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王寺の家 進捗状況14

外部の木部塗装が終わりました。
外壁が今は黒いこともあり、シックな外観になっています。

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軒裏は垂木、野地板とも化粧の現しです。
軒もケラバもしっかり出しています。長い目で見ると、外壁の痛みを防ぎ建物の劣化を防ぐことが出来ます。
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内部は床板が全て張り終わりました。
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食堂の入口横にウォークインクローゼットの小間を設けており、壁は斜めにしています。
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斜めにする事で、部屋に入った時の視線が庭や居間の方向に向くようにしています。
扉を開けた時の景色。
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二階の階段ホールは天窓から光を取り入れます。
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明るさを多く取り入れるために、天窓まわりは壁を広げてマントル型にしています。
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寝室の杉板天井が張り始められています。
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現場に咲く水仙がとても可憐で、癒されます。
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春の訪れを感じます。







by frontdesign | 2018-02-22 00:55 | 新築 王寺の家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 進捗状況35

室内建具の建て込みが始まっています。
1階の整形六間取りの空間は今回の改修で再構成しておりますが、基本的なフレームは変えず、新たな建具を入れます。キッチン食堂周りと今回工事範囲を仕切っていた部分が開放され、空間が広がりました。

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建具屋さんが鉋で削って調整しながら建て込まれます。
鴨居の内法高さは、昔の寸法のままにしていますので5尺7寸(1m72cm)程度です。建具屋さんは背の高い人ですが、より大きく見えます。
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キッチンもお使いいただいており、あたたかな空間になりました。キッチンは差鴨居や梁をそのまま化粧で現しました。天井の杉板も少し色が落ち着いてきたように思います。
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床の桧も、ここ4か月ほどでずいぶん色が濃くなりました。敷居から手前は今回工事範囲で養生していた部分なのでまだ白っぽいです。

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玄関回りも仕上がり、下駄箱のキャビネットも設置されました。
伝統的な民家は土間と床の高低差が大きいのですが、上がりやすくするために上がり框の玄関の間から2段の階段を設けました。
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上がり框のところに式台を敷いたり踏み石を据えて高い床に上がる方法が一般的ですが、今回の設計では東側(写真右手奥)への通路を設けるため、玄関の間の床を低く抑え、煙返しの大きな梁下をくぐれる高さを取りました。框の高さの設定は慎重になりましたが空間が出来てみると、太い大黒柱の見え方の比率や面積的な広さに対して違和感のない高さになったように思います。

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2階では電気屋さんが器具の設置中。1か所だけライティングレールを使います。
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丸太の筋交はそのまま化粧でみせています。階段ホールは窓が無いので隣室上部から光を取り入れます。
クールな空間になりました。
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”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
yiwaki@kcn.ne.jp
奈良県生駒市北田原町1052-2










by frontdesign | 2018-02-21 20:49 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

生駒郡安堵町 中家住宅  



安堵町の中家住宅を見学させていただきました。建築士会女性委員会の活動の一環で、奈良の古い建物を何軒か見に回っています。

中家は3500坪もの敷地をもつ環濠屋敷で、内濠と外濠の2重の濠に囲まれています。
濠に掛かる橋は跳ね上げ橋で、万が一の時には中央の板をすべらせて外し、敵の進入を防いだそうです。

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ぐるりと濠に囲まれています。
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表門をくぐると、大和棟の主屋が見えてきます。
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素晴らしく美しい建物で、10年前に初めて見学させてもらった時には圧倒されました。
江戸時代初期(1659年)に創建された当時は茅葺屋根だったそうで、1700年代半ばに大和棟に改修されたそうです。大和棟の建物は、同様に茅葺から大和棟に改修しているところも結構あるようです。

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美しい民家ですので切手にもなりました。(日本の民家シリーズ第2集)

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右手には新座敷へ通じる門があります。新座敷は1773年に建てられ創建以降1度の改修もなく、現在も当時のままの形で残っています。江戸時代には天領地を中家が納めていたため数年に一度検地のために役人が訪れたそうで、役人をもてなすために建てられたのが新座敷だそうです。大変立派な座敷と小間の茶室があります。

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主屋の扉を入ると間口の広い通り庭の土間があり、左手には11の焚口をもつ竈があります。これほど多くの焚口を持つ竈は日本でも最大級だそうです。現在改修中で中塗り仕上げですが、最終的には黒漆喰でつやつやに磨かれた仕上げになります。
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煙返しの松丸太。すごいですね。構造材は全て太く、圧倒的です。
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竈は小、中、大、特大、いろいろなサイズがあります。これほど多くの焚口があるということは、多くの使用人がおられたことでしょう。
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勾玉型に湾曲しており、火の番をし易くなっています。何年か前に、大和民俗公園内の民家で竃体験をしたことがありますが、火の番は煙が目に染みて大変でした。
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中塗り後1年半たつそうですが、まだ完全には乾いていないそうで、漆喰の上塗りはもう少し先になるそうです。
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主屋は整形4間取りで、この室は座敷です。主障子の向こうに濠と竹やぶが見えます。
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障子の外の濠には入船があります。役人が来た時には舟遊びで観月会(水面に映る月を見る)をしたそうです。優雅なおもてなしの場です。右の高床の建物が新座敷です。

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新座敷入り口。入口は主屋から橋を渡る端整なつくりです。階段を3段ほど上がった正面には小間の茶室があります。
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奥の敷は大変立派な普請です。創建時より現在まで来客時のみ使用されていたそうで保存状態がよく、江戸中期そのままの姿ということです。
床の間には季節を感じる梅の2幅対のお軸が飾られていました。飾られるものは季節でいろいろなものを選んでいらっしゃるとのことでした。床脇は畳敷きです。棚下屏風が飾られることもあったことでしょう。
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欄間の彫り物は、雲のかかる月と波に跳ねるうさぎです。とても優雅ですね。
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うさぎのかたちが躍動感にあふれています。
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釘隠しは菊花。元は丸い菊花のみだったそうですが、明治になった時に天皇家と同じということで畏れ多いため、花の下に葉をあしらわれたそうです。菊花の部分は江戸時代のものをそのまま残しているそうで、そのような方法もあることを知りました。
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襖絵も屏風も大変立派です。江戸時代のままよく保存されていらっしゃることと思います。
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こちらは主屋から繋がる離れの水廻りです。
左側に館型の蒸し風呂があります。
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検地に来られた役人を、蒸し風呂でおもてなしされたそうです。江戸時代のお風呂はいろいろな形がありますが、民家でこの館型の蒸し風呂が残っているところは珍しいそうです。火は薪ではなく炭を使ったそうで(煙が出ないように)、鉄瓶の湯をゆっくりと温めて蒸気にして内部に籠らせたそうです。内部の床のスノコの上に布を敷いて入ったそうで、この布が風呂敷の始まりだそうです。蒸し風呂は浴衣を着て入るそうで、外に出て外のスノコの上でお付きの女性の人に汗を拭いたり流したりしてもらったそうです。

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こちらは御不浄、トイレです。
子どもの頃、このようなトイレに入った経験はあります。木の蓋の真ん中に持ち手があり、下に落ちないようにひもでどこかに繋がっていました。
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私の母親が若い頃に、家がお寺をしている友達の家に行くと御不浄の床が板ではなく畳敷きで、とても気を使いながら使わせてもらったという話をきいたことがあります。
古い建物を見学する機会がありますが、畳敷きの御不浄はまだ見たことがありません。



これは殿方用の小便器。木製です。端は雲形のような意匠がされていますね。ゆかは竹のスノコです。
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奥の庭から見たところ。
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庭の奥の内濠。
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中家の敷地の中には持仏堂があり、隣の庫裏にはお坊さんが住んでいたそうです。敷地の中に自分の家のお寺があるとは凄いことですね。中家から仏門に入られる方もおられたそうです。
2年前に庫裏の屋根を改修された時の写真を見せていただきました。ドローンで空撮されたお写真です。葺きたての茅葺が綺麗ですね。箱棟もかっこよい。

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工事中の骨組み状態。中は土葺きですね。瓦ぶきの箱棟の下地はこのような形で作られています。
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葺き上がり。こちらも素晴らしく美しいですね。

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中家住宅は大和棟の主屋、新座敷の他、この持仏堂、庫裏、表門、米蔵、新蔵、乾蔵、米蔵、牛小屋、そして、宅地、濠、竹藪が国指定の重要文化財になっています。

見学には予約が必要ですが、公開されています。
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重要文化財に住まわれるご当主の中様より、この建物を中心とした人生についての話をお聞きし、大変感慨深く思いました。重文ゆえの不自由さもお有りのことと思います。人が住まなくなり手放されたり移築される民家が多い中、現在もお住まいですので建物の状態もよく、中家住宅は「生きている民家」といった感じがします。

民家を移築した民家園などでも建築を楽しむことができますが、住まわれている民家とは何か様子が違います。どなたかが展示されている民家のことを「剥製」に例えておられました。確かに、使われている建物とは違う寂しさや虚しさを感じます。建物に命があるとするならば、人に使われてこそ生きているように思います。











by frontdesign | 2018-02-20 22:19 | 建物探訪&散歩 | Trackback | Comments(0)

奈良町

奈良で用事があり、目的地から少し離れたところに車を停めて奈良町を歩きました。気の向くままに町家の写真を撮り改めて写真を並べてみると、他のどの町でもなく奈良町らしさを感じることが出来るように思いました。

奈良町というと奈良格子と思いますが、いろいろな格子があります。
こちらの2階はつし二階です。つし2階の建物が比較的多いです。
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2階に漆喰塗回しの袖壁のある建物も多いです。この袖壁は火災時に隣家からの延焼を防ぐためのものです。
漆喰の意匠はいろいろですが、同じものもいくつもありました。お商売の種類などで変えているのか、或いは、作った漆喰職人さんによって模様が違うということもあるかもしれないですね。

こちらの2階壁は黒漆喰。

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昔は、道に面する間口で税金が決められていたので、間口が広い町家は豪商だったことでしょう。
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奈良町は基本的には碁盤の目の地割りですが、時々道がクランクしていたり急に広くなっていたりと、歩いているとなかなか面白いです。

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ここのつし二階は白い漆喰塗。赤膚焼のお店でした。
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こちらは有名な藤岡家住宅。18世紀後半に建てられた町家です。
バッタリ床几(揚げみせ)があります。この仕組みは室町時代からあるそうで、商品を陳列するときには手前に下げて棚にします。藤岡家住宅は蔀戸と跳ね上げ戸を上げるとミセノマが全てオープンになり、開放的なミセになります。

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庭への入口の木戸はお客様用の玄関です。外から見るとシンプルですが、木戸の向こうには瀟洒な庭があり茶室への入口もあります。
柱は根継ぎしてあります。よく見ると、奈良格子も根継ぎがされていました。
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町家断面。昔は手前に少し低い町家がくっついていたのでしょうね。
隣り合う建物は軒を上げたり下げたりしながら、くっつけて建てられていました。
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老朽化した立派な町家がありました。これはだいぶ傷んでいるなと思って正面を見ると、、
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大きく屋根が落ちていました。ここまで傷んでいると、修復するのはなかなか大変だと思います。プロポーションの良い町家なだけに、残念に思います。
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江戸時代から続いているお砂糖やさん。
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こちらも瓦は一文字葺きですね。奈良は饅頭瓦が多いのですが。
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こちらの木戸も中は立派なお庭があるのかもしれません。

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こちらのつし2階の壁は黄土。瓦は1階2階とも一文字で葺かれています。
道路との間にある格子の塀。木はナグリで、出入口は引き戸になっています。奈良町でこの格子塀のある建物を探していました。

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ここは少し新しそうで大正か昭和初期ぐらいと思います。仕舞屋のようです。

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ここも奈良格子。
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格子の塀もありました。こちらも入口は引き戸です。
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つし2階は黒漆喰ですね。大戸とくぐり戸があります。にぎわいの家、この日はお休みでした。
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有名な吉田蚊帳さん。
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漆喰の袖壁いろいろ。
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この界隈は坂のある町です。好きな通りです。
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こちらは近藤豆腐店さんの食事処、奈良町豆腐庵こんどう。築180年の町家を利活用されています。
侘びた風情が良い感じです。

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登録文化財の指定を受けている建物です。この緑のプレートがその証です。
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奈良町の真ん中に庚申堂があり、家々の軒下には赤い「身代わり猿」が吊るされています。
この身代わり猿も、奈良町の風景の特徴になっています。
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by frontdesign | 2018-02-16 23:00 | 建物探訪&散歩 | Trackback | Comments(0)

王寺の家  進捗状況13

外壁の防水フェルトが張られ、黒い壁になりました。左官下地のラス張りも進んでます。
外壁が黒くなると引き締まった印象になります。

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内部は、一階の床板が張られて歩きやすくなりました。
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1階の床板は、吉野杉の一等材の30㎜の厚板です。ちょうどパントリーの点検口まわりの養生シートが取られていて、板部分が見えています。
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床が張られると天井の高さも落ち着きました。
食堂と小上がりの和室、キッチン水廻りの天井は、構造の梁を現しにします。手前の居間とピアノ室の天井は、吉野杉赤身上小板の勾配天井です。
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居間の壁天井に張る吉野杉赤身上小板が搬入されていました。色艶の美しい赤身板で、とても楽しみです。
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工事の過程で外観の色が変わる様子です。

透湿防水シート張りの時は、白い外壁のイメージでした。
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そのあと左官下地のけんじめ板が張られ、木の外壁のような色味になりました。
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防水フェルトが張り始まり、少しずつ黒に。
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現在の様子です。
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同じ形の建物でも、外壁の色や質感で建物の表情は随分と変わります。

次はモルタルの下塗り工程で濃い灰色から薄い灰色の外壁になり、最期の仕上げは色モルタル掻き落とし仕上げです。



加工場では、窓枠や建具枠の加工が進んでいます。

大工さんの仕事を拝見していますと、木のクセを見て木をまわし、木に刃物を当てて削り、木に無理をさせず木と呼吸を合わせて仕事をされている様子で、良いお仕事だなぁと思います。

現場の板の上に棟梁のノミが置かれていました。毎日使い、毎日研がれて、少しずつ刃が短くなるのですね。使い込まれた職人さんの道具を見ると、触感の良さや時間の長さを感じます。

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カテゴリ 王寺の家 


”木の住まいの設計”
一級建築士事務所 FRONTdesign  岩城由里子
国産材・県産材を使って木の家づくりをしている設計事務所です。
yiwaki@kcn.ne.jp
奈良県生駒市北田原町1052-2




by frontdesign | 2018-02-15 23:04 | 新築 王寺の家 | Trackback | Comments(0)

天理の家 進捗状況34

玄関の大工工事が終わり、土間の仕上げが始まりました。

元の土間に据えてありました大きな割肌の石を少し上げていただき、周りは洗い出しで仕上げていただきました。
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100年以上使われてきた石は、自然に表面が削れて風格のある表情になります。どっしりとした石は良いですね。
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内部も着々と進んでおり、電気器具の設置や建具屋さんのつり込みも始まっています。
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玄関横の格子を室内から見たところ。ここには障子が入ります。縁側の障子との段違いも良い感じになると思います。
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こちらは内蔵の入口です。シンプルな納まりにしましたが良い感じになりました。化粧の梁と蔵の建具が良いですね。
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古い建物から多くのことを学ばせていただいております。






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by frontdesign | 2018-02-15 03:04 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

薪ストーブ

先日、としくんのおうちの一年点検に工務店さんと一緒に伺いました。

ちょうど薪ストーブの火を焚いていらっしゃいました。このドブレヴィンテージは炎が綺麗に見えると憩暖さんからお聞きしておりましたが、本当に綺麗によく燃えていました。吸気は床下から取っています。
炎を眺めていると気持ちも温もるように思います。

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吹き抜け空間にもつながり全体に広さがありますが、暖かくお暮らしとのことでした。二階の吹抜け横の室内物干し場の洗濯物も、よく乾くとのことです。




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by frontdesign | 2018-02-03 02:35 | 設計について考える | Trackback | Comments(0)

"木のみかた”

木の家づくりの活動で、吉野などの林業地を見学させて頂くことが増えました。木が林立する山を歩くうちに、木を材料としてではなく植物(生き物)として見ることが面白く思うようになりました。
この本の筆者は日本中の森を案内する森の案内人。森だけでなく、街でも家の庭でも、木の不思議を楽しませてくれる本です。

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アカメガシワ
クズ
神樹
山桑
棕櫚
臭木(クサギ)
山漆・ヤマハゼ・ヌルデ(”チーム・ヤマウルシ”と筆者が命名)
椋の木
イチョウ

これらの木について書かれていますが、どの木もどこにでも生えているような身近な木です。見たことはあるけど名前を知らない木もあります。だんだん楽しくなってきて、好きな木が出てくると気持ちが高揚しました。
筆者の木に対する眼差しは愛に溢れており、森や木への愛を感じる本です。
巻末に筆者お勧めの日本全国「この木、あの森」が掲載されています。
私の住んでいる近くだと春日山原生林。春になったら久しぶりに歩いてみたいと思います。


ミシマ社の、コーヒーと一冊シリーズ10。
コーヒーを飲みながら読了しました。





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by frontdesign | 2018-02-02 15:47 | 山のこと | Trackback | Comments(0)

天理の家 進捗状況33

壁の左官工事が始まりました。
座敷周りも左官が仕上がり落ち着いた空間になりました。
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床の間の右側は仏間になります。仏間の壁は漆喰仕上げです。
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床の間の横は出書院です。出書院は、窓辺の文机が発展して床飾りになったものです。床の間横が広がり空間の余裕が感じられるとともに、横からの光で床の間が明るくなります。実際の文机ではないのですが、硯などの文具類を飾るのが正式と聞いたことがあります。
書院障子が入るのが楽しみです。
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縁側廻りの左官も仕上がり、良い感じになりました。途中の小壁もそのまま残しています。
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左官屋さんのコテ。
入隅に出隅、丸太のチリ際など、塗る場所によってさまざまなコテを使われています。
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この部分は杉板腰付きの障子が入ります。丈間に4枚。中央の2枚が開き、庭が見えることになります。
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玄関回りも左官屋さんの仕事が始まっています。
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玄関横の工事も始まりまっています。補強の梁を入れ新たな柱も立て柔な壁も設置します。
昔の竃から出た煤で全体に黒壁になっています。野趣あふれる民家らしい空間です。
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by frontdesign | 2018-02-01 19:32 | 民家改修 天理の家 | Trackback | Comments(0)

国産材・県産材でつくる木の住まいを設計しています。 奈良県生駒市


by yuriko iwaki
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