の山守さんとつながる家」です。(設計:FRONTdesign 施工:伏見建築事務所さん)

前回のツアーの時に間伐体験をしていただいた「〇よ印」の民辻山の木が使われています。(第15回吉野の森バスツアー
伐採後、製材所で加工され、大工さんの手で刻まれて、いよいよ家を支える材料になりました。
今日は「〇よ印」の桧の柱に最後の仕上げの鉋をかけておられました。棟上げは来週です。
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第16回吉野の森見学バスツアー (奈良をつなぐ家づくりの会主)

■日時:平成281123日(水・祝)09:00桜井駅北口集合・出発

    17:30桜井駅北口解散


■参加費:大人2,000円 子ども(小学生以下)1,000

    桜井駅からの往復バス代・昼食含む


お申し込み方法 

・お名前

・ご参加人数 大人〇人、子ども〇人(子どもさんは年齢も)

・当日の連絡先 

をお書き添えの上、

izutani@moritosumai.com

(奈良をつなぐ家づくりの会幹事 泉谷さん)

までメールをお送りください。


紅葉の季節ですので、気持ちの良い1日をお過ごしいただけることと思います。

奮ってご参加ください。



by frontdesign | 2016-10-28 16:18 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

間伐体験 第15回吉野の森見学バスツアー

この日曜日に、奈良をつなぐ家づくりの会主催の第15回吉野の森見学バスツアーが開催されました。

途中で休憩をしました川上村の道の駅の対岸で、ヘリによる出材をしていました。日曜日でしたが、山中の伐採地から最寄りの集積場まで次から次へと木が運ばれていました。
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今回は初の間伐体験で、山守をされている民辻さんのご協力とご指導のもと約50年生の桧の間伐を体験させて頂きました。
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吉野は皆伐ではなく間伐で木を伐る長伐期の林業地ですが、山を維持し、次に残す木を選ぶために間伐する木の選定方法を教えて頂きました。
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数日前に1本だけ間伐されたところを見上げると陽の入る穴があいていました。1本の木を間伐するだけで、これだけ陽が入ることに驚きました。
前回間伐をしたのが15年ほど前とのことで、全体に間伐をすると陽がたっぷり入るので木の成長が促され、間伐から数年の間に幹が一回り大きくなるそうです。その時には木の年輪幅が太くなるそうで、あまり顕著に大きくなりすぎないように気を付けておられるとのことでした。
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文化財の調査などで、木の年輪を見ると年代を特定することができると聞きますが、山守さんも、江戸時代の大飢饉の頃等の顕著な悪気象の時期は年輪を見てお分かりになるそうです。(冷夏や干ばつなど気象条件が悪い時期は、年輪の幅(木の成長幅)が極端に少ない。)




今回の間伐で伐採される木にはピンクのテープで印されています。
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民辻さんチームによるお手本の伐採が始まります。
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木にロープをかけ、斜面の上からロープの先をたるませては投げ上げていきます。なによりチームワークが大切とのことです。
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いよいよ、木の山側にチェーンソーの刃が当たります。ロープで引く方向もしっかりと確認されていました。
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下側は少し高い位置に刃を入れられます。
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切り口を入れ終わり、最後はロープを引いて木を倒します。
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見事に伐られました!思わず拍手が起こりました。



小学生の子どもたちにより1本の桧を伐採することに。民辻チームのみなさんと息を合わせて無事に伐採をされました。
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小川を渡り搬出します。
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お昼ご飯は握り飯のお弁当を河原でいただきました。(美味しかったです。)

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そのあと、伐採されたての230年生の杉の木を見に行きました。大きな断面で、まだ水が抜け切れていないので断面は湿っています。
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丸太切り体験と刻印押しもさせていただきました。刻印は「民辻さんが手入れしてきた木である証」で、良い木である証明とも言える大切な印です。子どもたちも一生懸命手のこで木を切って、刻印を押していました。
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民辻さんが手入れをされた木の刻印は「よ」マークです。
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山守修行を終えた小学生たちに「山守のたまご認定証」の証書を民辻さんが授与されました。(民辻さん、素敵なサプライズを有難うございました。)
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選定から伐採から搬出まで、実際に山守さんのお仕事の一部を体験させて頂き、今まで以上に木に親しみを持つことができました。

民辻様が代々山守として大切に木を育ててこられた林業地に入れていただいたことを、心より感謝申し上げます。



そのあと280年生の森へ。
吉野林業の特徴である「超密植、多間伐、長伐期」。撫育され続けられた大変美しい森です。先ほどの間伐体験で伐採する木の選定のポイントを教えていただきましたが、最終的に良い木を残すことの意味が分かるような森です。
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帰りに桜井の製材所の泉谷木材商店さんへ。
木の製材方法や木の使い方、適材適所について教えて頂きました。山で伐られた木が家を作る材料になるまでの大事な過程です。多くの工夫をされて、良い材を作っておられます。

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林業も製材も、自然の理にかなった知恵に支えられていることを実感します。



お越し頂きましたみなさま、民辻さんをはじめお世話になりましたみなさま、有難うございました!

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by frontdesign | 2016-07-26 00:33 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

大工職座談会

奈良をつなぐ家づくりの会で、会員工務店の大工さんにお集まりいただき座談会を開催しました。
先輩大工のお話を聞くと言うテーマで、古建築の修復に長く関わられ古の技能と対話して来られた松井正和さんをお招きしました。
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お話は大工になられたきっかけから。松井さんは古建築の修復に関わることを一念に大工になられたそうですが、最初の数年は一般の大工仕事もされ、その時には資本主義の色濃い建築業界の体質も目の当たりにされたそうです。数年後に念願が叶われ文化財修復の仕事を始めることになったそうで、一念を忘れないことの大切さをお話しくださいました。文化財修復のお仕事の中で苦心されたことや工夫されたこと、さまざまな木を扱われたことについてもお話しくださいました。

貪欲に観察すること、絶えず探究心を持つこと、人と人の結びつきには工夫と探究が必要なこと、ひとつの建築をつくりあげるには「和」が大切であること、思い上がりは失敗する、いつも謙虚に初心を忘れず、失敗しても誤魔化さない、正直な心、そして、対話と施主への支持を得るための心得、敬意を払うことなど、多くの話をして下さいました。

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ご在職中に記されていた野帳や日誌、写真の記録アルバムの中から数冊をお持ちくださり、皆で拝見させて頂きました。微細に至るまで丁寧に細かく記されている野帳や日誌に感動しました。素晴らしいノートです。
「あの時どうしたかな」と振り返るためにも日誌などはつけると良いですよ、とアドバイス頂きました。設計でも、現場を進める中で職人さんと相談しながら決めて行くこともありますので、スケッチと共に微細な内容も残せるようノートを作ろうと思いました。
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松井正和さんの関わられた文化財修復のお仕事
大峰山寺本堂、法隆寺東院大垣、久米寺多宝塔、宝幢寺本堂、旧世尊院 客殿及び方丈、岡寺書院、法隆寺 西院塔頭及び土塀一式及び宗源寺本堂、藤岡家住宅、唐招提寺金堂、當麻寺奥院方丈及び本堂、称念寺客殿・庫裏及び本堂
大阪府観心寺金堂

中でも久米寺多宝塔、藤岡家住宅、唐招提寺金堂は、解体・調査から完成までの全ての期間たずさわられ、特に唐招提寺金堂(平成の大修理)は11年という長期間に渡り修復にたずさわられました。


唐招提寺金堂平成の大修理

金堂構造断面 創建時・元禄期・明治期・平成



閉会後の打ち上げの時に、浅野清先生や竹原吉助先生のお仕事の話もお聞かせ下さいました。松井さんの話をお聞きし、正しい姿勢で正しい目を持てるようになりたいと思いました。

松井さんには新建築家技術者集団でいつもお世話になっております。会合の席で、その時に設計をしていた住宅の古瓦を使った本瓦葺きについて少しご相談申し上げたところ、大切なことについてご教授頂き、参考にするべき良書もご紹介下さいました。この度もたくさんの仕事の話をお聞きすることができ、大変勉強になりました。

今回の座談会は奈良をつなぐ家づくりの会会員工務店の大工さんが集まり、工務店の垣根を越えて交流をもつことが出来たように思います。みなさんが大工になられたきっかけについてもお話いただきまして、とても興味深かったです。次回は木のことをテーマに大工職座談会を開催予定です。






by frontdesign | 2016-02-29 08:16 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

山の木で家をつくる 絵本

奈良をつなぐ家づくりの会コンセプトブック絵本”奈良をつなぐ木の家”

いよいよ印刷準備中で、印刷会社さんの作業の様子をアートディレクターの鈴木孝尚さんが送ってくださいました。矢田勝美さんの原画の色も美しく再現していただき、温かい絵本が出来上がりそうです。
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山の木を使って家をつくることはどういうことなのか
ということを、山の恵み、木のこと、大工さんなどの職人さんの仕事と道具、そして長い時間をかけた自然の循環のことについて、心のこもった絵と文でイラストレーターの矢田勝美さんに描いていただきました。
おとなの方から子どもさんまで楽しんでいただける本です。

今回、会のコンセプトブックづくりの担当の一人として関わらせていただきました。
絵と文を書いてくださいましたイラストレーター矢田さんの視点の豊かな方向性、マクロからミクロまでの緩急の表現、そして芯の通った文章は圧巻でした。アートディレクターの鈴木さんにより、矢田さんの持ち味をそのままに洗練された本に仕上げていただきました。打ち合わせの中で鈴木さんの無限な発想力を感じました。
今回、プロの仕事を間近で拝見することができてとても楽しかったです。


アートディレクション 16 Design Institute 鈴木孝尚さん


2月末には完成予定です。どうぞお楽しみに!





by frontdesign | 2016-02-17 00:17 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

絵本「奈良をつなぐ木の家」

所属しております奈良をつなぐ家づくりの会のコンセプトブック「奈良をつなぐ木の家」。

2月中の発行に向けていよいよ最終段階になりました。
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子どもさんにも楽しんでいただけるよな、素敵な絵本になりました。




山のこと木のこと、そして家を作る職人のことまでしっかりと表現していただき、一冊の立派な本を作ってくださいました。読み終えたあとには何とも言えないホッとした気持ちになります。
矢田さんの文章を読ませていただく中で「ことばの力」を改めて感じた次第です。


少しだけフライング。
全18ページ、矢田さんの素晴らしい絵の数々です。(原稿より)
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多くの方に読んでいただきたく思います。どうぞお楽しみに。



この本は、平成27年度木づかい協力業者による木材利用促進事業(一般社団法人全国木材組合)の助成を受け、発行させていただくことになりました。内容は、私たちの地域である奈良の木を使った家づくりについてですが、日本各地の木の家づくりに共通する内容です。
全国には、地域材を使い、木にこだわり、職人の技能を活かして、真摯に木の家づくりに取り組んでおられる工務店さんがたくさんあります。木の家づくりについて多くの方に知っていただければと思います。







by frontdesign | 2016-01-27 22:34 | 奈良をつなぐ家づくりの会 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
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