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リフォーム法蓮町の家 工事中9 階段

法蓮町の家。

今日は良いお天気で、2階の南の窓の光が階下まで届いています。本当に明るくなりました。

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現在、階段の工事中。a0116442_15545550.jpg
階段横の窓は、設計当初は撤去して壁にする予定でしたが、
現場に通ううちに残す方が良いと思うようになり、階段途中の窓として残してもらいました。


階段を上がると2階の吹き抜け。吹抜け周りには木の手すりを作ってもらいます。
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ご家族3人のお住まい。

2階との空間の共有で、空間の先に家族の気配を感じる家になりそうです。




 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2013-09-22 16:42 | リフォーム 法蓮町の家 | Trackback | Comments(0)

柱番付けと銘木選び

昨日は番付けと銘木選びに連れて行ってもらいました。

先ずは吉野の尾崎木材さんへ。空は真っ青!気持ちも晴れます。
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到着すると、あらかじめ柱を並べて用意していただいていました。
どれも良質で、見ているだけで嬉しくなります。

奥から尾崎社長と泉谷木材(製材所)の泉谷さんと、伏見建築事務所(施工者)の伏見さん。
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今回は化粧柱が何本もあるので、どの木をどの場所に、どの面を向けて建てるのか、番付けをする予定でしたが
どれも良い材ばかりなので、結局全てを買うことになりました。(施工会社の伏見さんが、です。)

120×105の柱2本も化粧で使うのですが、綺麗なものをひいていただいていました。これは番付け決定。
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そのあと、銘木を選びに菅生銘木さんへ。
数も種類も非常に豊富で、たくさんの銘木を見せて頂きました。

赤松は床柱の候補です。たくさんあって目移りしますが、イメージに合う寸法や木肌で選ぶと絞られます。
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左奥に並べてあるのは、赤松の中曲り。良い曲がり具合のものがいっぱいあり嬉しくなりました。
今回は候補ではありませんが、ここに来ればたくさんある中から選べると言う事がわかりました。

これは杉の絞り丸太。これも一応候補です。a0116442_20584462.jpg


その他
桧の錆丸太。渋い。
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ムロの木。 この木を見ると、いつも円谷プロ ウルトラマンの怪獣のエレキングを思い出します。 a0116442_20595687.jpg

シュロの木。よく、毛(のようなもの)の生えた状態で売っていますがこれは綺麗に剥かれていました。シュロの中でも地肌が黒くて存在感大!意外と好きだなと思いました。
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こんな大木もありました。一度こういう木を大きな屋根の下に立ててみたい!
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再び赤松。この真ん中の木も気になりまして(木が呼んでいるような)、見積もりしていただくことに。
木肌は普通の赤松に比べると錆気味ですが、何がどういいのかと言うと、このコブの有り様が好みです。a0116442_2135686.jpg

普通の赤松の地肌。とても華やかな地肌で、真っ直ぐなものでもじんわりとした存在感があり、好みです。
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赤松の床柱。こぶつきか真っ直ぐか、迷います。
これも縁のもので、意外とすんなり決まると思います。

いろいろ見せていただいた中で選んだものの一部。
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右手前から赤松、椿、サルスベリ、コブシ。
椿、サルスベリ、コブシは土庇の柱候補です。
土庇の柱は、真ん中のサルスベリぐらいの中曲りでも良いとも思いますが、これも悩みどころで
見積もりをしていただいてから再検討することになりました。


杉皮も見せて頂きました。出来れば外壁の一部に使いたいと考えていましたが、値段を聞いて検討の余地があることがわかりました。
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この他にも竿天井の杉板や、土庇の化粧垂木、桁等々、実物を見て選ばせていただきました。


昔は家を建てる棟梁が、その家のその和室に合う材料を探しにここへ来られていたのだろうなぁと思いました。
日ごろ、木に向かわずに机に向かって図面を描いている設計事務所(しかも女性の)の立ち入るところではないような、
そんな歴史の雰囲気を感じましたが、とにかく

「銘木は楽し!」

大変目の保養になりました。
関係者みなさま、勉強させていただきありがとうございました。



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by frontdesign | 2013-09-21 22:14 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

リフォーム法蓮町の家 工事中8  1階に光を落とす吹抜け

今日は現場での定例打ち合わせがありました。

2階の杉板天井が張り終わっていました。
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吹き抜けに掛かっていた梁も撤去されました。元は8畳の和室でしたが
窓の少ない1階の部屋に2階の光を落とすため、一部を吹き抜けにすることになりました。a0116442_1555956.jpg
吹き抜けの中心に吊るペンダント照明は、伊藤豊雄さんデザインの照明器具を購入されたとのこと。
灯りがついた時にどんな空間になるか楽しみです。


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お施主さんとの打ち合わせの後、吹き抜け廻りに取り付く木の手すりの納まりの打ち合わせを大工さんとしました。
部材寸法から納まりまで、ややこしくてすみません。


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by frontdesign | 2013-09-14 15:41 | リフォーム 法蓮町の家 | Trackback | Comments(0)

「古瓦」 と 正倉院の瓦

注文していた本が届きました。

昭和43年(1968年)に発行された本ですが、内容が古瓦のことなので発行年の古さの違和感はありません。
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先日、岸熊吉さんのデザインされた軒丸瓦の紋様を拝見する機会がありました。
奈良で建築の仕事をしていますが、恥ずかしながら岸熊吉さんのことを知りませんでした。
岸氏の偉業を調べている中で、瓦の紋様のことも知りたく思っていたところにこの本をみつけました。
軒瓦の紋様は、軒先の意匠としても大変有意なものであり、古建築を見る楽しさのひとつです。


3月に正倉院の改修の見学に行ったときにも、時代時代の軒瓦が展示してありました。

軒先瓦に関しては創建当時のものは残っておらず、一番古いもので鎌倉時代のものだそうです。
鎌倉時代
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室町時代
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江戸時代(慶長)
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江戸時代(元禄)
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江戸時代(天保)
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明治時代
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今回新しく作られた平成の瓦。 周辺で発掘された天平時代の軒瓦の紋様を参考に、創建当初(天平時代)の紋様として復元されたそうです。
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正倉院の瓦は全部で35400枚で今回の葺き替えで20000枚の瓦が新しいものに替えられるので、15000枚余りは古瓦が使われます。
そのうち天平時代の瓦は300枚あるとのことでした。瓦の寿命は驚くほど長い。


実際に葺かれている様子。

これは室町時代の軒丸瓦に、鎌倉時代の軒平瓦。 左の列だけ天平時代の平瓦です。今回使われる300枚の一部です。
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鎌倉と室町の軒丸の紋様はよく似ていますが、巴の大きさが違います。


新しい平成の軒瓦。北面、西面は平成の瓦で桟葺きされるそうです。(南面、東面は従来通りの土葺き。)
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痛んだ土居葺きは、サワラの板で新しく葺き替えられています。
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(これは3月の写真なので、今はもっと葺かれている事と思います。)


ふと見ると、
「古瓦」の本の表紙の写真は、正倉院の天平時代の軒丸瓦の紋様とよく似ているではありませんか。

この表紙の写真は信濃国分寺の創建当初(奈良時代)の軒瓦だそうです。



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by frontdesign | 2013-09-13 19:42 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

50年前の図面

実家の母親が入退院を繰り返していることもあり、父親とふたりきりで話をする機会が最近増えまして、今まで知らなかった父のことを知る機会になっています。
父が鰻が好きと言う事は知っていたのですが、母の見舞に行った帰り道などにいつも 「鰻を食べに行こう」 と言うことも面白く、次の時の為に鰻の美味しいお店を探しておかなければ、と、ネットで検索したりしています。
鰻を食べながら、車での道中、いろいろな話をするのですが
父が今までどんな家に住んできたのか、その家をどう思っていたのかにも関心があり話を聞いていると、80数年生きてきたひとりの人の人生を、住まいの記憶と時代背景と共に知るようで興味深く思いました。

「図面があるよ」 と、見舞いの帰りに渡されたのは50数年前に住んでいた広島の家の図面です。

高島屋の包装紙にくるまれたA2の青焼き図面。a0116442_2042685.jpg
大事に図面を残している事も全く知りませんでした。

まだ若い設計士が、若夫婦(両親)のために気合いを入れて設計してくれたそうで、20坪少しの小ぶりな住まいですが気持ちの良い家だったそうです。

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唯一の2階の部屋は父の部屋で、とても見晴らしが良かったそうです。
これは設計者が父を立てて設計したのかもしれません。父もそのような事を言っていました。

図面の端に描かれていた外観パース。
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家の記憶とともに父が図面を残していた事を思うと、とても感慨深いです。



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by frontdesign | 2013-09-09 21:12 | 設計について考える | Trackback | Comments(2)

リフォーム法蓮町の家7 杉板の天井

今日は、お施主さんと工務店さんと現場で定例打ち合わせをしました。

現場の方は2階の杉板の天井が張り進められています。
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吹き抜けの回廊廻り(手前)と主寝室(奥)の間の欄間は、透明ガラスで仕切りますが
板の割り付けの段階で天井にスリットを入れてガラスを納めて頂くことになりました。
見上げたところ。
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張る前に何枚かずつ広げて、どの板をどこに持って行くかを張り順を考えて施工されています。
既製品と違って一枚ずつ木目も色も違うので、偏りが無いように、出来上がりが良くなるように気遣い(木使い)をしていただいています。
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図面では”吉野杉杉板上小t12”と指示するだけですが、
現場での技術と配慮の積み重ねがあったのちに、何事も無かったように完成するところを知ります。



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by frontdesign | 2013-09-08 14:51 | リフォーム 法蓮町の家 | Trackback | Comments(0)

本葺き瓦

計画中の住宅の屋根の一部に本葺きの古瓦を使わせていただくことになり、実物を確認させていただきました。

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瓦職人さんと工務店さんにも同行いただき状態を診て頂いたところ、問題なく使えるとの事でした。
あとは、瓦のサイズが設計としてどうかというところですが、格好になりそうです。
実際に葺かれる職人さんも、古瓦の良さや古瓦を使うことに大変理解をお持ちの方で、話をしているうちに今後の仕事がとても楽しみになってきました。


本葺きは主に寺院で多く葺かれている葺き方です。奈良界隈の民家はほとんどが桟葺きですが、蔵や豪商の町家の屋根で時々本葺きを見かけます。
関西近辺だと、大阪から和歌山に入ったあたり(和歌山県北部)の民家は本葺きが多く、なかなかの風景です。
屋根の形態は地域によって随分違うもので、同じ奈良県内でもひと山越えると屋根の恰好や勾配が違うと言う事も珍しくありません。
屋根はとても興味を惹く部分です。



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by frontdesign | 2013-09-06 18:47 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

リフォーム法蓮町の家 工事中6 ガラスの入れ替え

断熱性能を上げるために全ての窓のガラスをシングルガラスからペアガラスに入れ替えます。
昨日現場に行くと、サッシ屋さんがガラスの入れ替え作業をされていました。入れ替え作業を見るの初めてでした。

取り外された3mmガラス。(元々窓に入っていたもの。)
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入れ替え用のペアガラス。(ガラス3mm+空気層12mm+ガラス3mm ・・・一般的なペアガラスです。)
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これを枠の中に入れます。

入れ替え後。
最近は、ガラスのみをペアガラスに変える事が出来るようになり便利になりました。
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家の壁面では、壁の部分よりも窓の部分で熱の出入りが多く、冬場は熱が窓から逃げていきます。
ガラスの断熱性能が上がると熱の出入りも抑えられ、ガラス自体に水滴がつくような結露も防ぐことが出来ます。


熱の損失はどの程度かわるのでしょうか。
1階部分のこの掃出し窓の面積は二つで約8㎡あります。
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今までの3㎜のシングルガラスの熱貫流率は6W/㎡・Kで、入れ替えたペアガラスの熱貫流率は2.9W/㎡・K。
冬場、外気温が7度で室内が22度の場合、気温差は15度。この状態を保つのに7時間暖房をつけた場合

今までのシングルガラスの熱損失
8㎡×6W/㎡・K×15度×7h=5040W

入れ替えたペアガラスの熱損失
8㎡×2.9W/㎡・K×15度×7h=2436W

ですので、その差は2604Wです。
この数値は、1000Wの暖房器具を2時間半つけるぐらいの熱量が毎日逃げているのと同じことになります。
熱貫流率の数値ではこれぐらいの効果があります。

また、部屋自体の空気の温度が同じでも壁やガラス面の温度が冷たいと、体感温度として寒さを感じます。
そういう意味でも、実際に感じる体感温度が多少上がることになります。


築28年の木造住宅。断熱性能と耐震性能の向上、間取りの変更を伴う全体改修工事です。
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 住まいの設計 「木の家づくり」 奈良県生駒市 一級建築士事務所 FRONTdesign  
by frontdesign | 2013-09-04 13:04 | リフォーム 法蓮町の家 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
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